ゲームと音の関係について、より深く考える機会となりました。曲層は極めてマニアックで作り手としてはとても楽しかったし、今までは超えられなかった壁を、ベイグラントのお陰でまた一つ超えたような感じがしています。松野氏とのお仕事は、今までにご一緒させて頂いた全ての作品で音楽的に脱皮する機会となっていて、作っている時は苦しくもあり、喉もと過ぎればモハメッド・アリって感じで、今回もホントにかけがえの無い経験となりました。
ベイグラントの音楽は、非常にゴージャスで、流れるような美しさもあって、ゲームの音楽というよりは、映画音楽を聴いているような感覚に陥りますが、その辺は狙っていたのでしょうか?
狙ってる、狙ってる、ねらってるよーーーん!! ・・・って言うよりはですね(笑)、ゲーム開発における幾つかの技術的な問題がクリアされてきたお陰で、音楽が本来持っていた既知の効果を、昔より発揮できるようになってきているのだと、私は理解しています。 これからはゲーム音楽が元々持っていた良さやメリットも、もっと生かして、「ゲーム音楽としか言いようが無い」という表現をされるような音作りができれば幸せです。
崎元さんの音楽はいつも非常に緻密に創られている印象を受けます。すごく計算されて重なり合った音が醸し出す、絶対的な効果、といいますか。そのような存在感のある音の重なりは、意識されて創っていらっしゃるのですか? それとも、ただ自然に、ぼんやりと浮かんだものが、結果的にああいう形なったのでしょうか?
む、難しい事言わないでください!! 僕ちゃん、わからないでちゅー。 メディーック!! メディーーーック!!!!
ベイグラントを創り終えて、今ご自身が一番やってみたい音楽は、どんな感じのものでしょうか?
今はシンプルで明るく楽しい音楽を作りたいです。(マジ)
現在携わっていらっしゃるお仕事の音楽は、どういった感じのものになりそうですか?(ナイショですか?)
光田さんに聞いてみてください。私はノーコメントです。(笑) 次の次の仕事はギターをメインに据えて頑張ってみたいと思います。(これもマジ)
個人的には、どんな音楽がお好き or やりたいですか?(ゲームから要求された音楽、というものを省いていった場合、ご自分に残るものは、どんな音楽だと思いますか?)
光田氏の影響で、アイリッシュ系のバンドやってみたい!! バンド名だけは「ゴールデン・ハープス」と決まっています。 でも現実は、私の音楽から要求を省いてしまったら、大したもの残らないのでしょう。 きっと魚の骨が僅かに原型をとどめているだけだと思います。
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