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「男性教授のセクハラで休職」提訴へ 奈良女子大の女性教員

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「男性教授のセクハラで休職」提訴へ 奈良女子大の女性教員

 奈良女子大文学部の50代の男性教授からセクハラ行為などを繰り返されて適応障害を発症し、休職を余儀なくされたとして、学内の30代の女性教員が男性教授に慰謝料など計770万円の損害賠償を求めて30日に京都地裁へ提訴することが29日、分かった。

 男性教授に対しては、大学側が11月、内部調査を経てハラスメント行為があったと認定し、厳重注意に相当する訓告としたという。

 訴状などによると、女性教員は平成27年9月、静岡県内での屋外実習に参加した際、宿泊先のビジネスホテルで男性教授に性的関係を迫られるなどしたといい、その後、大学内などで性的な発言を繰り返され、仕事でも強いプレッシャーをかけられたとしている。

 女性教員は体調を崩し、28年11月に約3週間、自宅で療養した。しかし、症状は改善せず、今年1月に適応障害と診断され、6月から7月にかけて休職した。

 男性教授は日本美術史などが専門。関係者によると、来年度からは兵庫県内の私立大に採用が内定している。代理人の弁護士は取材に対し「コメントできない」としている。

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