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4.自家生産される病原体

1. 病原体説のウソ

慢性病は予防する以外、ほかに対策はありません。しかしその対策について考えるとき、私たちはまたしても、ある重要な問題にかんして、これまでの常識を改めなければなりません。

重要な問題とは、西洋医学が誤った概念を科学理論へと発展させ、それが広く世界に受け入れられ、先入観として定着してしまったという問題です。そしてそれは私たち一般庶民だけではなく、医者や医学者までもがいまや当たり前の常識として、固く信じて疑わないという先入観のことです。
一体どういう先入観かといいますと、それは『感染症』という概念で、風邪やインフルエンザ、アレルギー性疾患、はしか、風疹、肺炎、結核、胃腸炎、肝炎、エイズ、赤痢などは当然のこと、その他、多くの慢性病も病原体によって引き起こされる、という考え方です。
つまり、人体の外から真菌(カビなどの微生物)や細菌、バクテリア、ウイルスといった病原体が体内に侵入してきて、それらが病気を発生させるというものですが、じつはこれは「真っ赤なウソ」です。
こういいますと、きっと読者の方は反感をもたれ、「いい加減なことをいうな」といってお叱りを受けることでしょう。でも私は、何の根拠もなしにいっているのではありません。多くの権威ある医学者、生物学者、いや細菌学者のなかにも、病原体説に疑問を呈したり、否定する学者がいるのです。そのような情報を知らされていない一般の人々は、長い間それを無意識に信じてきて、常識となってしまっているわけです。そしてその常識を強要しているのが現代医学です。
私たちの居住空間や行動範囲には、ありとあらゆる微生物や細菌がうようよしています。それらのなかで、いわゆる病原体、つまり人間の体細胞を病変させるようなウイルスやバクテリアは存在しないのです。
日常の経験からも明らかなように、もし、それらが病原体だというなら、誰もかれもが四六時中病気にかかっていることになるわけですが、現実にそんな馬鹿げたことは起こっていません。これは自明の理であるにもかかわらず、人はなぜか、偉い学者の難解な理論を信じてしまうのですね。
ただしこれには、つぎのような紛らわしい問題があります。
  1. 環境と人体の接点となる皮膚やその近接部、呼吸器官、消化器官、膣などに、『常在菌』と呼ばれる細菌が棲みついている。普段は無害なものであり、むしろほかの有害な細菌から体を守っている。しかし、肉体疲労やストレスなどで体力が衰え、免疫機能が低下したときなど、その常在菌が何らかの悪作用を及ぼし始め、風邪、ぜんそく、アレルギー症状などを引き起こす。患部の組織を疫学検査してみると、間違いなく、細胞のなかにそれらが存在していることが観察できる
  2. 臓器移植を行ったさい、免疫機構が過剰に働いて拒絶反応を起こすのを防ぐため、故意に、人為的に薬品を用いて免疫を抑制する。すると、普通なら何の問題もない常在菌や真菌にたいし、体がまったく無防備になる。そこへより強力な真菌が外から侵入し、細胞に有害な働きをしたり、侵食したりする。その結果さまざまな症状が発症する
  3. エイズ患者では、免疫が破壊されるため、各種の病原体に対し完全な無抵抗の状態にさらされる。また、白血病の患者の場合、治療に使用される強力な抗がん剤が、腫瘍細胞とそのなかに巣食うウイルスだけでなく、免疫の主役である白血球を激減させ、同時に正常細胞も著しく損傷する。そこへ新たなウイルスが侵入してきてさらに免疫が低下し、やがてほとんど働かなくなる。病原体が活動する絶好のチャンスとなる

上記がいわゆる病原体についての現代医学の一般的な説明ですが、病原体を常在菌とか、真菌とか、ウイルスなどといったり、その有害な作用といっているものの解釈もあいまいで、なんとも支離滅裂なこじつけでしかありません。

第一、「何らかの悪作用」などというのは、よくわかっていない証拠です。こうして『病原体説や感染症論』をさも正当化しているのですが、ようするにこれらはすべて、つぎの事実を看過した本末転倒論です。

