戻る

平成15年度  高等学校教員資格認定試験の案内


文部科学省初等中等教育局教職員課
電話03(5253)4111  内線2457  〒100-8959
東京都千代田区霞が関3丁目2番2号


◇高等学校教員資格認定試験制度の趣旨
   広く一般社会に人材を求め,教員の確保を図るため,大学等における通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問わず,教員資格認定試験によって,教員として必要な資質,能力を有すると認められた者には,教諭の資格が与えられる道が開かれています。
   今年度の高等学校教員資格認定試験は,柔道,建築,インテリア,情報処理の4種目について実施します。この認定試験に合格した者は,都道府県教育委員会に申請すると,合格した種目についての高等学校教諭の一種免許状が授与されます。

◇認定試験の実施種目と取得できる教育職員免許状の種類等
実  施  種  目 取得できる教育職員免許状の種類等
柔      道
建      築
インテリア
情報処理
高等学校教諭一種免許状(柔      道)  ※教科(保健体育)一部領域
高等学校教諭一種免許状(建      築)  ※教科(工      業)一部領域
高等学校教諭一種免許状(インテリア) ※教科(工      業)一部領域
高等学校教諭一種免許状(情報処理)  ※教科(商      業)一部領域

◇認定試験の実施方法
1  認定試験の受験資格
    次の各項目のいずれかに該当する者。(柔道については3段程度以上の実力を備えていることが望ましい。)
  
  大学(短期大学を除く。)を卒業した者
  高等学校を卒業した者その他大学に入学する資格を有する者で,平成15年4月1日における年齢が22歳以上の者
  大学入学資格検定規程(昭和26年文部省令第13号)附則第4項の表の上欄各号に掲げる者
  (注)   受験資格の有無を確認したい場合は,出身校の名称,卒業・修了の年月日,当該学校の設置者など詳細に記し,切手をはり,あて先を明記した返信用封筒を同封の上,文部科学省初等中等教育局教職員課あてに照会するか,電話で同課に問い合わせてください。

2  認定試験の実施期日,場所,内容・方法,合格通知等
    認定試験は第1次試験及び第2次試験に分けて実施し,第2次試験は第1次試験合格者及び第1次試験のすべての試験科目を免除された者に限り受験することができます。
(1) 第1次試験
    ア  期    日     平成15年8月31日(日)
    イ  場    所     (試験当日以外のお問い合わせは文部科学省初等中等教育局教職員課へお願いします。)
     試    験    場 所    在    地   
仙台会場(宮城教育大学) 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉
TEL  022-214-3331
仙台駅前西口から市営バス宮教大行,青葉台行又は成田山行乗車,「宮教大前」下車
東京会場(東京学芸大学) 東京都小金井市貫井北町4-1-1
TEL  042-329-7176
JR中央線武蔵小金井駅北口から京王帝都バス小平団地行乗車,「学芸大学正門前」下車,徒歩5分
岡山会場(岡山大学教育学部) 岡山県岡山市津島中3-1-1
TEL  086-251-7598
岡山駅前から岡電バス妙善寺行乗車,「岡大東門」下車,又はJR津山線「法界院駅」下車,西へ徒歩7分
熊本会場(熊本大学教育学部) 熊本県熊本市黒髪2-40-1
TEL  096-342-2522
熊本駅前から市営バス第一環状線(渡鹿経由)乗車,「子飼橋」下車,徒歩10分

    ウ  試験の内容及び方法
区      分 内                              容 方  法
一般教養科目 国語,国文学(文学史),哲学,法学,経済学,政治学,数学,物理学,化学,生物学,地学,地理学,日本史,世界史,英語 筆記試験
(択一式とする。90分)
教職に関する科目 教職に関する専門的事項(教育原理,教育心理学,教育行財政・教育経営学,教育社会学・社会教育,教育史・教育哲学,教育関係法規,特別活動,生徒指導・教育相談,生涯学習等) 筆記試験
(択一式とす
る。90分)

  

  

  

  

  

  

  

