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第10回「第1異星人」
時は、少し戻る。
重力レンズ事件後、最初に有知類探査した火星でアメリカ人たちが発見した物の中に、その青い宝石はあった。2069年になる。

“星のかけら”(Fragment of star)と名づけられたその石は、地球へのみやげ物の中に大事に収められたが、持ち帰ってみると全てがただの石ころになっていた。
原因はついに不明。そのうち、その存在自体も、忘れかけられた。

それが本格的に再発見され、学術的に調べられるようになるまで、今しばらくの時間がかかる。具体的には火星に最初の都市船、ユートピアとオリンポスが到着するまで、である。

ユートピアは、2000年代の最初の方にできた半宗教、半思想団体が、かなり無理して作った都市船である。

あがめる神を彼らは神とは言わない。“グレートワイズマン”という。グレートワイズマンは宇宙人である。グレートワイズマンは地球に生命(あるいは知性)の種を植え、そして旅立った存在としている。
ちなみにあがめたからと言ってなんの利益もないことは、彼ら自身が保障している。
科学が発達し、迷信だか神秘だかが、どんどん取り払われた結果、グレートワイズマンはいたが、今は何もしていないという教義にたどり着いたのである。

そんな宗教にいかなる意味があるかは同時代でも議論の的であったが、結局は心の安寧の話だということになって、終わった。半宗教と歯切れの悪い言われ方をしているのは先の考え方と、実際税制上は任意団体扱いで税を納めているせいである。

ユートピアの人々はグレートワイズマンの尻尾を追いかけて旅をする人々である。
彼らの中で最も重要だったのはグレートワイズマンの実在する証拠探しだった。
宇宙に出たのもそれが全ての理由である。(証拠がなかったらどうするんだろうと思わなくもないが、なければあるところまで探しに行くだけかもしれない)

そんな彼らが腰を落ち着けたのは、火星だった。
彼らは決定的な証拠を見つけたのである。

“星のかけら”である。火星原産のこれが知為的な所産であると、彼らが突き止めて大発表したのは2148年も暮れの時であった。

重力レンズ事件からこっち、知為的なものがあると考えていた彼らは、火星到着次第にBALLSの展開もそこそこに調査に研究を重ねていたのである。
今でもユートピアに研究機関が揃っているのは、そういう理由による。

“星のかけら”を“空間接続素子”とも言う。この物質は火星近辺限定で、大電流をかけることで、物理法則の異なる幕を広げることができた。
当然こんなものは自然には存在しない。それがグレートワイズマンかどうかまではわからないが、宇宙人は、確かにいたのである。第1異星人をグレートワイズマンと呼ぶのは、そういう理由による。

なお、発見された“星のかけら”は(内燃機関をつかいにくいため)大重量の航空機を飛ばせなかった火星に多くの福音をもたらした。
後に火星の主要交通機関になるシールドシップ、主力兵器であるラウンドバックラー(RB)はその根幹であるシールド発生部分において“星のかけら”を使用しているのである。

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