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楽しむのにルールは不要!人生はすべて休暇なのだっ!視点を変えればすべてが楽しい!振付家、舞踏家の近藤良平さんが、踊りや毎日の生活で感じた「人生を楽しむヒント」を独特の文体で綴ります。
ひさしぶりに 近藤です 日々の暮らしは いつものように
生きています しかし たくさんの 出来事が 起こっては 過ぎ
また 生まれては 過ぎ 季節も ひゅんひゅん と通りすぎ まあ
なんとも せわしない 世の中 なのですが それでも なんやかんや
と 楽しみながら 生活しています
最近ですね ひょんな タイミングで 中国の「泉州市」という ところを
訪れました 地図を広げても すぐに ここ! と言えないような 場所では
ありますが 訪ねてみると なにかが どどどって 音をたてて 戻っていくような
場所でした 上海から 飛行機を乗り換えて さらに1時半くらいの場所
海のシルクロードの起点 と言われたほどの 貿易都市 だったそうです
着陸前の上空から見た風景は レンガ色と土っぽさ ものすごいノスタルジックな
町並みだったのです 生きていませんでしたが 昭和30年代ってこんな
感じだったろう と想像しました 地上に降り立つと 近代化されてるところは
もちろん wifi だし 車は ベンツや日産だし 普通なのかもしれませんが
なんとなく ねじのゆるんだ 所がたくさん あり 人々を 見た感じ 生き生きと
していました
いくつか驚かされたことを 羅列します もちろんですが どこの飯屋
もおいしい 小学校に給食はなく こども達は お昼時に自宅に帰る
小学校の朝礼が2000人 自転車は走っていない(昔、中国は自転車が 代名詞)
そのかわり 電気スクーター ばかり走っている じいさんばあさん 3人乗りは普通
そして 道路の法規に 関係なく 縦横無尽 に駆けまわっている
まだまだあるが そうなのです 中国に くると あたりまえでないことが あたりまえ
の空気感 があり 本当に 不思議な気分になります
今回の極めつけは 南少林寺でであった お話しです
南少林寺とは いわゆる少林寺のお寺であり 修行する場所でもあります
そこで 我々は とある方と会う約束をしました
それは 1「水上を走る男」
2「人指指のみで 逆立ちする男」
3「5メートルの壁を歩き登る男」 というものでした
どれもこれも 疑わしそうで だがここは 中国 本当な 気もします
当日我々は 少しばかり緊張しながら 時を待ちました
実は 男は たった一人のことでした その中で 人差し指逆立ち を
見せてくれる とのことでした
待つこと 1時間半 彼は 精神統一と 呼吸を合わせ
いざ! えい!と 壁ぎわでありますが 見事にやってくれました
不可能が 可能に! とか 技が! ということを こえて
「ん~ これは すごい」と 思いました なにか 人生の
深い部分 と 中国の 歴史を どどんと感じてしまう 瞬間に
でくわしたのです
近藤良平
Ryohei Kondo/東京生まれ、ペルー、チリ、アルゼンチン育ち。学ランを着用する男性だけのダンス集団「コンドルズ」を主宰。独特の身体表現とお笑い要素を取り入れた公演で、いちやく人気のダンスカンパニーに。北米、中南米をはじめ数多くの海外公演ツアーもこなす。2004年に第四回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞を受賞。テレビやミュージシャンのPVなどで振付家として活躍するいっぽう、横浜国立大学の非常勤講師も務めている。
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