2018年9月22日(土)

裁判長「酌量の余地ない」 横浜2人殺害で死刑判決

2010/11/16付
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 男性2人を殺害し、遺体を切断して横浜沖などに捨てたなどとして、強盗殺人などの罪に問われた無職、池田容之被告(32)の裁判員裁判の判決公判が16日、横浜地裁であり、朝山芳史裁判長は「利権を得たいという動機で2人を殺害した。欲に駆られた身勝手なもので酌量の余地はない」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。裁判員裁判での死刑判決は初めてで、重い判断を迫られる裁判員らの負担をどう緩和するかなどが改めて課題となりそうだ。

 朝山裁判長は判決理由で、死刑適用について最高裁が示した「永山基準」をよりどころに量刑を検討したと説明。「(被害者が家族に電話したいという)最後の望みさえ聞き入れなかった残虐極まる犯行」などと犯行の悪質性を指摘した。

 その上で、被告の反省や謝罪の態度など酌むべき事情を検討しても「極刑を回避する事情はない」と結論づけた。

 公判で起訴内容に争いはなく、量刑が焦点となっていた。裁判員は男女3人ずつ。10日の結審後、裁判官3人とともに、15日まで3日間の評議に臨んでいた。

 検察側は論告で、被害者の首を生きたまま電動のこぎりで切断した残虐性を強調し、「池田被告を死刑にできないなら、今後死刑になる者がいるのか」と裁判員に問いかけた。弁護側は最終弁論で、被告が覚せい剤事件で逮捕された後、殺人を自ら打ち明けたことは自首に当たるとして、刑を軽くするよう主張。「少しでもためらう気持ちがあるなら死刑判決を出してはならない」と極刑回避を訴えた。

 公判には区分審理が適用され、覚せい剤密輸などを審理した前半の裁判員裁判では10月14日、有罪の部分判決があった。

 昨年5月に始まった裁判員制度で、検察側が死刑を求刑したのは、今月1日に東京地裁で無期懲役判決が出た耳かきサービス店員ら2人殺害事件に続き2例目。同事件では検察側が控訴を見送り、一審判決が確定した。

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