水滴石を穿つ(すいてきいしをうがつ)

これは、中国は宋(そう)の時代に書かれた鶴林玉露(かくりんぎょくろ)という逸話(いつわ)集の中にある言葉です。

ある県に張乖崖(ちょうかいがい)という長官がいました。
ある日、張は部下の一人が県の倉から1銭を頭巾(ずきん)に隠して持ち出すところを見つけました。
そして、罰としてその男をムチで打つ事にしました。すると、その男はあわてて言いました。
「たった1銭ぐらいでムチを打つなんて。でもまさか私を斬ったりはしないでしょう。」
すると張は筆をとり、書類に書いて言いわたしました。
「1日で1銭でも千日なら千銭になる。のこぎりを引き続ければ木を切ることも出来るし、水滴もしたたっていけば石を穿つ事もできるのだ。」
そして、張はその男の首を斬ってしまいました。

たとえ水のしずくのような弱いものでも絶えず石に落ちていれば、やがて石に穴をあける事もできる。
一見、わずかな弱い力であっても集めれば大きな力になり、大事を成すという事です。

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