兵庫県尼崎市立南武庫之荘中学校・体罰問題

　本年４月１４日（月）、兵庫県尼崎市立南武庫之荘中学校２年Ａ君は、同級生２名と共に校務員所有のタバコを盗んだとして、３名の教諭から対生徒暴行を受け「左外傷性鼓膜穿孔」「左耳鳴症」で全治約２週間（実質的には約３週間）の傷害を負った。

　本件は、ゴミ収集作業員への謝礼として、学校側が購入し、校務員を通じて渡そうとしたタバコ（１カートン）を、学校側が施設内に放置し、発見した子どもたちがこれを拾ったことから発生したもので、拾得物横領という考え方があるにせよ、窃盗にあたらないことは明らかであり、問題発生の端緒は、学校側がその管理下である校内施設にタバコを放置したという学校管理上の不当行為にあると言えます。　

　このような学校側の不当行為の結果、Ａ君とその母親が泥棒呼ばわりされ、しかもＡ君が教諭らから暴行を受け傷害を負ったことは、学校側の不当行為を隠蔽した上、一人Ａ君にその責任を転嫁したものと言わざるを得ません。また、学校長はその後、全校生徒に教諭らの暴力行為を「行き過ぎた指導」と評価し、学校側の誤りを認めようとせず、育友会（ＰＴＡ）総会でも同様の発言を行っています。

　本件は、Ａ君及び保護者の強い意向により特設掲示板を設けることとなりましたが、他の掲示板同様、いかなる場合も氏名・住所・電話番号等の掲載は固くお断りします。