月下のお話

ここでは、月下のお話をあれこれ掲載していこうと思っています。基本的には、TSFに関する話になると思うのですが、気が向いたらその他の話も書くこともあります。

TSFの醍醐味
TSFはマイナーか?
TSFという表記について
英語サイトの探し方読み方
Xchange2の成功と失敗
18禁について
私のTS遍歴〜作品評価を交えて

TSFの醍醐味
「どうしてTSFものが好きか」という問いに対しては、答える人の数だけの答えがあるのでしょう。ここではあくまでも私としての答えを書いてみようと思っています。
私が、TSFものを読む、あるいは書く時における信念として、「女の体の方が、男の体よりも気持ちいいに違いない」という、身も蓋もないものがあります。もっとも、気持ちよさなんてのは個体差もあるでしょうし、比べられるようなものではないかもしれませんが、男が気持ちいいと思える箇所が普通は一カ所なんですが、女性の場合はそれが複数だということを考えても、やっぱり女の体の方が気持ちいいんじゃないかと思ったりします。
それだったら、TSFものにこだわらずに、女性の視点から書かれたもの、例えば宇能鴻一郎の女性の告白ものみたいなのでいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、そこがわがままなところでして、それだと単に、女性の告白を読むだけとなってしまうのです。
やはりTSFというからには、女の体になったばかりで、男の体との違いに戸惑うというところを読みたいものです。言ってみれば、やはり女の体というのは、男よりも気持ちいいんだな、と確信を与えてくれるようなシチュエーションが欲しいわけです。「え、何、これ? 男の時とはまるっきり違う……女の子ってこんなに気持ちいいの?」みたいなやつが読みたいのです。
女の体と男の体の違いの橋渡し。それこそが、TSFものの醍醐味なんじゃないでしょうか。

TSFはマイナーか?
女になってみたいという心理というのは、どれぐらいの数の人が賛成してくれるものなんでしょうか。そもそも本能というものを考えたら、男が女になりたいと思うのは、自らの存在の否定ですから、そう多くはないのかもしれません。もっとも、最近は、日本でも性非同一性症候群のための性転換手術が行われましたから、以前よりかはそういう認識は緩やかになるでしょうが。
ただ、実際に女に性転換してみたいとまではいかないまでも、想像として女になってみたいと思っている人というのは、結構な数になるんじゃないでしょうか。TSFもの関連サイトへのアクセス数や、ゲームの「Xchange」が続編が出るほどの売れ行きになったことなど考えてみても、少なくない数なことは間違いありません。言ってみれば、メジャーではないが、マイナーな嗜好としては、かなり支持される、と言ったところでしょうか。
とは言え、潜在的な需要があるとは言っても、そのままではマイナーなままでして、これではTSFものの健全な発展にまでは結びつきません。TSFをメジャーにするにはどうすればいいか。そのために手っ取り早いのは、TSFな有名人を探すということです。
探してみたら……居ました。宮台真司です。彼の著書「これが答えだ!」の中で、宮台は自らのことを「女の子の中で生じている体験が自分にも生じ、そういうシンクロが気持ちいいと感じられる男」(p197)と言っています。さらに「小学校のころから、アニメや映画のヒロインの女の子がいじめられたり拷問されたりする場面で、自分が女の子になり代わる想像をして、性的に興奮しました」とも言っていますから、まさに筋金入りのTSFな人と言ったところです。
さあ、TSFをメジャーにするためにも、これからは宮台真司のことを、ブルセラ学者とかオウム学者とか言わずに、TSF学者と言おうではありませんかっ!
(なんか、連載二回目にして、早くも方向性が変わってきたような気が……)

