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「心のノート」について
文部科学省は2002年4月1日、「心のノート」を発表し、全国の小・中学校に送付した。同ノートは「小学校1・2年」「小学校3・4年」「小学校5・6年」「中学校」の4種類で、小学校はそれぞれ約260万部、中学校は約420万部の計約1200万部が作られた。この作成費用として同省は01年度予算に総額7億2980万円を計上しているが、これは同省の01年度・道徳教育関連予算(約8億6000万円)の約84%にも上る。
文科省初等中等教育局によると「心のノート」は「教科書や道徳の副読本に代わるものではなく、日常生活や全教育活動を通じた道徳教育の充実を図るために用いる教材として作成したもので、児童生徒が自己の生活や体験を振り返る「生活ノート」的な性格や、家庭との「架け橋」としての性格を有し、児童生徒の道徳学習の日常化を目指したもの」であるとしている。 同ノートの様々な問題点については、今後検証していくが、概ねその内容は、森・前首相の「教育改革国民会議」のナショナリズム高揚思想の流れを具現化した「国定修身教科書」とも言えるもので、「教育のことは各自治体・各学校にお任せ」という文科省の建て前と、修身復活で子どもたちへの思想のすり込みを国という権力が行うという明らかに矛盾した状況となっている。 また同ノートは当初、小学校2種類・中学校1種類とし、3年計画で作成する予定で、その費用として1億9000万円が概算要求されたが、最終的には小学校3種類・中学校1種類を一括配布することとなったため、7億2980万円に増額されたという経緯もある。 今後、このページでは「心のノート」の問題点について検証していく。 (2002/07/28) 検証
※上記記事は当会機関誌「日曜夕刊」からの抜粋 主な資料
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