『警視庁鑑識班(12)』

<出演>
   <スタッフ>
中山 淳彦 西村 和彦 企  画 酒井 浩至
岩崎 鉄男 角野 卓造 脚  本 田部 俊行
露木 綾子 森口 博子 監  督 下村  優
安川 正治 河相 我聞 チーフプロデューサー 増田 一穂
竹本 秀明 佐藤  裕 プロデューサー 佐光 千尋
野村 弘幸 嶋田  豪 木川 康利
大宮管理官 清水 章吾
緑 川 主 任 本城丸 裕
津 田 課 員 小林すすむ    
花 井 課 員 松永久仁彦    
菊 地 警 部 三浦 浩一    
青 柳 刑 事 北山 雅康    
沢 村 技 官 本田博太郎    
石 田 技 官 石井 洋祐    
後 藤 技 官 駒塚 由衣    
矢吹 幸代 根岸 季衣    


<あらすじ>
 都内北千住のブックストアで、改造拳銃を使った強盗事件が発生、撃たれた店員は意識不明の重体になった。中山(西村和彦)ら鑑識班の面々は、その手口、遺留品などから、3ヶ月前、中目黒のドラッグストアで起きた拳銃強盗と類似点を発見。まもなく、弾丸の条痕検査、指紋照合の結果、同一犯による犯行と判明した。

 中山らは、現場に残っていたスニーカーの足跡、防犯カメラの死角を選んで歩いたと見られる足のみの映像から、犯人が身長180センチと推定。過去3日分の録画テープから、一人の学生風の男を割り出した。犯行現場、スニーカーの売られた場所、遺留品などから考えると、犯人は日常的に地下鉄日比谷線を利用している可能性があった。

 そんな中、中山は新宿のインターネット・カフェ『自遊天国』のとあるチャットルームで、連続拳銃強盗事件の話題が飛び交っているのを発見。アホウドリと名乗る人物が、真犯人しか知りえない事実を話していることに気付いた。アホウドリが第3の事件をほのめかしていることから、中山は慌てて大宮管理官(清水章吾)に連絡。捜査本部は直ちにハイテク犯罪捜査班の出動を要請した。

 捜査班の担当官・竹本(佐藤裕)は、まずプロバイダーを説得。犯人が日比谷線の沿線にある『自遊天国』自由ヶ丘店からチャットルームにアクセスしていたことを突き止めた。店のレシートから犯人の指紋が検出され、捜査陣は、自由ヶ店の徹底マークを開始する。
 ところが第3の事件は、日比谷線とは全く関係のない立川のゲームショップで発生した。撃たれた店長の野村(嶋田豪)は即死の状態。現場の状況から、犯人は強盗というより野村を殺すために、店に侵入している。

 中村らは、長身の犯人にしては、弾丸が体内に撃ち込まれた射入角度が上向きなのに首をひねり、捜査本部の同一犯説に異論を唱える。
 そして、第3の事件から3日、捜査陣はチャットルームにアホウドリが現れたのに気付いて直ちに手配。自由ヶ丘店にいた安川(河相我聞)という19歳の大学生を逮捕した。取り調べに対し、安川は3件とも自分がやったと自供。

 だが、チャットの内容を分析した中山と竹本は、安川が、“真人間”を名乗る人物と次第に親密になっているのを確認。安川が第3の事件の犯人の“真人間”をかばっているのではないかと考えた。
 やがて、事件の際に揉み合ったらしい野村から検出された毛髪などから、犯人像が浮かび上った。