推薦状その2 〜マリオ生みの親・宮本茂(任天堂)直筆(!?)推薦文〜 推薦状その2 〜マリオ生みの親・宮本茂(任天堂)直筆(!?)推薦文〜
 



 
宮本 茂プロデューサー マリオのいいところですか? 彼はねー、フランクでいいヤツなんですヨ。“いいひと”って言うと、「いいひとなんだけど〜・・・・」というタイプだと思われちゃうけど、違うんですよね。ホントーにいいひと。働き者なんです。ブルーカラーの労働者でね、汗水流して、家族と彼女のためによく働く。いいヤツでしょう? まあ、根がブルーカラーなもんだから、『ドクターマリオ』とかで白衣を着てみても、どことなくヤブ医者っぽいんですよ(笑)。

 特技といえば英語とイタリア語ですかね。ゲームでよくしゃべってるでしょ? 英語なんかボクよりうまいし(笑)。
 あとね、彼は努力家でもあるんですねぇ。新しいハードが出るたびに、トップバッターで主役を演じなきゃならないでしょ? そのために、カゲでのトレーニングをかかさないんです。現在はドルフィンで発売されるであろう新作出演のために、いろいろ準備しているみたいですよ。  そうそう、ドルフィンでは、きっと彼の新しい一面が見られると思いますよ。というのもね、なんかマリオにしてもルイージにしても、最近かわいくなりすぎてると思いません? ちょっとオトナになってほしいなーと。そこでドルフィンでは、ニヒルを気取るみたいです。たとえば、いまのマリオはVサインとかするでしょう。Vサインというのはちょっとこどもっぽい。だからドルフィンでは、Vサインのかわりに、新しいポーズをとってもらおうかなと。たとえば、親指を突き出して下に向ける、みたいなカンジかな。いつまでもこどもじゃない、精神面でも成長した彼が見られると。

 そうそう、彼の弟のほうですけどね、ルイージはちょっとさめてるヤツなんです。「どーせ主役にはならへん」と、ナメてかかってる(笑)。次男なんでね、要領よく休むんですよ、ボクといっしょで(笑)。そう、ボクも次男なんです。ルイージはちょっと青白くてインテリっぽいでしょ? そこらへんももう、まさにボクといっしょ(笑)。みんなね、彼を主役にしてあげたいっていつも思ってるんですよ。だから、そんな日も近いかもしれません。ただし、それがヒットしないと、またマリオのオマケに逆戻りしちゃいますけど(笑)。現在、ボクのいる開発室では、やたらルイージが走ってるんです。ちょっと、ルイージにいろんなことを試させているんですけどね。ゲーム雑誌の編集の方が、この状況を見たら、「次回作の主役はルイージ」とかカン違いしちゃうんじゃないでしょうか(笑)。

ゲーム画面 さて、マリオ出演作品で、ボクのイチオシは・・・・『スーパーマリオUSA』かな。各キャラクターの個性が出ていて好きだな。一生懸命持ちあげてるところとかも楽しいし。ニンテンドウパワーに『スーパーマリオコレクション』がラインナップされてるから、いまでも遊べるしね。あと、旬なのは、なんといっても『マリオゴルフ』。よくできてますよー。遊びこむと味が出てくる、任天堂らしい作りになってます。(談)

編集部注:「ドルフィン」は任天堂が開発中の次世代ゲーム機の開発コードネームです。
 



 
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