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【2000年8月 崎元仁さん】

まず始めに、生年月日・星座・血液型・出身地などなどを・・・

1969.02.26誕生、うお座、親戚一同全員B型の純血種で、東京生まれッス。これって・・・・じ、尋問ですかぁ?
・・・答えた後はカツ丼も無しで、拷問なんですかぁ〜?!!
メディーック!!

最近では、ゲーム「ファイナルファンタジー・タクティクス」「ベイグラントストーリー」などのカッコイイ音楽で知られる崎元さんですが、今に至るまでの経歴を簡単に教えていただけますか?(音楽を志したところから、順を追ってお願いします)

小さい頃から漫然と音楽と関わってきましたが、ゲーム業界へ入るきっかけとなったのは、高校時代に有志で作った同人ゲームになるのかな?
リボルターってゲームで、ブランドロゴ画面でPSGの1bitサンプリングで喋らせてみたんですけど、その声を近所に住んでいた元同級生の女の子にお願いして、そのまま合コンか〜! なんて下心全開で迫ってみましたが現実は厳しく、結局何も進展せず終わりました・・。
っとか思っていたら最近、その女の子とバッタリ道端で遭いまして(12年ぶり)、せっかくだから同窓会をしようって盛り上がって、ラッキーなんて思っていたら、集まったメンツの中でスーツを着ていなかったのは僕ちゃんだけで・・・。
飲み会で平日の夜8時に集まれば、そりゃー全員、仕事帰りだよなぁ、なんて思ったんですけど、実は私だって仕事帰りだったりして、でも、そのお店には変わった日本酒が置いてあって嬉しかったです。

それ以外は大した事してないです。


題名:『ビールと私』

崎元さんが、光田に初めて出会ったのは、いつ頃、どんなところでですか?

あの日は忘れもしない、噂には聞くゲーム音楽系大酒飲み達が集まる恵比寿での晩のこと、音楽だけは聞いたことがあるけど、実際に顔を合わせるのは初めての人々が並ぶ中、呑むペースが尋常ではない彼だけが超新星のように輝いていて、とにかく呑む呑む、目の前にある液体は全て呑む、そんなこんなしているうちに注文する酒はどんどん濃いものになっていき、ついに! テクィーラッ!!、ショットグラスで一気飲み大会!! 連続5杯一気飲みするとTシャツが貰えるぞって、ガンガン呑んで、すげーぞ! 空いたショットグラスが机の上に並び過ぎて、蜂の巣みたいだ〜! ヴィバッ ハニカム!!(笑)って、隣に居るあなた、いつの間にか飲んでる液体が無色透明になってるじゃないですか・・!?あり? それは・・もしや・・・す、スピリタスですかーー!!!これ飲んだら人間じゃ無くなっちゃいますよ〜!! いぇっふー!!!

・・んでその後私は、トイレで転がっているところを救出されたそうです。

その時の、崎元さんからご覧になった光田の第一印象は?

今思い出したんですけど、その飲み会には光田さん居ませんでした。うひょ。(笑)
って、これではあんまりなんで真面目に書きますと、光田氏の名前を初めて知ったのはクロノトリガーで、私、今でもあのメインテーマの大ファンなのです。その後大分経ってから、確か Treasure Hunter G のお仕事でスクウェアへお邪魔している時に、恐らくサウンド室内で光田氏をお見かけしたのが最初だと思います。CDの顔写真と似てるから、きっとあの人に違いない、って。その時は話をできませんでしたが、予想以上に爽やかな青年で妄想が膨らみました。(笑)

お友達になってみての、現在の光田の印象は、どうですか? 変わりましたか?

いつもニコニコ、でも芯は強く常にポジティブって感じでしょうか。
付き合ううちに内面をより深く知っただけで、印象が大きく変わることはありません。そうそう、予想以上に酒は強いです。飲んでいても爽やかなのはムカつくので、今度一緒に飲みに行く時は、目薬持参でがんばります。FAQ !!

逆にご自分は、光田からどう見られているとお思いですか?

きっと、ピンポンパンのお兄さんが葉巻をくわえて、右手にはスパナ、左手はジャブを繰り出しつつ、敵陣に乗り込みただ一人で自動機銃を設置するような、そんな男だと思います。

もともとフリーでお仕事されていた崎元さんですが、一度(株)スクウェアに社員として入社され、そして最近またフリーに戻られましたよね? その辺のいきさつは、どういうことだったのでしょうか?(お答え出来る範囲で、よろしくお願いします)


題名:『ウィスキーと私』

目黒というロケーションは渋谷、恵比寿、六本木、五反田、どこへでも繰り出しやすい、まぁー、いわゆる野球で言うショートのような存在でですね、携帯がピピッて鳴ればピュッと出向くような、んーー、いわゆる臨戦体制って言うんですか? そんなハードな毎日を過ごしてたんですね、男として。でもですね、ゴルゴでさえも1年のうち一定期間は姿を消すわけで、まぁそのー、いわゆる中性脂肪値もありますしねぇ。やはり人間ドックは行かなければっていう事ですか、ハイ〜。

