Vol.6

アレックスがドイツから帰ってきた。
友達のバンドのツアーに同行のための10日ほどのトリップだったよーだ。

「ベルリンは昼は退屈。夜はサイコー!」とわけのわかんないことを言ってるので、

トールは「明日、オレのバンドのコンサートがあるんで遊びにこないか?」
とむりやりアレックスとホセとまいけるにチケットを手渡した。

翌日、シャンパンを持って3人は楽屋を訪れた。本番前の楽屋は緊張感でピリピリしてるのが普通だが、トールのバンドのメンバーはそれぞれリラックスしている様子で、逆に3人は緊張してしまった。

「ワインでも飲みますか?」とボーカルの男が話しかけてきた。
ホセは面識があるらしく、「サンキュー。ガンバレヨ!」と一言励ました。

トールは髪の毛も立て終えてガウン姿だ。

「そろそろ始まるので、客席のほーにどーぞ!」とクルーに案内されて客席についた。
1階正面の特等席だ。どーやらプレス関係者の席のド真ん中のようだ。
アリーナ席を見渡すと客の8割りが女だということがわかった。

コンサートが始まると、まいけるとアレックスは周りの視線を無視して
「Far Out Toll !」とか「Fuck'n Rock'n Toll !」とか絶叫しまくっていた。

楽屋で会ったボーカルの男は、凄まじい存在感で客をグングン引き込んだ。トールも全勢力をドラムに叩きつけた。約1時間半のステージはあっという間にエンディングをむかえた。
3人は歳のせいか、グッタリと疲れてしまった。

・・・つづく

                                illust:Yagami Toll
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