平成14年5月15日
5月定例会見(平成14年5月15日(水)14:00〜14:33)
○平成14年3月期決算について
 全体としては目標をクリアし、十分に成果を上げたものと考えています。まず新幹線においては、「のぞみ」の新神戸駅停車や「ひかりレールスター」増発などの施策の成果、在来線においては、北陸線へのサンダーバードの投入や山陰線高速化事業などの施策の成果、アーバンネットワークにおいては、「新快速」の時速130km化や嵯峨野線・奈良線への投資効果が出たことなどがその理由としてあげられます。

 また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業によるご利用者の増加やホテル・駅における物販・飲食などへの好影響、昨年9月の同時多発テロ事件の影響による海外から国内旅行へのシフト、さらに、ここ数年手を打ってきた関連事業、グループ企業の経営基盤強化策が実を結んだことや日本テレコム株の売却により前期に続き財務内容が改善されたことなどもこうした成果に結びついた要因としてあげられます。

 その反面、新幹線、アーバンネットワークの健闘にもかかわらず、トータルとして前年比でマイナスとなったことは残念であります。今年度の立ち上がりは必ずしも芳しくありませんが、何とかして目前まできた減収傾向への歯止めをしっかりとかけていきたいと思います。

○役員人事等について
 商法改正により、取締役会への監査役の出席が義務付けられることになりました。当社では、従来から監査役にも出席を願っており、実態は変わりませんが、この機会に、より社外の声をいただくという趣旨から、京都大学の吉田教授に監査役にご就任いただくこととしました。これにより、監査役会の構成が社内出身1名、社外出身3名となります。

 また、平成11年6月に導入した執行役員制の位置付けをより明確にするため、業務執行に携わる取締役は原則として執行役員を兼務させることとしました。それに伴い、取締役は取締役会の構成員として等しく経営の意思決定を担う者であることから、法令上特に定めのある代表取締役を除き、役付取締役の配置を行わないこととし、執行役員に対し、その業務遂行上の職責等を勘案して「専務」「常務」の役位を付与することとしました。

 制度改正としては、今総会終了時限りで役員退職慰労金制度を廃止することを4月の取締役会で決議しました。今後は慰労金相当額を含めた報酬水準とするとともに、個々の職責、成果に応じて取締役、執行役員の報酬を毎年決定してまいりたいと考えています。

○女性専用車の試行導入について
 車内の快適性を高める取り組みの一環として、安心してご利用いただける鉄道をめざし、今年7月1日から大阪環状線及び学研都市線に、平日の始発列車から午前9時まで女性専用車を試行的に導入いたします。

 大阪環状線では、環状線内周回運転となる車体がオレンジ色の電車(計122本)を対象に、編成の中程1両を女性専用車といたします。学研都市線では木津駅から京橋駅までを対象区間とし、京橋駅に到着するすべての電車(計54本)の最後部1両を女性専用車とします。

 京王電鉄やJR東日本では、平日午後11時以降の列車を対象に既に女性専用車を導入していますが、当社では、朝の通勤通学時間帯の車内において混雑が激しいことや、警察等による痴漢行為の検挙が午前中に集中していることなどから、全国で初めて平日朝に実施することといたしました。

 お客様へのご案内は、各駅のホームに大型の足元乗車位置目標を設置するとともに、車両には出入口ドア横にステッカーを貼り付けるなどに加えて、駅や車内における放送でのご案内にも努めてまいります。

女性専用車(車両側サイン) 女性専用車(ホーム側サイン)
女性専用車(車両側サイン) 女性専用車(ホーム側サイン)
○阪和線高架化工事における鉄桁架設について
 阪和線高架化工事は、平成11年度より工事に着手、平成17年度の完成をめざしており、この工事がすべて完成しますと、12箇所の踏切が除却、18箇所の交差道路が整備され、踏切事故や交通渋滞の解消が図られるとともに、大阪市南部地域の町づくりにも大きな役割を担うものと期待しております。

この工事の一環として、阪和線の踏切の中で最も交通量が多いあびこ筋との交差地点(長居北二踏切)において、5月25日の深夜に「一括桁架設」という工法を用いた鉄桁を架設する工事を行います。この工法は、鋼鉄道橋としては全国で2例目となる珍しい工法であるとともに、非常に難易度の高い工事となりますが、安全かつ円滑に進むよう、万全の体制で臨んでまいりたいと考えております。

○収入概況(5月14日現在)
  収入計 近距離券 中長距離券 定期券
前年比 計画比 前年比 前年比 前年比
14年度累計 97.2% 97.7% 95.4% 96.3% 101.0%


○ご利用状況
 
新幹線(前年比)
アーバンネットワーク(前年比)
5月1日〜14日 97.0% 94.0%