2. 自然発生という概念

じつは、病原体(といわれているもの)は人間自身の体のなかで、厳密にいうと腸内で自家生産されるのです。そして病原体が生み出される大元の材料が食物です。

肉、卵、牛乳などの動物性蛋白食品の摂りすぎによって腸内に腐敗物質が産出され、異常発酵が起こり、そこから病的ウイルスや病的バクテリアが生み出される、それらが腸内で造られる血液に乗って全身をめぐる、そして細胞に異常刺激を与えつづけ、ついに炎症を起こして慢性病の原因へと発展していく、そういう因果関係のなかで、病原体の発生が確認できるわけです。
ところがすでにご説明したとおり、現代医学(西洋医学)は血液(流動組織)と細胞(固定組織)のあいだに壁を作って、体細胞は体細胞だけ独立したものと考えています。そのため、こういった生命現象の連続相が把握できず、仕方なく症状やその原因を外に求めざるをえなくなり、いわば窮余の策として、病原体というものの存在を考え出しているわけです。そこから感染症や伝染病という概念も生まれ、病原性を持つ微生物が人から人へ移っていく、などという的外れな理論ができていったのです。
いうまでもなく、そういう意味での病原体は外部には存在しません。
いかに多くの人が同時に、あるいはつぎつぎと発病しても、人それぞれが自分の体の事情で発病しているのであり、その病気が他人に移る、または他人から移されるということはありません。
わかりやすくいえば、病原体と呼ばれているものは、病気の原因ではなく、病気の結果として出現してくるのです。病変細胞のなかにいろいろな微生物がいるのは当然の成り行きで、そうなった因果関係を無視して結果だけを見ているから、病原体は「体の外から入り」、「それが病気を引き起こした」と、間違った判断をしてしまうわけです。
現代医学はまた、体のなかで発見される微生物がどこで、どのようにできるかという点も理解していません。じつは、体細胞には核と膜があり、体が健康なときには、それら細胞質はすべてコロイド状をしています。しかし、細胞が病変するとそのコロイドの性質が変わり、もとは無構造で均質的であったものが、分解してつぶつぶの顆粒となっていきます(いわゆる析出)。これがもうすでに、バクテリアの始まりなのです。最初は小さな球状であったのが、やがて互いに一列につながって桿状になっていく、前者が球菌であり、後者が桿菌と呼ばれるものです。
いずれにしても、体のなかに存在するいろいろな微生物は、体のなかで「湧いてくる」のです。現代医学は、そういう発想は非科学的だとして絶対に認めませんが、生命の世界とは本来そういう世界です。じっさい、バクテリア類は体内で自然発生し、それが条件次第で桿菌になったり、球菌になったり、それよりさらに細かいウイルスになったりします。逆にいうと、ウイルスもバクテリアも、もともと細胞の材料でもある、という認識が大切になってくるわけです。
ここのところをちゃんと理解していないから、現代医学は病気(慢性病)を治すことができないのです。

