表面的にはGiriGiriProjectはその名のとおり(?)PC上で動くセガサターンエミュレーターを開発することが目的です。それ以上にGiriGiriProjectは３つの目的を持っています。

1.オブジェクト指向による開発

オブジェクト指向と呼ばれるソフトウエアの開発技法が誕生して１０年以上もたちますが、実際、通常の業務ではオブジェクト指向での開発技法が冷たくあしらわれる場面が多々あります。というのも現在この業界で権力を握っているのは昔ながらの開発技法に親しんできた人たちであり、「オブジェクト指向は必要ない」と頑なに信じている人がほとんどなのです。僕はこのプロジェクトを通してそういった人たちにオブジェクト指向のパワーを見せつけることを目的としています。そのため、一部分ですがGiriGiriProjectではGPLの名のもとにソースを公開しています。


2.自分のデザインしたユーザインターフェイス

プログラマという職業を始めて、もう何年もたちますが、他人がデザインしたユーザインターフェイスばかり作っています。アラン・クーパー氏の著作である' The Inmates are Running the Asylum'に深く感銘を受け、GiriGiriProjectでは使いやすいインターフェイスとは何ぞや？という自分なりの問いかけの回答にすべく精進しています。


3.営業

僕はフリーのプログラマです。スキル表以外で自分の能力を示したいのです。

GiriGiriプロジェクトは大まかに３つのフェーズに分かれます。

	フェーズ1( GGD ver 0.3 )
目標	時刻設定画面の表示および操作
詳細	セガサーターンをバックアップ用の電池を入れないで起動すると時刻を設定する画面が出てきます。GiriGiriProjectではこの画面の表示および操作ができるようになった段階でフェーズ１を完了したとみなします。
期間	2000/08/01〜2000/10/31

	フェーズ2( GGD ver 0.6 )
目標	マルチプレイヤー画面の表示および操作
詳細	セガサーターンをCDを入れないで、若しくは音楽CDを入れて起動するとマルチプレイヤーと呼ばれる画面が表示されます。さらにマルチプレイヤー画面ではバックアップメモリーの編集やシステムの設定が行えます。GiriGiriProjectではこの画面の表示および操作ができるようになった段階でフェーズ２を完了したとみなします。
期間	2000/11/01〜2001/01/31

	フェーズ3( GGD ver 0.9 および GGS ver 0.1 )
目標	ゲームの起動
詳細	サターンをゲームCD-ROMをいれて起動するとゲームをすることができます。GiriGiriProjectではある程度のゲームが動くようになった段階でフェーズ３を完了したとみなします。同時に普通のPCユーザーでも簡単に扱えるユーザインターフェイスのバージョンを開発しGGSver0.1としてリリースします。
期間	2001/02/01〜2001/04/30