TSFという表記について
このサイトでは、TSF(トランスセクシャルフィクション)という単語を、普通に使っていますが、この単語、一般的なものではありません。と言うか、現状では、「男が女になる」というシチュエーションを表すような一般的な言葉は存在していません。
ただしこれは、日本に限った話でして、海外では(と言っても、英語圏のことしか知りませんが)そういうサイトでは、"TransGender"から、「tg」という言葉が一般的に使われているようです。
では何故、このサイトではそれを使わないかと言うと、Genderという、社会的な性の違いを表す言葉が、このサイトにふさわしくないからです。「TSFの醍醐味」でも書いた通り、このサイトでの感心は主に肉体的な男女の違いというやつですので、tgよりかは、tsの方が、ここのサイトの性格を表すには妥当なものとなります。
tsではなく、TSFとなるのは、あくまでもフィクションだということを強調するためです。日本で性転換手術が認められたことにより、現実の問題としても扱われるようになったために、フィクションという意味合いを入れて、さらに大文字にして「SF」という文字を入れることで、フィクションという色合いを強めてみました。
とまあ、もっともらしいことを書きましたが、そういうことよりも、三文字の方が見栄えがいいとか、日本語でなくアルファベットの方が入力するのにキータイプ三回で済むとか言う、実利的な面も結構あるのですが……

英語サイトの探し方読み方
最近は日本語で読めるTSFサイトが増えてきていますが、それでもまだまだ英語圏のサイトの情報量にはかなわないようです。そこで、今回はそういうサイトの紹介をしてみようと思います。
英語サイトをどれか一つ上げるとしたら、やはり FICTIONMANIA でしょう。掲載されている分量もさることながら、掲載されている作品一つ一つには、短い概要や、性描写の割合(X指定やR指定など)、さらに細かい情報も書かれているので、読む側のことを考えたものになっています。その他にも、作者やジャンルによる検索が可能になっていて、かなり使い勝手のいいものです。ただ一つ困ったのが、CGIを使っているために、gethemlなどの一括ダウンロードソフトでまとめて取り込もうということが出来ないということでしょうか。接続料金の安いアメリカということでつなぎっぱなしというのを前提にしているのでしょうが、日本人としてはつらいところです。
他に有名どころとしては、Nifty Story Archive がありまして、こちらは一括ダウンロードできるのですが、せいぜい作者ごとに分けられているだけということで、使い勝手はよくありません。その他作品を集めたサイトとしては、Jennifer's Story Page や、ROBO'S WORDLDなどがありまして、こちらは小説の他に、映像にキャプションを付けたTG画像も掲載されています。
ちょいと穴場なのが、BE ARCHIVEでして、Breast Expansion archiveということで、胸が大きくなるコンテンツを扱ったサイトなのですが、その中にある、"MarkT's Story Archive"では、BE小説のジャンルの一つとして、TGものがあります。
探し方の次は読み方となるのですが、英語の練習だと思ってがんばって読んでいきましょう、ぐらいしか言うことはありません。後はせいぜい、デジタルテキストのメリットを利用して、"mirror","breast","orgasm"などの単語で検索して、そういう場面を探す、ということぐらいでしょうか。
最後に、お勧めの作品を取り上げましょうか。まずは、K. Mooreの"Maiden Voyage"と"THE AZTEC EARRINGS"。女性化への詳細な描写が見所です。Patriciaの"Best Friends"は、作品を通じて徐々に女性になっていく過程が興奮ものです。Ed Millerの一連の作品も、強烈な性描写があっていいのですが、あの作者、よほどassが好きらしく、必ずと言ってもいいぐらい、そっちに話が行くのはなんだかなあ、と言ったところです。