3. 細菌との果てしなき攻防

パスツールとコッホが『細菌学』を創設し、それを科学の分野にまで押し上げたことは、当時の医学にとって画期的な業績でした。

医者であったコッホは多くの細菌を発見し、炭疽菌の分離にも成功しています。
ライバルで科学者のパスツールは、炭疽(病)を予防するワクチンを発明しました。
ワクチンというと、伝染病の予防に効果を発揮することから、一般にワクチンが病原体を殺すと思っている人が多いのですが、これはとんでもない誤解です。ワクチンは、単に人体に自然に備わっている免疫を利用するにすぎません。
現代医学はとかくワクチンや抗生物質などの使用に執着し、『抗原』(病原体のこと)に対する『抗体』(病原体を攻撃するもの)という、二元論的な病気の対処法から抜け出すことができないようです。抗体を魔法の弾丸とか、ミサイルとか称して、人間に戦いを挑んでくる(と思っている)悪い細菌やウイルスを、科学の力で撲滅するという発想の虜になっています。
こういった現代医学の考え方は、いうまでもなく科学の影響によるものです。
ジェンナーが牛痘接種をした時代には、医学はワクチンにたいして否定的な考えをもっていましたが、時をへて理解されるようになり、やがてパスツールらによって理論が確立されました。それいらい今日まで、現代医学は細菌学に何の疑問も感じないままその理論を継承し、細胞理論、遺伝理論とともに医学理論の三本柱としてきたのです。
じつは、パスツールもコッホも一世紀も前の人たちで、それはフィルヒョウやメンデル、モルガンなどとほぼ同時代であることを知る必要があります。
これら歴史上有名な人物は近代科学の影響を強く受け、人間そのものを探求するより、病気の原因を外部環境に求めるという、まさに二元論的手法を実践したわけです。
あくまで科学至上主義に固執する現代医学は、細菌学をますます発展させ、いわば分割思考の無間地獄に落ち込んでいます。それでも懲りることなく研究の対象範囲をなおも拡大しつづけ、得られたデータはまさに混乱のきわみです。はっきりいって、細菌学者も自分自身、何をやっているのかわからない、という現状にあります。
病原体(菌)は人体の外から侵入してくると想定することによって、その対処法はどうしても攻撃的になります。結局は薬、つまり化学薬剤を用いてこれを退治してしまえばいいという論理です。それが多くの厄介な問題を抱えていることは、すでに述べたとおりです。
すなわち、病原菌は殺せても人体に与えるダメージが大きすぎるという代償、薬剤耐性菌の問題、抗原と抗体との因果関係がわからないなど、この論理にははじめから宿命的なジレンマが内包されていたのです。その当然の結果として、薬の毒性がホルモンや自律神経の機能を狂わせ、細胞の代謝に不可欠の酵素を破壊してしまう、また、病原菌を特定するのに多くの時間がかかり(エイズウイルスの究明には数年かかっています)、その後も薬と病原菌とのいたちごっこをえんえんと続けなければならないなど、難問が山積することになっているわけです。
今騒ぎが一段落したサーズにかんしていえば、WHOはわりと早期に、新型コロナウイルスが原因であると結論づけましたが、病気の発生との因果関係は未だにわかっていません。病原体という概念そのものが間違っている以上、これは当然であり、私は、今後もずっとわからないだろうと予測しています。
一つの微生物が患部から検出されるだけでは不十分です。たまたま弱っている患者に、日和見的に取りついたかも知れないからです。病原体を特定し、さらに発症との因果関係を立証するには、複数の病原体候補をほかの健康な生体に接種し、同じ症状が現れるかどうかを確かめなければなりませんが(これは動物実験に頼らざるをえない)、それでもまだ嫌疑は十分とはいえません。
病原体を希釈して接種しても、新しい宿主内で増殖し、再び検出する必要があります。そうしなければ、病気の結果生じた毒素や異物が、移転して起こった作用と区別できないからです。
これがいわゆる『コッホの三原則』で、WHOの結論もこの原則を遵守して得られたものです。
なお、病原体は純化されなければならないという点で、さらに条件をくわえる必要があります。
それは、病原体を精製したり、体外で純粋培養して感染実験をおこない、分子レベルの不純物の混入を防ぐという、とてつもなく手間のかかる分離作業です。しかしながら、宿主外で培養不能の病原体もあり、必ずしもコッホの三原則が適用されているわけではありません。
たとえば、BSE(牛海綿状脳症)の病原体とされるプリオンは、難溶性のためまだ精製されていません。C型肝炎ウイルスも、遺伝子はわかったものの、電子顕微鏡でその実体を確認されていません。新型コロナウイルスも、すべてのサーズ患者から検出できたわけではないのです。

4. 神経性疾患の原因はワクチンか?

