岡村の由来、語源、分布

オカムラ 【岡村】⁶ 日本姓氏語源辞典

山口県、大阪府、東京都。続いて高知県、埼玉県、静岡県、神奈川県、兵庫県、新潟県、愛知県。

①地形。岡と村から。鳥取県鳥取市賀露町北の賀露神社の神主は957年から961年（天徳年間）より神主だったと伝える。徳島県美馬郡つるぎ町貞光捨子谷南・捨子谷北では明治新姓と伝える。

②長野県上田市岡（旧：岡村）発祥。鎌倉時代に記録のある地名。

③神奈川県横浜市磯子区岡村発祥。戦国時代に「岡郷」と呼称した地名。同地に分布あり。

④滋賀県守山市岡町（旧：岡村）発祥。江戸時代に記録のある地名。大阪府東大阪市中小阪で伝承あり。

⑤福島県伊達市長岡付近（旧：岡村）発祥。江戸時代に記録のある地名。

⑥鹿児島県南九州市頴娃町別府岡村発祥。同地に分布あり。

⑦善隣。山口県周南市戸田岡村発祥。同地では明治新姓と伝える。

⑧地形。岡に「村」を追加。長崎県大村市玖島が藩庁の大村藩士に江戸時代にあった。同藩士は1592年（文禄元年）から1593年（文禄2年）の文禄の役での戦功で長崎県西海市西彼町八木原郷（旧：八木原村）の「村」の字を賜って改姓したと伝える。八木原村は江戸時代に記録のある地名。岡オカ参照。

⑨コリア（朝鮮・韓国）系。朝鮮民主主義人民共和国平安南道龍岡郡発祥。地名はリョンガン。盧氏の始祖が寓居していた龍岡の雙梯村から「岡」と「村」を使用。長野県諏訪市で1980年3月8日に帰化の記録あり。本姓は盧。盧ロ参照。他姓もあり。兵庫県神戸市中央区（旧：生田区）で1952年10月14日に帰化の記録あり。本姓は曺。帰化の初出。曹ソウ参照。

⑩シナ（中国）系。地形。邱の訓読みのオカから「岡」を使用して「村」を追加。東京都板橋区で1983年8月11日に帰化の記録あり。本姓は邱。邱キュウ参照。