テレビドラマや映画などの“映像畑”で活躍する女優のミムラ（３０）が１２日から初舞台を踏む。脚本家、岡田惠和（よしかず）（５５）が結婚を題材に書き下ろした初戯曲「スタンド・バイ・ユー～家庭内再婚～」（堤幸彦演出）。結婚、離婚、再婚を体験したミムラは「自分の経験をフル活用して役を演じたい」と語った。

　ミムラは、フジテレビ系ドラマ「ビギナー」（平成１５年）で女優デビュー。その後も数々の映像作品に出演している。演技経験は積んでいるが、「舞台では初心者ですから誰よりも早く稽古場に行きたい」。初回の稽古では開始時間の約１時間半前に着いたが、既に先輩がいた。２回目は約３時間前に到着。誰もいなくて「ほっとした」という。

　挑むのは、２組の夫婦の騒動を描くコメディーだ。藤沢ハルカ（ミムラ）・英明（戸次重幸）夫妻と、榊愛子（真飛聖（まとぶせい））・誠治（勝村政信）夫妻は休暇中に貸別荘を訪れ…。

　ミムラは１８年に結婚し、２２年に離婚。２５年に一般男性と再婚した。「離婚直後は体調を崩すほど苦しみましたが、陰のある役の依頼が増え、今は離婚の経験が糧になったと思えるようになった。再婚して精神状態も安定しました。この経験を舞台で生かしたい」と、ほほ笑んだ。

　舞台「スタンド・バイ・ユー～家庭内再婚～」は２７日まで、東京・有楽町のシアタークリエで上演。大阪、石川、静岡、愛知、福岡公演もあり。東京公演の問い合わせは東宝テレザーブ（電）０３・３２０１・７７７７。（竹中文）