圧縮陳列が持ち味の「ドン・キホーテ」を上回り、店舗全体にカワイイ装飾が目いっぱいに施された「キラキラドンキ狸小路店」が、今年7月に開業した「moyuk SAPPORO」1階にきょう2023年12月1日にオープンする。(写真は、サンリオのグッズを紹介するフロア責任者の清水美月さん)

 オープン前日、本サイトは開店準備に忙しい同店を取材した。「キラキラドンキ」は、10代~20代の従業員の意見を取り入れ、Z世代をターゲットとした専門店型のドン・キホーテ。2022年5月に「ダイバーシティ東京プラザ店」(東京都江東区)、2023年6月には「近鉄パッセ店」(名古屋市中村区)をオープンさせており、「狸小路店」は全国3店舗目。

 店舗面積は約121坪(401・3㎡)と広くはないが、奥行きがあって面積以上の広さを感じる。しかし、通路は「ドン・キホーテ」のどの店舗にも共通するように狭い。すれ違うのもやっと、というほどで、天井にも届くよう圧縮陳列が塀のように見事に続く。「moyuk SAPPOROは、ミレニアル世代をターゲットにしており、『キラキラドンキ』が狙うZ世代と親和性が高い」と運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、本社・東京都目黒区)の平野咲子広報室社外広報課へッドチーフ。カラコンや韓国コスメ、サンリオを中心としたキャラクター雑貨など、トレンドに特化した商品が充実している。

 サンリオとのコラボで、天井にはユニークな回転型ポップがいくつも吊り下げられているほか、デジタルサイネージにはオリジナル映像も流れる。店内の至る所に目に付くのが手作りポップ。「推し活グッズ」のコーナーでは、自分だけのペンライトなどを作ることができるパーツも揃っているが、『推しごとオタクあるある』のポップには思わず笑ってしまうような文言が書かれていた。Z世代従業員の声を生かした、『渋谷ドンキで売れている商品トップ5』のコーナーも定期的に入れ替えて設置することにしており、オープン時にはヘアケア商品ベスト5を並べている。

 狸小路商店街沿いにあるため、道外観光客やインバウンドにも対応、「北海道グルメ」を中心とした食品土産も揃えている。地元客も含めて「日本のKAWAIIと北海道のオイシイ」を提供できる店舗となっている。
「キラキラドンキ狸小路店」のフロア責任者を務めるのは、「メガ・ドンキホーテ札幌狸小路本店」で3年間務めた清水美月さん(22、紋別郡湧別町出身)。自らもZ世代の清水さんは、「Z世代に向けたトレンド商品を取り扱っているキラキラドンキが北海道初上陸です。ぜひ来てください」とアピールしていた。


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