(株)菱山洋紙店(資本金5000万円、浜松市東区下石田町1850-5、代表内山智一朗氏)と関係会社の(株)丸二紙店(資本金3000万円、静岡市清水区石川71、同代表)、(株)内山紙店(資本金1500万円、浜松市東区下石田町1850-5、同代表)、(株)渥美屋紙店(資本金1000万円、浜松市東区下石田町1850-5、同代表)の4社は、4月22日に静岡地裁浜松支部より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は渥美利之弁護士(浜松市中区中央2-10-1浜松青色会館4階、渥美利之法律事務所、電話053-453-1034)。債権届け出期間は5月27日までで、財産状況報告集会期日は(株)菱山洋紙店が8月27日午後1時30分、(株)丸二紙店が同日午後2時、(株)内山紙店が同日午後2時30分、(株)渥美屋紙店が同日午後3時。
(株)菱山洋紙店は、1950年(昭和25年)5月創業、2004年(平成16年)10月に法人改組した和洋紙卸売業者。業歴62年余りを有する老舗紙問屋であり、販促物チラシやカレンダー、自治体の刊行物などに使用される和洋紙の卸売りを主体とするほか、紙類の加工請負も手がけ、長年の業歴を背景に地元大手印刷会社を中心に営業基盤を築いていた。
M&Aにも積極的で、2009年6月には(株)丸二紙店、2011年2月には(株)内山紙店、同年9月には(株)渥美屋紙店を相次いで買収。いずれの企業とも得意先が重複する部分が少ないことも寄与して、2012年8月期には年売上高約40億9100万円を計上していた。
しかし、関係会社の仕入れを一本化したことで運転資金需要が急増。積極的なM&Aによる買収資金、不動産購入資金、関係会社に対する貸付金などで借り入れ負担が重荷となるなか、2013年3月1日までに事後処理を弁護士に一任。その後、過年度にわたる多額の粉飾決算が判明するなど再建が困難な状況となり、4月16日に静岡地裁浜松支部へ自己破産を申請していた。
負債は(株)菱山洋紙店が約37億8907万円、(株)丸二紙店が約1億7154万円、(株)内山紙店が約2億241万円、(株)渥美屋紙店が約1億1988万円で、4社合計では約42億8290万円の見込み。