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日本橋ヨヲコ
「元気になる漫画を描きたい、これからも」。少年たちの成長物語



プロフィール
にほんばし・よをこ(自画像)●74年生まれ。96年デビュー。公式[HP]www.kt.rim.or.jp/~gestalt/「週刊日本橋ヨヲコ」
最新刊はコレ!
G戦場へヴンズドア(3)(完結)
小学館 IKKI COMIX
562円(発売中)
 人気漫画家の父に反発して、ひそかに小説家を志す町田町蔵。クラスメイトの長谷川鉄夫は小学生の時、離婚した父へ手紙代わりに描いた漫画を母に読まれる。母の動揺を見て、それ以来漫画を描けなくなっていた鉄夫と幼なじみ・久美子らの平穏な日々が--町蔵との出会いで動きだした!

 「『IKKI』では本当に自由に描かせてもらえたので、当初の予定通り、短くも長くもなく全3巻で終われました。打ち切りばかりの私にとってはすごくありがたいことで。やっと読者さんに最後まで読んでいただけて、本当にうれしいです」

 日本橋ヨヲコの「G戦場ヘヴンズドア」が完結した。漫画界を舞台に、自分の居場所、生きる術を見出そうともがくふたりの高校生、町蔵と鉄男の物語。コミック1巻の巻末インタビューで「戦友モノが描きたかったんです」と作者自らが語るように、焦点は漫画界ではなく、ふたりの才気のぶつかり合いに向けて絞られていく。

 「彼らとは共感しやすかった。全体的に思惑どおりに動いてくれましたが、細かい部分では当初の設定以上に町蔵は優しく、鉄男は激しくなっていってくれました」

 人気漫画家の父にコンプレックスを抱きながら育った町蔵は、オマエの本気が見たいと鉄男をあおる。一方、漫画編集者の父をもち、母に漫画を描くことを禁じられた鉄男。彼は、いっしょに漫画を描きたいと町蔵に右手を差し出す。ふたりは「胃の底が熱くなった」出会いから、とりつかれたように漫画を共作しはじめる。

 「鉄男と町蔵に漫画の才能があったかといえば、どちらもなかったように思います。むしろ、才能とは別の部分の成長によって、ふたりがプロになる話だと思うので」

 2巻の作中、印象的なシーンがあった。町蔵がアシスタント修業中、漫画家・町田都に問いかける。
 「漫画家に必要なものって、何スか?」「才能じゃなかったら、何なんスか?」「本物との差を決定的に分ける一線って、いったい何なんですか!?」。澄んだ目で町蔵を見据えた都が答えたひと言が強烈なのである。

 「自分のキャリアより上の発言をするキャラクターは描くのが辛かったですね。『私ごときがここまでえらそうなこと言えないんですが、この人にこう言ってもらわないと話が進まないので、腹くくって描かせていただきます。ごめんなさい』とか思いながら描いてました(笑)。でも、『こう生きてきたこの子ならこう考える』というのが最優先なので。たまに思いがけない方向に向かったりしますが、それはそれでなんとかなりますから」

 漫画を描く主人公を動かす以上、漫画家も自分の「漫画道」と向かい合うことになるのだろうか?

 「町蔵、鉄男、久美子という主要3人組には親近感があります。苦しんでいる部分が昔の自分と似ていたと思うので。ただ、今の私は彼らより年をとりすぎたので、あまり重ならない……かも。でも、最終回の“戦後”の彼らとなら、お酒を飲めるかもしれませんね」

 初の連載作品「プラスチック解体高校」以来、日本橋ヨヲコは常に高校を舞台とした学園漫画を描いてきた。だが、この最新作では主人公たちを校舎の外へと連れ出し、世界はグッと広がっていった。そこには、新たな語り口に挑んだ漫画家の姿も重なるのだが……。

 「図星です。『G戦』から踏み出しました(笑)。多分、きっとこれからも。次作も読むと元気になる漫画を描きたいです。それはシンプルだけど、一番難しい事だと思います。でも、だからこそ挑戦したいんです」

取材・文=佐口賢作

 

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