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【レポート】業界第4位のガイアグループがスリム化を更に推進中、2021年だけでパチンコ店20店舗を閉鎖・売却済み

パチンコ業界を代表するナショナルチェーンの一つが「ガイアグループ」だ。経営店舗数では「ダイナムグループ」「マルハングループ」に次いで業界第3位のポジションを永らく確立してきた。最盛期には190軒前後のパチンコホールを運営する一大企業に成長し、マルハン・ダイナムと並んで御三家と称されたものである。なお、近年では「アンダーツリーグループ(キコーナ)」の躍進もあって、2019年の秋頃には順位が逆転。現在は業界第4位となるも、依然として100軒以上のパチンコホールを運営している巨大企業である。

2004年にガイアグループの新ブランドとして「メガガイア」の屋号を冠す出店がスタート。以降、2014年までの10年間に計13店舗の「メガガイア」店舗がグランドオープンしていた。そして2016年からはその勢いが一気に加速。2019年までの4年間に、メガガイア店舗だけで29軒もの出店ラッシュが行われている。

加えて、2017年末には「PAOグループ」の5店舗をM&Aにより事業承継。2016年以降の店舗数・設置台数の推移をまとめた下表が示す通り、2016年からの4年間に計51店舗もの出店攻勢がみられたものだ。

一方で、同時期から店舗売却や閉鎖の動きも多く、「大型ホールの出店」と「小規模ホールの閉鎖」という分かりやすいスクラップ&ビルドを推進してきたかにみえた。ただし2018年以降は出店規模以上の閉店が行われるようになり、店舗数・遊技機設置台数は2018年より前年比で減少に転じている。

スリム化の動きは年々加速しており、特にインパクトの大きかったのが『メガガイア上越店』(新潟県上越市)の売却だろう。2017年12月にオープンしたばかりの巨艦店舗が、わずか2年も経たない2019年10月にはNEXUSグループへと事業承継されていた。

なお、2019年12月に新築でグランドオープンした『メガガイア東村山』(東京都東村山市)を最後に新規出店はみられていない。そして同店も2020年3月には「デルパラグループ」へと売却されていて、コロナ禍以降は小規模ホールを中心に店舗閉鎖が相次いでいる状況。ちなみに今年に入って既に20店舗が閉店(売却)済みである。

スリム化を一気に推進している同グループの動向は今後も気になるところか。経営資源の選択と集中に取り組む同グループの反転攻勢に期待したい。

「ガイアグループ」2016年以降の閉店・売却ホール一覧

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