Q:劇中の中井さんを見ると、かなり精かんな感じですが、やはり過酷なロケ生活でやせた部分もあるんですか?
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体重はすごく落ちました。行く前に5キロ落としたんですけど、で、撮影中はちゃんと食べていたんですよ。なのに、4、5キロやせた。全部で10キロ近くは落ちましたね。今は半分戻りました。でも、それ以上はもう戻らないように努めてますけど。
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Q:ロケが終わって日本に帰れたら、まず何をしたいとか、これを食べたいとか考えませんでしたか?
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不思議とね、思わないんですよ。たとえば、1週間とか5日間とか仕事で日本を離れると、帰ってきた時に、「何か変わったことない?」って人に聞いたりする。よく考えると、ほんの数日ぐらい海外に行ったからって、その間で何かが大きく変わることはないのにね(笑)。ところが、ポーンと4か月も離れるともう気にならなくなる。実際、僕がウイグルに行ってた時には9.11同時多発テロが起こっていたけど、向こうではそんなニュースも入ってこないし。ただ、中国の食事に飽きてきました。だからと言って、日本に戻ったときに無性に日本食が食べたいとも思わなかった。
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Q:ウイグル自治区はイスラム圏なので、羊ばかりの食事だったと聞きましたが、イヤにならなかったんですか?
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まったくそんなことないですね。今、BSEでアメリカの牛肉が入らなくなってきているじゃないですか。代用として、羊とか注目を浴びている。知ってます? 羊って脂肪を燃焼させる力があるそうなんです。僕がロケ中、しっかり食べていたのにやせたのは、羊のせいかも。毎日、羊しか食べないですから。で、向こうの羊は臭みがなくておいしいんです。いいかもしれないですね、これからの時代は羊を食べて、ダイエットってね(笑)。
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厳しくしんどいロケにもかかわらず、ひょうひょうと話してくれた中井さん。そんな4か月に渡るロケ生活をつづった初の著書『日記』(キネマ旬報社刊・¥1,500)も2月14日に出版した。「俳優は常に挑戦しなくては意味がない」と語る彼が、今後どんな挑戦を見せてくれるのか、楽しみにしていきたい。
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