  
1
柔      道 保健体育に関する一般的事項
(体育(体つくり運動,器械運動,陸上競技,水泳,球技,武道,ダンス,体育理論等),保健)及び指導法
柔道に関する専門的事項
(柔道理論,基本動作,対人的技能,試合,審判法,練習法等)及び指導法
筆記試験
(択一式とする。90分)   
建      築 工業に関する一般的事項
(工業技術基礎,製図,工業数理基礎,情報技術基礎)及び指導法
建築に関する専門的事項
(建築実習,建築構造,建築施工,建築構造設計,建築計画,建築法規等)
インテリア インテリアに関する専門的事項
(インテリア計画,インテリア装備,インテリアエレメント生産,デザイン史等)
情報処理 商業に関する一般的事項
(ビジネス基礎,商品と流通,国際ビジネス,簿記)及び指導法
情報処理に関する専門的事項
(情報処理,ビジネス情報,文書デザイン,プログラミング)

    エ  第1次試験の合格通知
        第1次試験の結果については,10月上旬に本人あてに通知します。
        (10月8日までに第1次試験の結果が届かない場合は,文部科学省初等中等教育局教職員課まで連絡 してください。)

(2) 第2次試験
    ア  期日及び場所
種          目 期          日 場    所 所    在    地
柔道,建築,インテリア,
情報処理
平成15年10月19日(日) 東京学芸大学 東京都小金井市貫井北町4ー1ー1
(交通は第1次試験欄を参照)

    イ  試験の内容及び方法
区          分 内          容 方                  法
教科に関する科目(2 当該種目に関する専門的事項
及び指導法に関する事項
筆記試験(論述式とする。140分)
教科に関する科目(3 柔         道
建         築
インテリア
当該種目に関する専門的事項 実技試験
情報処理 (3)A
当該種目に関する専門的事項
(プログラムの作成)
筆記試験(記述式とする。60分)
※  プログラム言語は次の2つとし,そのうち1つを選択する。
  1  BASIC (JIS  X  3003)
  2  COBOL (JIS  X  3002)
(3)B   当該種目に関する専門的事項
(ソフトウェアの活用)
筆記試験(記述式とする。60分)
※  ソフトウェアは次の2つとする。
  1  表計算ソフト
  2  データベースソフト
口述試験 高等学校教員として必要な能力等の全般に関する事項   口述試験
    (注)  情報処理の教科に関する科目(3)は,(3)Aと(3)Bに分けて行います。

    ウ   第2次試験の合格発表
    第2次試験の合格者を平成15年度高等学校教員資格認定試験の合格者とし,12月下旬までにその氏名を官報に掲載するほか,本人に合格証書を授与します。

3  試験科目の一部免除
    次の各項目に掲げる試験科目は,それぞれの項目に掲げる者で,試験科目の一部免除申請をしたものについて,確認の上,その試験科目を免除します。

(1)   一般教養科目
 
  大学(短期大学を除く。)を卒業した者
  大学院に入学する資格を有する者
  小学校,中学校,高等学校若しくは幼稚園の教諭又は養護教諭の普通免許状(二種免許状を除く。)を有する者
  盲学校,聾(ろう)学校又は養護学校の自立活動の教諭の普通免許状を有する者
  高等学校教員資格認定試験又は特殊教育教員資格認定試験の第1次試験に合格した者(合格の翌年度から5年間に限る。)

(2)   教職に関する科目
 
  中学校教諭の普通免許状(二種免許状を除く。)又は高等学校教諭の普通免許状を有する者
  高等学校教員資格認定試験の第1次試験に合格した者(合格の翌年度から5年間に限る。)

(3)   教科に関する科目(1
    高等学校教員資格認定試験の第1次試験に合格した者(合格の翌年度に同一種目を受験する場合に限る。ただし,毎年実施しない種目にあっては,合格した次にその種目が実施される年度に同一種目を受験する場合に限る。)

(4)   建築の種目に係る認定試験の教科に関する科目(1)及び教科に関する科目(3
    建築士法(昭和25年法律第202号)第4条第1項の規定により一級建築士の免許を受けている者

(5)   インテリアの種目に係る認定試験の教科に関する科目(1)及び教科に関する科目(3
    (財)建築技術教育普及センターが実施するインテリアプランナーの登録を受けている者

(6)   情報処理の種目に係る認定試験の教科に関する科目(3)A
 
  高等学校の情報技術の教諭の普通免許状を有する者
  情報処理技術者試験規則(昭和45年通商産業省令第59号)に基づき,(財)日本情報処理開発協会情報処理技術者試験センターが実施する情報処理技術者試験に合格している者(ただし,情報セキュリティアドミニストレータ試験,初級及び上級システムアドミニストレータ試験を除く。)