そんなこんなで(笑)、スクウェアに在籍していたのは短い期間でしたけど、楽しかったことも悲しかったことも、とにかく思い出いっぱいで辞めるにあたってはホントに後ろ髪引かれる思いでしたが、お互いに良い物を作るために試行錯誤を続けてさえいれば、いつかまた楽しく酒が酌み交わせるのではないかと思っています。そうそう、SQUARE SOUNDS で覚えた言葉は「鉄拳こそ人生」です。

光田がフリーとなってかれこれ2年になりますが、一時期同じスクウェア社員という仲間だったことなどを振り返って、光田がフリーとなったことを崎元さん的にはどう思われますか?

光田さんと鈴木君(プログラマー)には、私が入社して開口一発、「僕達もう辞めるんですよ、へへーん!」って言われて、マジギレしたっすよ!!それにもかかわらず、二人とはよく飲んだよね。へっへっへ。(笑) お二人についてはフリーや社員などという立場の問題よりも、志を近いところに持てる仲間だという確信をすぐに持てたので、長い付き合いになるだろうなと思いました。その当時感じたその直感は、今なお変わりません。

崎元さんからご覧になって、ズバリ!光田の良いところは?(あれば、の話・・・)

ポジティブ、逆境に強い、爽やか。歯がキラーン!!(笑)

反対に、これだけはカンベンしてくれ〜というところは?(あるだけ書いて下さって結構です!バシバシ書きまくって下さい!)

鉄拳が弱い。
鉄拳2が弱い。
鉄拳3が弱い。
TTTが弱過ぎ。ナメ過ぎ。帰んな坊や。

崎元さんは光田よりもお歳が上のようですが、光田のことを「光田さん」とお呼びになるそうですね。なぜ「みっちゃん」「光田クン」ではないのですか?(笑)

・・・そーなんですよ、お歳が上なんですよ。今年で僕も43歳ですからね。(編注:違います)
当時のスクウェアの光田さんの部屋のドアに『 -光田- 「ぴかりだ」ではなくて「みつだ」と読みます』って書いてあって(本当)、そんなの見たらもう「光田クン」なんて呼べないっすよ。(笑)

同じゲーム音楽家としての立場におかれましては、崎元さんからご覧になって、光田の音楽はどういう印象ですか? ご自分との共通点などは見出せますか? それとも、全然違う世界を行っていますでしょうか?

抽象的な印象は・・・、土と太陽、風、シスコーン。・・ん?
・・・シスコーンって何でしたっけ?(笑)
表現方法は違いますけど、音楽に何を求めるかという点で近いものを感じます。

崎元さんの音楽にあって、光田の音楽には絶対に無いもの、あるいは、その逆は何でしょう?

ギターとサックス。(笑)
光田さんの音楽にはあって、私には無いものです。
んーー、あとはバームクーヘンの年輪かな。

崎元さんの最新作「ベイグラントストーリー」について、お訊ねします。
発売から一段落しましたが、今振り返って何か思われることはありますか?(ここはこうすればよかった、とか、これは我ながら良く出来た、とか)

題名:『日本酒と私』
(でもどこに日本酒が?というわけで『私のお部屋』ということにしましょうよ by 光田)

ゲームと音の関係について、より深く考える機会となりました。曲層は極めてマニアックで作り手としてはとても楽しかったし、今までは超えられなかった壁を、ベイグラントのお陰でまた一つ超えたような感じがしています。松野氏とのお仕事は、今までにご一緒させて頂いた全ての作品で音楽的に脱皮する機会となっていて、作っている時は苦しくもあり、喉もと過ぎればモハメッド・アリって感じで、今回もホントにかけがえの無い経験となりました。

ベイグラントの音楽は、非常にゴージャスで、流れるような美しさもあって、ゲームの音楽というよりは、映画音楽を聴いているような感覚に陥りますが、その辺は狙っていたのでしょうか?

狙ってる、狙ってる、ねらってるよーーーん!! ・・・って言うよりはですね(笑)、ゲーム開発における幾つかの技術的な問題がクリアされてきたお陰で、音楽が本来持っていた既知の効果を、昔より発揮できるようになってきているのだと、私は理解しています。
これからはゲーム音楽が元々持っていた良さやメリットも、もっと生かして、「ゲーム音楽としか言いようが無い」という表現をされるような音作りができれば幸せです。

崎元さんの音楽はいつも非常に緻密に創られている印象を受けます。すごく計算されて重なり合った音が醸し出す、絶対的な効果、といいますか。そのような存在感のある音の重なりは、意識されて創っていらっしゃるのですか? それとも、ただ自然に、ぼんやりと浮かんだものが、結果的にああいう形なったのでしょうか?

