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Articles - Academic: コンピュータゲーム研究の出発点: コンピュータゲーム研究に着手しようとする学生の間に広がる誤解  
執筆者: r_hoshino
発行日付: 2004/9/2
閲覧数: 9531
サイズは 13.29 KB
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<訳注>
 この記事は、英語圏のゲーム学会Digraに、2004年4月29日に学生向けに投稿された記事である。ゲーム研究においてよく行われる誤解をトピック風に書き出している。日本でもよく誤って理解されることと類似する点も含まれているように思える。日本での誤解を付け加えるなら、「日本で研究していることは、海外にはない」ということでもありそうだが…。

 執筆者のSimon Egenfeldt-Nielsen氏は、コペンハーゲンIT大学に在籍しており、ゲーム関連の書籍データベースなどを持っているゲームの専門研究ページGame-ResarchのCo-founderでもある。心理学的なアプローチからゲーム研究に取り組まれている。Simon氏のページからは、主要な英語圏のゲーム研究のページのリンクをたどることもできる。
 この記事は、Simon氏の了解を得て、星野瑠美子が翻訳を行った。(新)
    ------------------------------------------------------------------------------


オリジナルはDigital Games Research Association(http://www.digra.org/)より


コンピュータゲーム研究の出発点:
コンピュータゲーム研究に着手しようとする学生の間に広がる誤解

http://www.digra.org/article.php?story=20040429200521797
Contributed by: iaskwith

By Simon Egenfeldt-Nielsen
Psychologist, PhD student IT-University Copenhagen, Co-founder Game-Research



 コンピュータゲームに興味を持つ学生の数は増え、そしてそのなかの多くの学生はただ素通りしているわけではありません。より多くの学生がコンピュータゲームの学位に専念して、研究分野をさらに進歩させていくでしょう。


 ほとんどの学生が最初に出会う問題は情報共有のための拠点の不足であり、これは今でも見つけるのが難しいこともあります。しかしながらあなたは正しい場所にいます。Digital Game Research Association (DiGRA)はそうした拠点で、ここ数年ゲームを学ぶ学生になるのは簡単になってきています。Digital Game Research Associationはゲーム研究者によって運営される非営利団体です。この記事はコンピュータゲーム研究についての最初のインプットを与えるものです。


 以下のリストはコンピュータゲーム研究をする学生(そして研究者にも)にしばしば見られる誤解です。

 これらは絶対的なものではなく私自身の学生としての経験、ほかの学生からの意見、そして学生の指導経験に基づくものです:


1. コンピュータゲームに関するアカデミックな研究はない
 game-resarch.comの参考文献データベースには多数の研究が収録されていて、ゲーム研究については500以上ありますが、これでもすべてを網羅するには程遠い状態です。どこかでだれかがあなたと同じ問題に取り組んだ、もしくは取り組んでいるのは確実です。あなたは一人ではないのです。

2. コンピュータゲーム研究には独自の学術的著述方法が必要である
 通常の学術的著述方法の原則はコンピュータゲーム研究にも当てはまります。自分のお気に入りのゲームについて分析する際に、個人的な感情や意見をおしとどめるのは時にはとても難しいかもしれません。それでもバランスのとれた学術的アプローチを確実に保つようにしましょう。

3. この分野はとても若く基礎テーマ、基準、そして重要な理論家はまだない
 これは当てはまらず、この分野のもっとも基礎的な理論家を知らないことに対する弁解の余地はありません。多くの重要な研究者が言及されているJonas H. Smithsの101 on Game research(訳注:日本語版を公開しました)に必ずざっと目を通しましょう。

4. コンピュータゲームは他のすべてと完全に違ったものである
 これはめったにあてはまらず、大多数のゲーム研究は文学や心理学、メディア研究、歴史学、社会学、そして人類学などの他の分野に重く基づいています。それでも、コンピュータゲームには独自の特徴はあります。

5. コンピュータゲームを遊んだことがあるどうかというのは研究するには重要なことではない
 考え直しましょう。学生や研究者が自分の研究対象への直接の経験をもっていないような分野があるでしょうか。

