「ピクミン」哀愁CMソングが大反響
リストラ戦士の共感呼ぶ

ピクミン  哀調を帯びた女性ボーカルで、♪引っこ抜かれて…今日も運ぶ、戦う…食べ〜られる−と歌うゲームソフト「ピクミン」(任天堂)=写真=のテーマソング。CMから火が付いて、ゲーム人気はもちろん、歌詞への問い合わせが殺到。来月CD化されるが、歌の予約だけで15万枚を突破する大反響。リストラ戦士を象徴するような、おもしろ悲しい詩が共感を呼んでいる。

 テーマソングは、京都出身の男女ユニット、ストロベリー・フラワーが歌う「愛のうた」(東芝EMI、12月6日発売)。

 任天堂の新ゲーム機「ゲームキューブ」のソフト「ピクミン」のテーマソングとして書かれた。ゲームは、惑星に不時着した主人公が、かわいい生物ピクミンの力を借りながら、30日以内の脱出に挑む。ピクミンは一見、植物のようで、自分を引っこ抜いてくれた人を親だと思ってついていく習性がある。敵と戦ったり宇宙船の部品を運んだりと大活躍するが、敵に食べられてしまうことも。

 ほのぼのとした中にも残酷なストーリーだが、CMの大量オンエアと同時に、通学途中の小学生が、上級生に「あなただけについていく〜」と歌ったり、サラリーマンが「そしてリストラされる〜」と替え歌で口ずさむなど、幅広い世代に“ピクミン人気”が増殖中だ。

 楽曲の権利を持っていた東芝EMIでは、「CM制作時からスタッフたちが『この曲は絶対イケる』と自信を深めていた」といい、さっそくCD化を決定。

 CD版の歌詞は、《引き抜かれ、飛ばされても、愛してくれとは言わないよ》といった要旨の内容が盛り込まれ、左遷やリストラで受難続きのサラリーマンにはひときわ胸に染みる。

 「組織に尽くしても最後は見捨てられる、それを分かっていても尽くしてしまう『無償の愛』がテーマの癒し系ソング」と制作スタッフ。

 当初は「数万枚の注文があれば、大成功」とみていたが、すでに予約15万枚を越す勢いで、「大台(100万枚)もイケるか」とクリスマス・お年玉景気に期待している。

ZAKZAK 2001/11/22