む、難しい事言わないでください!!
僕ちゃん、わからないでちゅー。
メディーック!! メディーーーック!!!!

ベイグラントを創り終えて、今ご自身が一番やってみたい音楽は、どんな感じのものでしょうか?

今はシンプルで明るく楽しい音楽を作りたいです。(マジ)

現在携わっていらっしゃるお仕事の音楽は、どういった感じのものになりそうですか?(ナイショですか?)

光田さんに聞いてみてください。私はノーコメントです。(笑)
次の次の仕事はギターをメインに据えて頑張ってみたいと思います。(これもマジ)

個人的には、どんな音楽がお好き or やりたいですか?(ゲームから要求された音楽、というものを省いていった場合、ご自分に残るものは、どんな音楽だと思いますか?)

光田氏の影響で、アイリッシュ系のバンドやってみたい!!
バンド名だけは「ゴールデン・ハープス」と決まっています。
でも現実は、私の音楽から要求を省いてしまったら、大したもの残らないのでしょう。
きっと魚の骨が僅かに原型をとどめているだけだと思います。

音楽の他に、個人的なご趣味を教えて下さい。
どんなことをやっている時が一番楽しいですか?

むふふふ、ひっひっひっひ。(笑)
そりゃーもう・・、ねぇ。 いっひひひひ。
言うの? マジ?

ズバリ!最終的な崎元さんの夢(野望)はなんですか?

マグナムボトル一気飲み。

今や「フリー作曲家仲間」(?)である光田に対して、
なにかお言葉(今後へのアドバイス?)をお願いします!

とりあえず、呑みに行きますか。
今後の事はそれから考えましょうよ。

では最後に、これをご覧になられている皆様に、コメントをお願いします。
今後の活動予告(?)などもございましたら、バンバンどうぞ!

題名:『仮想空間の私(真のエンジニア)』

これからは心機一転してプロボクサーとして活動したいと思います。って、ヨタ話にお付き合い頂き、有難うございました。私も強烈な光田ファンの一人ですので、彼の音楽との出会いが私の人生を変えたって言うか、神を見たって言うか、解脱したって言うか・・・、・・・今のはちょっと調子に乗って言い過ぎちゃいましたけど、ホントに色んな意味で私も深く影響を受けています。彼は音楽の限りない可能性を感じさせてくれる数少ない友人の一人ですので、これからも二人で愛を育んで、立派な子供を産みたいと思います。って、光田氏の女性ファンの皆様、ごめんなさい。大丈夫です、彼は男色主義者ではありません。(笑)

それでは。

saki

どうもありがとうございました!
崎元さんの音楽は、個人的にとても好きな私ですが(またしても私事ですみません、皆様)、あの繊細・緻密な音楽を創り出される崎元さんが、こんなにも飄々としていらっしゃるのが、笑えます。ホントは死に物狂いで創っているのではないか、と想像していたのですが、そんな姿を決して表には出さない崎元さんは、素敵です〜。(なんか完全ファンモード)
ゲーム音楽界のみならず、もっと他の音楽分野でも活躍できるのではないかと思われる崎元さんですが、あえて、「ゲーム音楽としか言いようが無い」音楽を創り出そうとされているそのお姿に、物凄くマニアックなこだわりを感じました。ゲーム音楽という分野において、非常に完成度の高い、良質の作品を創り出されている崎元さん。光田も一目置く(色んな意味で・笑)崎元さん。これからもお互い刺激し合い、良質の作品を創ってゆける、そんな仲間であられますよう。(笑)
では、光田からのメッセージをどうぞ!

僕が崎元さんの音楽を最初に耳にしたのはスーパーファミコンの『オウガ・バトル』でした。当時8音ポリで(簡単に言うと8和音ってことです)あんなにゴージャスに、そして緻密に創られていた音楽はありませんでした。かなりショックを受けました。そしてその時何故か僕は、いつか崎元さんと必ず会う日が来るだろうな〜って予想していたんです。(これホントの話)
今では、最高の音楽&酒仲間で、僕にとっては『刺激的(←色んな意味で)』な友達として頂点を極めてます。(笑)
『ゴールデン・ハープス』思いだしますね〜、なんだか笑えてきた。あれはベイグラント&クロノクロスの開発の時でしたね。マニュピレーターの山崎さんと3人で語り明かしたスクウェアのリフレッシュルーム!音楽ではなくて最後には手品になっていたという(ハープでキュウリ切ってその後に激しくハープをグリス! 手が切れていないというアクションを・・・などなど)伝説のバンド! 是非実現に向けて頑張りましょう。
ではでは、これからも素晴らしい崎元サウンドを期待しています。そして良き遊び&音楽仲間としてお付き合い下さい。

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