歴史上、麻疹、百日咳、ポリオ、天然痘、ジフテリアなど、いわゆる伝染病が世界各地域で発生し、多くの犠牲者が出たことは事実です。

しかしながら、それらいずれの伝染病も、その発症の決定的な因子は、はっきりいって不明なのです。
病原体の蔓延という現象は、細菌やウイルスが人から人へ伝播して広がっていくのではなく、社会環境、食生活事情、衛生管理、栄養状態などの要因がたまたま重なり、多くの人がほぼ同期に病気にかかり、その結果、それらの人々の体内から同じ病原体が検出される、というのが真相です。
二元論的思考パターンの西洋思想は、人間ではなく、外部世界に病気の原因を求めようとしたために、本末転倒の捉え方をしてしまっているわけです。
日本も含め多くの国で、伝染病の予防と称して、国と医学界が共同してこれまで行ってきたことは、莫大な資金の浪費と、多くの動物たちの命の犠牲の連続でした。
ほんの一例をあげれば、ポリオウイルスの研究の名のもと、このウイルスはアフリカミドリザルの腎臓で最も繁殖するという理由で、何万匹もの猿が実験のために殺されたのです。いくら科学の研究のためとはいえ、学者たちの神経を疑わざるをえません。
伝染病とされる多くの病気の予防に、慣習的にワクチンの接種が行われますが、過去の例から見ても、ほとんどのケースが徒労に終わったことは明らかです。
日本におけるインフルエンザ予防の経緯については、集団接種の副作用をめぐる訴訟で、国の責任を認める司法判断が定着したため、その改正によって、現在ではなかば義務的な接種から任意接種に変わっています。
じじつワクチンには、確率は低いものの、《運動失調症、知的障害、精神薄弱、精神遅滞、多動性障害、情緒不安定、無菌性髄膜炎、てんかん、ひきつけ、半身不随》といった、致命症となりかねない神経性障害を引き起こす副作用があるのです。
時にはワクチンが原因で、"伝染病"になってしまうという皮肉な現象さえ報告されています。
アメリカでギラン・バレー症候群が一度に600件近くも発生し、予防接種を受けてから数時間以内に、30人の高齢者が「説明不可能な死」をとげていたことも判明しました。
1977年に、ソークワクチン(ホルマリン不活化ポリオワクチン)の開発者であるジョナス・ソーク博士は、議会で次のように証言しました。「1970年代初めに、アメリカで発生したポリオ(流行性脊髄麻痺、小児麻痺)のほとんどは、この国で使用されているポリオワクチンの副作用である可能性が高い」と。
アメリカでは生ワクチンが使用されましたが、フィンランドとスエーデンのように死菌ワクチンを接種した国では、ポリオの発症はまったく報告されませんでした。
ポリオ撲滅の功労者といわれる博士自身が、いまだに犠牲者を出している病気の原因が、そのワクチンにあると認めているのです。
ワクチンというものの意義について、考えなおす時期に来ていることは明白ではないでしょうか。
現代医学はこうして試行錯誤を繰り返し、あげくのはてには行き詰まり、その過程で、多くの疑問を残したまま開発・製造される薬が人体をとことん痛めつけるという、悲惨な結末を迎えているわけです。
いっそのこと病原体という概念を捨ててしまえば、難解な医学理論も、混乱を招くだけの余計な理屈もまったく無用です。病気発生の原因はきわめて単純明快です。
病気を予防するには、「どんな薬でもぜったいに飲まない」、「腸を汚さない、そのためには現在の食事を自然食に切り替える」、原則としては、ただこれら二つのことを実行すればいいのです。
なお、理想の自然食メニューについては、「くすりはもうやめて!」のなかで詳しく書きましたから、どうぞご参考になさってください。