(7)   情報処理の種目に係る認定試験の教科に関する科目(3)B
    情報処理技術者試験規則に基づき,(財)日本情報処理開発協会情報処理技術者試験センターが実施する情報処理技術者試験に合格している者(ただし,情報セキュリティアドミニストレータ試験,初級及び上級システムアドミニストレータ試験のみとする。)

(8)   口述試験
    教員免許状を有する者

 
(注) (a)   試験科目の一部免除申請をする者は,該当する科目に応じて,証明書類(教員免許状の写し 又は教員免許状の授与証明書,卒業証書の写し又は卒業証明書,一級建築士の免許証の写し,インテリアプランナーの登録証の写し又は登録証明書,情報処理技術者試験の合格証書の写し又は合格証明書等)を必ず添付してください。
   ※証明書類の添付がない場合や証明書類に不備がある場合には免除申請を受け付けないので充分に注意すること。
  ただし,上記(1)のオ,(2)のイ,及び(3)に該当する場合は,証明書を必要としません。
  (b)   上記(1)〜(8)の各項目に該当する者であっても「試験科目の一部免除申請」をしない場合は,免除の取扱いをしません。

  出願手続
(1)   受験願書等出願書類の請求先
    文部科学省初等中等教育局教職員課
  郵便で請求する場合は封筒の表に「高等学校教員資格認定試験受験願書請求」と朱書し,返信用封筒(角形2号封筒に160円分の切手を貼り,あて先を明記したもの)を必ず同封してください。

(2)   提出書類
 
  高等学校教員資格認定試験出願用紙
 
1   受験願書(受験手数料として5,600円分の収入印紙(日本政府発行)を貼ること。)
2   試験科目の一部免除申請書(免除申請を行う場合は,必要な証明書類を添付のこと。)
3   履歴書
4   写真票(出願3か月以内に撮影した45mm×35mmの無帽,正面上半身の写真を貼ること。)
  住民票の写し又は戸籍抄本(発行後6か月以内のもの,本籍の記載を省略しないこと。)
  90円の切手を2枚

(3)   受験願書等の受付期間及び提出先
 
  受験願書等は,6月17日(火)から7月1日(火)までの間に文部科学省初等中等教育局教職員課へ提出してください。
  受験願書等を郵送する場合は,書留郵便(封筒の表に「高等学校教員資格認定試験受験願書在中」と朱書)で提出してください。この場合,7月1日の消印のあるものまで受け付けます。
   「書留」以外での郵送による事故については,文部科学省は一切の責任を負いません。
  受験願書等を直接持参する場合の受付時間は,上記期間中毎日(土・日曜日を除く。)午前10時から午後5時までです。

(4)   受験票の交付
 
  受験願書を受理した場合は,出願者に受験票を交付します。
  受験票には受験番号,免除される試験科目など必要な事項が記載されています。
  受験票は,受験の際携帯し,毎時間これを提示しなければ受験できません。
 
(注) (a)   受理した提出書類及び受験手数料はいかなる場合も返還しません。
  (b)   受験願書を受理した後は,試験の種目及び受験地の変更は認めません。
  (c)   受験願書を提出した後,氏名,本籍地又は住所を変更した場合は,その変更の記載された住民票の写し又は戸籍抄本を提出してください。
  (d)   8月22日までに受験票が手元に届かない場合は,文部科学省初等中等教育局教職員課まで連絡してください。

そ  の  他
 
1   認定試験の合格者には,文部科学大臣から合格証書が授与されます。合格者は所定の手続きにより都 道府県教育委員会に申請すると,合格した認定試験の種目に係る高等学校教諭の一種免許状が授与されます。その手続きについては都道府県教育委員会教育職員免許事務主管課に照会してください。
2   この認定試験は資格試験であり,教員の採用試験ではありません。教員として採用を希望するときは,公立学校の場合にあっては都道府県教育委員会教職員人事主管課に,私立学校の場合にあってはその学校にそれぞれ照会してください。

認定試験の問い合わせ
    その他,この認定試験については,文部科学省初等中等教育局教職員課へお問い合わせください。
  認定試験メールアドレス:nintei@mext.go.jp


公告  今後の高等学校教員資格認定試験について

  中央教育審議会「今後の教員免許制度の在り方について」(平成14年2月21日)の答申の内容等を踏まえ,平成16年度以降の高等学校教員資格認定試験については当分の間行いません。

  

ページの先頭へ