北海道における和人支配の拠点として古くから開けた道南地方。京都からの文化が直接持ちこまれ、独特の文化を築いたところ。
内地の影響を色濃く残しながら、北海道独特の食をあみだし、行事も内地並みに多いのもこの地域の特色となっている。
松前地方の海は深く、魚、海草の種類が豊富で、生もの、生干しをはじめ、焼く、煮る、ぬか漬、あるいは飯ずしにと、料理法は多彩。
基本となる食べものは、船で運ばれてくる内地米と山の畑でとれるじゃがいも、かぼちゃなどである。
三平汁は、最も日常的なおかずとしてよくつくるが、夏には夏の三平があり、冬には冬の三平がある。何かというと「三平しようか」と、季節の野菜と一緒につくる。そこには、この地ならではの鮮度とおおらかさがある。
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