2004年2月2日
電球サイズの電球形蛍光灯で省エネNo.1(A15形)*1を実現
電球形蛍光灯『パルックボールスパイラル』を発売さらなる節電・省資源に貢献と、適合器具の拡大を図る
ナショナルマーケティング本部は、スパイラル発光管*3の開発により、省エネNo.1(A15形)*1で、シリカ電球*4と同等サイズの電球形蛍光灯「パルックボール スパイラル」を6月1日より発売します。 電球に比べ省エネ・長寿命の電球形蛍光灯は、電球から手軽に交換できる省エネ商品として、国内総需要は増加の一途にあり、2004年度は約2120万個を越える規模で前年比約109%の伸びが見込まれています。普及に伴い、「さらなる省電力」、「コンパクト性(電球と同等サイズ)」、「すぐに明るい」といった市場ニーズが高まってきています。 本製品は、発光管にベンディング技術*5で螺旋形状に加工したスパイラル発光管*3を採用することにより、電球形蛍光灯で、さらなる省エネ性とコンパクト性を実現し、シリカ電球*4と取り替えるだけで電気代は1灯あたり年間約2,100円*6お得になります。また新最冷点温度規制方式(ダブルダウン方式*7)を開発したことにより、すぐに明るいという市場ニーズにも応えることが出来ました。
*1 2004年2月2日現在 国内電球蛍光灯において。 *2 A形は外管グローブの形状を表し、電球のようなナス形の商品。D形はグローブがなく発光管がむき出しの商品。10は大きさの区分を表し、10:電球40形タイプ、15:電球60形タイプを表す。 *3 螺旋状の発光管。 *4 当社、電球・代表機種の商品名。 *5 発光管を曲げる技術。 *6 1日6時間点灯。電気代0.023円/Whで計算。電球60形タイプの場合。 *7 (1)凸部最冷点を設けた事。(2)その凸部と外管のグローブを熱伝導媒体によりつなぎ、放熱させる事。(1)(2)により発光管内の温度調節を図り水銀蒸気圧が最適に保たれる技術。 報道関係者様:ナショナルマーケティング本部広報チーム 高瀬 TEL03−6403−3836 照明社商品企画グループ 杉本 TEL072−682−7521 お 客 様 :お客様ご相談センター 0120−878−365(受付9時から20時) 【開発の背景】 電球に代わる省エネ光源として大幅な伸びを示している電球形蛍光灯は、直管蛍光灯・丸形蛍光灯と共に、光源の一つのジャンルとして確立され、既に一般家庭の約75%*8で使用されています。また、2002年6月に批准された地球温暖化対策における政府の新大綱の中にも"国民の努力"項目のひとつに"白熱灯を電球形蛍光灯にとりかえ"が加えられ、環境面からも社会的ニーズが高まって来ています。 そこでさらなる普及と省エネ性能のアップが求められています。しかし電球形蛍光灯はシリカ電球*4に比べ、やや大きいため、照明器具に適合できないケースがあり、コンパクト化も望まれていました。さらに点灯してすぐに明るくならないという特性もあり廊下や階段、玄関などには不向きとされており、そうした場所でも快適に使いたいというニーズも強くありました。
2.スイッチONですぐ明るい 蛍光灯は管内の温度が高くなると明るさ(全光束)が落ちます。この現象を防ぐため従来の電球形蛍光灯にはアマルガム*11を使用していましたが、このアマルガム*11は点灯直後すぐに明るくならないというデメリットもありました。スパイラル発光管*3は発光管頂部に設けた凸部最冷点*12と熱伝導媒体による新最冷点温度規制方式(ダブルダウン方式*7)により発光管最冷点温度を低減させることが出きるためアマルガム*11を使用していません。これにより点灯直後(0.6秒)から約40%の明るさを確保できるようになり、すぐ明るくしたいというニーズにお応えできるようになりました。(従来品では3秒後に約40%の明るさになります。)
【その他】 ●点灯消灯を繰り返す場所にも使用可能 点滅の繰り返しは電球形蛍光灯の短寿命の原因になっていましたが、当社では従来品から予熱回路*13を導入することにより点滅寿命*142万回を確保していました。今回、すぐに明るくなるという性能を付加したことにより、これまで不向きであったトイレなどの点滅回数が多く、すぐに明るくなって欲しい場所にもお薦めできるようになりました。
【需要動向】 ■電球形蛍光灯の総需要 (当社調べ) 【仕様一覧】 パルックボール スパイラル 以上 |