黄昏は二人を永遠の時空へと導く。
あなたが触れた肌の温もり……忘れない。


¥4.700(税抜)
KSXA53863
2話収録

夏休み、誰もいない高原の別荘。
女性ばかりの仲間の中、微妙に絡み合う視線は様々な想いを内包していた。
だが、そこへあらわれた精巧な女性型アンドロイド……
人に奉仕することを喜びとする素直なアンドロイドに見えたが、
違反改造を施され、厨房での相手として暴走してしまう機能なでついていたのだ。
彼女の過去に何が?
女性ばかりの穏やかな空気を密やかに描く、名作。
試験が終わり、沙弥加と美鈴先輩は合宿にかこつけて
二人だけで高原の避暑地を訪れた。
プールへと誘う美鈴先輩が沙弥加に指をはわせたとき、
沙弥加の意識は忘れていても、身体はその温もりを覚えていた……。
甘い欲望は、美鈴を慕う亜紀が出現して破られるが、
三人の無邪気な歓声は、やむことがなさそうに思えた。
だが、その夜、飼犬のルイを追って迷い込んだ林で、
沙弥加は怯えた瞳のアンドロイドと出会う。
メモリをを封印された彼女は、名前だけを呟いた。
「リニア……」

「マスター」と慕うリニアと沙弥加の仲が進展するのに時間はいらなかった。
悲しい瞳の色に不安を感じた沙弥加は、リニアを強く抱きしめた。
お互いの鼓動が呼応するように重なり、強い感覚に一瞬息を止める。
そして、視界は闇に奪われた……。
明けそうにないほどの夜を越え、二人は新しい朝を迎えた。
振り向いてくれない美鈴を一途に求める亜紀は、
木漏れ日に晒すように自らを慰撫していた。
そこへ音もなく忍び寄る邪悪な意志に満ちたアンドロイド・アスタリクス。
彼女の目的とは?


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