Xchange2の成功と失敗
99年8月27日、「Xchange2」が発売されました。今回の発売は、単に続編が発売されたからうれしいというだけでなく、TSというのがゲームの一要素として認識されたのだな、といううれしさもあります。前作が結構売れていると聞いた時には、TSとして売れているのか、それとも別の要素として売れているのかわからなかったのですが、続編が出るということは、メーカーがTSとして売れているのだと考えているということでありますから、ちゃんと認められたということになります。特にギャルゲーの場合は、発売前の数ヶ月に渡って、雑誌にその情報が掲載されますので、TSジャンルのアピールとしてはかなり高いものがあります。
実際にゲームをプレーしてみた感想としては、TSもののギャルゲーとしてはうまいことできていると言えます。例えば、男の時の主人公に片思いしているキャラの気持ちを、女性の時の主人公が聞くというのは、普通のギャルゲーではあまりないことでして、設定をうまくストーリーに活かしていると言えます。また、ギャグのレベルとかも、キャラとシチュエーションに合ったものとなっていますし。
ただ、TSものギャルゲーとしては問題ないのですが、TSもの18禁ゲームとしては、不満が残ります。18禁としては、あまりその設定を活かせていない、ということです。その象徴が、主人公が女に変わるなり、いきなり女言葉になってしまうことでしょう。せっかく今回は、音声も入っているのですから、女の声で男言葉でしゃべったり、女言葉に戸惑いながらしゃべるとかしてもらいたいものです。しゃべり方だけでなく、女の体にもすぐに順応してしまっていて、その後の行動も、元男の女ではなしに、一人の女の子がいろいろとされているとしか見えないようになってしまっています。以前使った言葉で言えば、橋渡しの役目を果たしていない、となります。
こうなってしまったのは、前作の設定がそうだったから、ということもあるのでしょうが、ギャルゲーということに引っ張られてしまったということもあるのでしょう。ギャルゲーというと、主人公の感情移入してプレーするということが多いのですが、ここで元男ということを強調すると、女になった主人公が男と絡む時に、プレーヤーに同性愛とかホモとかを思い起こさせてしまうということになるわけですから、それを配慮して、一人の女の子の物語、ということでプレーヤーと主人公を切り離したのでしょう。
しかし、今回はTSものの続編として出ている以上、ギャルゲーということに引っ張られることなく、もっとTSの要素を前面に持って来て欲しかったです。
ヒロインとの関係という、胸にぐっと来るものもいいですが、TSものとして買うユーザーとしては、胸にむにゅっと来るものが欲しいところです。
「Xchange2」が、TSFギャルゲーのゴールではなくスタートであることを願っています。

18禁について
index.htmlを見て分かる通り、一応このホームページは18禁となっています。と言っても法律で禁止されている訳でもなく、あくまでも自主的なものでありまして、本屋さんに行けばここよりも過激な描写の書かれた小説が、普通に売られているわけです。
自主規制でそうしている訳ですが、私としては法律とか条令とかでそういうことを決めようという流れには理不尽さを感じています。成年漫画の販売やインターネットにおけるポルノ表現を規制する法律なり条例というのは、その社会的な悪影響を考慮してのことなのですが、実際にどれだけの害があるのかについては、具体的なデータは今のところ出ていません。もっともこれは、社会的な影響というものの計測や立証の難しさという壁があるものでして、具体的なデータもないのに規制をしようというのは理不尽だ、と言いたい訳ではありません。理不尽だと思うのは、もしも具体的な計測によって、成年漫画などの販売が、性犯罪を防止するなどと言った肯定的な結果が出たとしても、この人たちは、だからと言ってすけべな作品を肯定することはないだろうなあ、ということです。害があるから規制しろ、ということは、メリットがあれば奨励金を出せとかになるはずですが、そういうことになることはないでしょう。
と言っても、インターネットのように誰でも簡単に情報を取れるような状況というのは問題があると思っています。そういうことでこのホームページは18禁としているのです。その問題というのは、悪影響とかではなしに、「すけべな情報を得ようと思ったら、若いうちは少しは苦労しろ」ということです。昔の人は、ジョギングをする振りをして夜中に自動販売機でビニ本を買ったり、知り合いに見られたくないからと私服で遠くの町まで行って買ったり、我慢出来ずにその帰りの電車で、森山塔の「ずっと朝まで」を読んでいたら偶然友達に出会ってしまったりしたものです。
こんな言葉もあるじゃないですか。
「セックスは悪い事をしているという思いがある時に、最高に楽しむことができるのである」

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この作品は、
「月下の図書館」http://www.at.sakura.ne.jp/~gekka3/index.html
で掲載されたものです。