5. 厚生労働省の怠慢

予防対策や治療にたいする意識の改革という点で、さらにいくつかの問題があります。

厚生労働省の医療行政が怠慢なことは周知のとおりです。
過去における薬務行政では、《ペニシリン、サリドマイド、キセナラミン、スモン・キノホルム、ザルソカイン、アスピリン、クロロキン、ソリブジン》などによる甚大な薬害が発生したことは、今もなお、私たちの記憶に新しいところです。
薬害が発生するたびに国は責任を回避したり、否定したりして薬事裁判を長引かせ、薬害をむやみに拡大してきたのでした。
私たちはこれらの事件を風化させないため、また同様な事件を起こさせないためにも、つぎのような問題提起を怠ってはなりません。
それは、製薬企業との関係における、国の薬害防止責任をどう考えるかという点です。製薬企業を「救命商人」のように思っている人もいるようですが、実体は利潤を追求する私企業にすぎません。したがって、残念ながら(むしろ当然ながら)、利潤を追求すればするほど、商品である医薬品の副作用のマイナス情報の公開をしぶり、軽視、無視して販売を促進することになりがちです。過去の事件でも、そうした事実が数多く明らかにされました。
それを率直に認めるなら、そうした企業の行為をチェックし、国民の立場に立って、医薬品の安全の確保を図るのは国しかないはずです。国が本当に真剣になって薬害防止の施策を講じないかぎり、薬害はこれからも必ず起きます。国がどうしてもそれをやらないなら、私たち国民が自己防衛するしかほかに方法はないでしょう。
クロロキン問題ではこんなことがありました。小野薬品の課長自身が服用していて、いち早く副作用情報に接し、自ら服用を中止したにもかかわらず、国はなかなか使用中止をしなかったのです。
腹痛や下痢の治療に使用されたキノホルムが、失明や全身麻痺などを引き起こし、壮絶な闘病生活を強いられたあと死亡するスモン病(亜急性・脊髄・視神経・神経障害)の原因であったことはとっくにわかっていたのです。それを当時の厚生省がスモンを「原因不明の奇病」としたり、アメリカのFDAが「キノホルムはアメーバ赤痢のみに限定されるべきで、ふつうの下痢に使用してはならない」と勧告したにもかかわらず、日本の裁判では、製薬会社がFDAの販売規制措置を隠し続け、厚生省が「キノホルムは長い間、緒外国でも副作用が問題にされたことはなく、広く使用されていた」とウソをついてまで使用禁止を断行しなかったため、結果的に被害者を一万人以上に拡大してしまったのです。
これまで阿鼻叫喚のなかで死んでいった被害者は、その三分の一にも達しています。その他の薬害に対しても、怠慢行政を続けてきた、いや、今もなお続けている(エイズ濃縮製剤)ことはいうまでもありません。
しかもこういった例はほんの氷山の一角であり、政府官僚の天下りによる厚生労働省と医薬品業界との太いパイプは、国民の命をないがしろにし、これからも同様の悲劇が繰り返されることは必至です。
私たちは、医薬品の管理体制について、もはや厚生労働省を信頼するわけにはいきません。テレビのコマーシャルで、医薬品メーカーが節操もなく薬の宣伝をやっていますが、それらはすべて無視して買うべきではないでしょう。「厚生労働省認可」というレッテルは、厚生労働省の無力さと怠慢を象徴する以外の何物でもないからです。
そんな厚生労働省は、病気予防の対策についても消極的です。
予防医学の重要性を訴える医学者や専門家は、すでに病気の根本原因を解明し、実証済みの具体策を国に提言しています。それらのなかには、それを実践すれば現代医学に頼らなくても、多くの難病が治癒したり、国民の健康が間違いなく改善されると期待されるものがあるのです。にもかかわらず国はそれらの提言を検討するどころか、耳を貸そうともしません。
ところで、その厚生労働省が原因不明の難治性疾患として、特定疾患に指定している病気があります。つぎがその主なものです。
ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性間節リューマチ、全身性エリテマトーデス、慢性膵炎、溶血性貧血、ネフローゼ症候群、エイズ、橋本病、シェーグレン病、重症筋無力症、原発性肺高血圧症、メニエール病、突発性心筋症、難治性肝炎、突発性大腿骨壊死など、ほか多数」
これを見て、読者の方はどう思われたでしょうか。
ほとんどの方は、「聞きなれない病気があるものだな。ま、自分には縁がないだろう」と思われたのではありませんか。じつは、それはとんでもないことで、これらの病気はすべて、明日にでもかかる可能性があるのです。
前章5節でふれたように、まず、病気の分類じたいが無意味です。それは単に表面的、あるいは部分的な症状の特徴に対してつけられた名称で、病気そのものを表しているものではないからです。
現代医学は特定疾患のみならず、通常のポピュラーな病気の原因さえわかっていないのです。ですからあなただって、それらの一つにいつ何時かかるか、まったく予断を許したものではありません。そしてかかった病気の特徴によって、仮に病名がつけられるだけの話です。なお、特定疾患を指定することにより、ずさんな治験やその他の人体実験を行い、医薬品に対する国民の依存度を高めようとする狙いがあることも付け加えておきます。

6. 自己免疫疾患

私たちは、すでに病気の本当の原因(第四章2節)について理解していますが、じつをいいますと、その原因から一直線に結果にいたるということではありません。つまり、発病までの移行現象として、見逃してはならない局面があったのです。

動物性蛋白食品の多食によって腸内腐敗が起こり、有害物質の発酵によって病原体が発生し、細胞に異常刺激を与える、ここまではご記憶のとおりです。
このとき、免疫システムが病原体を抗原と知覚して、抗体反応を起こします。
そして、いざ抗原を攻撃せんとなったとき、その武器として抗体が活用するのが、じつは『活性酸素』と呼ばれるものです。活性酸素という言葉は、今ではほとんどの人が知っていますが、その実体やはたらき、とくに病気発生との因果関係などについては、まだ一般によく理解されていないようです。
しかし、「活性酸素は万病の元である」と断定する医学者がおられました。
ここでその注目すべき見解をご紹介して、免疫システムと活性酸素との密接な関係を確認したいと思います。
患者よ、がんで死ぬには及ばない』、『抗酸化水が健康長寿を実現する』など多数の著書を出された医学博士の林秀光氏は、『現代医学 七つの大罪』のなかで、「自己免疫疾患」というものについてわかりやすく解説しておられます。
その部分をつぎに引用させていただきます。

