Vol.3

ある日曜日の夕方、トールはヒマつぶしに街にでた。
これといって目的のないトールは、流行のカフェで少しハズカシイおもいをしながらカフェラテをたのんで、ボーッとしていた。

するとどこからともなく子犬がやってきて、トールの足元にすわった。
そのうち飼い主が来るだろうと思ったトールは気にもとめずにほーっていたが、30分たっても飼い主は現れない。

ちょっと心配になったト−ルは、子犬の頭をなでながら、まるで人間に話しかけるよーに
「ママはどこなの?」と話しかけた。

すると子犬はクンクンと鼻をならしながらトールのパンツの裾を噛んで引っ張った。
子犬が「一緒についてきて!」とでもいいそうな勢いで引っ張るので、トールは子犬の後をつけた。

2分ほど歩くと、子犬は小さな骨董屋の中にきえていった。
トールもしょうがなく骨董屋に入った。中には人陰はなく、さっきの子犬の姿も見えない。

「まっいいか!」とトールはつぶやいて、
店内にある骨董というよりガラクタ的な品々をなんとなく見ていると、

奥から「何カサガシテルンデスカ?」と大がらな外人があらわれた。
その男は何日か前、ホセとアレックスに出会った場所で口論をしていた男だった。

男もトールに気づき、
「やー、ホセのトモダチだよな!オレはまいける、ヨロシク!」
「オレ、トールです。アレックスのバンドの人ですよネー!」と握手を交わした。

男は「奥に来いよ。いいものあるから。」と言いながらさっさと奥に行ってしまった。

トールが奥に行くと男は
「ま−飲めよ!」といってショットグラスに入ったテキーラをトールに手渡した。

・・・つづく
                                 illust:Yagami Toll
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