さて、自己免疫という言葉があります。
『病気解説事典』(桐ヶ谷紀昌著)によりますと、つぎのように解説されています。
「免疫とは、生体が自己(自分の生体成分)と非自己(異物のようなもの)を識別する生体の反応です。そのために、自己の成分に対しては抗体(防御物質)は作りません。ところが、T細胞やB細胞の働きのバランスが崩れて、B細胞の機能が異常に高まる(過敏症になる)と、自己の成分に対する抗体が作られるようになります。自己の成分に対する抗体を自己抗体と呼びます。
本来、こんなものが生成されてはいけないのです。したがって、自己抗体は体に悪さをします。この自己抗体が原因で起こる病気を『自己免疫疾患』といいます。全身性エリテマトーデス(SLE)では、自己の細胞の核に対する自己抗体(抗核抗体と呼ぶ)が作られて、皮膚、腎臓、その他の病気を起こします。
橋本病(慢性甲状腺炎)では、甲状腺の成分に対する抗体が作られて、甲状腺がはれたり、甲状腺の機能が低下したりします。
その他、上記した膠原病、アジソン病、バセドー病などの内分泌疾患、インシュリン依存型糖尿病なども自己免疫疾患です。
傷害された臓器が限局されているものを限局性自己免疫疾患、全身に及んでいるものを全身性自己免疫疾患と呼んでいます」

これを頭のなかに入れておいた上で、以下の私の説明を読んでいただきたいと思います。理解を助けるために箇条書きにします。

  • 免疫とは、生体が自己(自分の生体成分)と非自己(総称して「異物」と呼ぶことにします)を識別する反応です。
  • ここで、「異物」とは自分の生体成分とは異質のすべてを指します。いいかえれば、本来の自己の体内には存在しないもの、自分にとり有害なものをすべて含みます。たとえば細菌・ウイルス・化学物質など、本来自己の成分とは異質なものすべてが、「異物」を意味することになります。
  • さて、「生体」が「異物」と出会ったとき、どのような反応が起きるでしょうか。いうまでもなく、そこでは「生体」と「異物」との闘いが起きることになります。その際、「生体」が闘いに使用するのが「活性酸素」というわけです。つまり、「生体」は「活性酸素・ミサイル」を発射して「異物」を攻撃しようとするわけです。
  • この場合、本来ならば「生体」は「異物」を攻撃処理するのに必要なだけの「活性酸素・ミサイル」だけしか作らないはずです。ところが、両者の戦闘が長期戦になってくると、どうしても作られる「活性酸素・ミサイル」の量が過剰になってしまうという事態が生じることになります。
  • その結果、「異物」を攻撃するために必要な量だけ作られるはずであった「活性酸素」が過剰になり、その過剰の「活性酸素」が今度は自分自身を攻撃することになる。 つまり「生体」自身を病気に追い込むという事態が生じることになります。
  • このように考えて見ますと、冒頭の解説文の中にある「自己抗体」を作り出す生体とは、「活性酸素」にほかならないということになります。いいかえれば、自己免疫疾患発生の際に生じる抗体(グロブリンなど)は、活性酸素の反応に付随して生じる物質であると考えることができます。つまり、免疫反応の主役はあくまでも「活性酸素」であって、抗体はその結果生じる「反応物質」に過ぎないということになります。

このように林博士の説はわかりやすく、理論が一貫していることから、博士の主宰される「新しい水の会」(還元活性水素水の普及会)でも多くの賛同者が集い、博士とともに、すべての日本人の万病克服、健康長寿達成を目標に幅広い活動を展開中です。

博士はまた、食べ物によって産出される有害物質や病原体だけではなく、環境汚染が原因の大気や水道水の酸化も体内の活性酸素を増大させ、自己免疫疾患の発生に拍車をかけていると述べています。
さらに、人間の精神状態や感情の不安定、ストレスなども活性酸素を生み出す要因になりうる、とも説明しておられます。ようするに過剰になった活性酸素が免疫システムにダメージを与え、機能不全を起こすということで、これは単純明快であると同時に、発病のメカニズムを包括的に捉えた優れた理論といえるのではないでしょうか。またこのように考えますと、「発病の直接の因子は活性酸素にある」という見解は正しいのではないかと思います。


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