6. 6歳からコンピュータゲームを遊んでいることはなんの保証にもならない
 コンピュータゲームの経験と学術的な能力を混同すべきではありませんが、経験は確かに研究対象を知る助けになります。

7. コンピュータゲームの研究は天国に違いない
 夢を撃ち落すわけではありませんが、他のものと同様にコンピュータゲーム研究はつらい仕事で時に天国を垣間見れることもあるようなものです。

8. コンピュータゲームは昨日発明された
 コンピュータゲームの歴史は少なくとも40年はさかのぼることができ、基準や詳細度によってはもっと戻ることができるかもしれません。歴史は繰り返す傾向があるので歴史を無視してはいけません。豊富に歴史の本はでています。選択してみましょう。私はDot Eatersからはじめることをすすめます。

9. コンピュータゲームとゲームは異なっている
 コンピュータゲームとゲームは多くの同じ特徴を共有していますが、興味深い違いもあります。コンピュータゲーム研究の多くの分野では電気を使わないゲームについて先に行われた関連研究を見つけることができます。

 さて基本を身に着けたいならどこからはじめるべきでしょうか。最初のコンピュータゲームの教科書がでる前です。私ならthe Game research 101を読むところからはじめて、いくつかのivory towerのコラムを読んで最近の議論を見ます。James Newmanの次回作も読むのに値するでしょう。以下に挙げたウェブサイトにも大量の情報、そして面白い記事があります。すべてのオンラインの記事を読もうとするより、アンソロジーやプロシーディングを手に入れましょう。その方がしばしば質が高く広範です。Joystick101.orgやGame-research.comの書評を見てさらに読書を補うこともできます。もし上のよくある誤解のリストが役に立つとおもったらさらにコンピュータゲームに関するよくある俗説を見たいかもしれません。


 この短い記事はコンピュータゲーム研究をはじめ、世界中のゲーム研究の学生をまとめるためにかかれたものです。さあ勉強をはじめ、団結しましょう。



発言する

 この記事に関連して学生のコミュニティを立ち上げるために3つの掲示板のスレッドを始めました。これによって参加する勇気を与えられればと思います。新しいスレッドの提案に一番興味があり、そして節度ある議論を歓迎します。

・学生に関連する一般的議論
・学生詳細 - 学生の背景、興味、そして研究トピック
・Tips, tricks, ideasそしてliterature:あなたの幸運を他の学生コミュニティに共有しましょう


コンピュータゲーム研究の論文誌やプロシーディング

 以下の出版物は広範なアプローチと質で選んだものです。これらをあわせれば現在のコンピュータゲーム研究の大多数のテーマをカバーします。同領域の専門家にレビューされる論文誌であるGame studiesやSimulation & Gamingはとても適正です。一日ですべてを読みきれるとはおもわないでください。

Game studies http://www.gamestudies.org/

Level Up proceedings (Digraメンバーはオンラインで閲覧できるようになっています)

Simulation & Gaming http://www.unice.fr/sg


ゲーム研究の最重要ウェブサイト

 これらはもっとも広範で、関連性があり、更新されているコンピュータゲーム研究に関するウェブサイトであり、これらを読むことでゲーム研究分野についてよく理解できるでしょう。Ludologyはコンピュータゲームに関連した様々なイベントの個人的感想で頻繁に更新されます。Game-researchはゲーム研究の多種の分野を紹介し、joystick101は二つの前述したサイトのアメリカからの見方を提供します。Game-cultureはオーストラリアを本拠にし、他のどこにもない多くの論文の全文テキストを見ることができます。

www.ludology.org

www.game-research.com

www.joystick101.org

www.game-culture.com

www.digiplay.org.uk/

www.digra.org

http://grandtextauto.gatech.edu/

http://terranova.blogs.com/


ゲーム研究者の書庫

 これらのリストの本はどのゲーム研究者の書庫にもあるべきです。完成には遠いですがよい出発点にはなるでしょう。

Aarseth, Espen. Cybertext: Perspectives on Ergodic Literature. London: Johns Hopkins University Press, 1997.

Avendon, E M , and Brian Sutton-Smith. The Study of Games. New York: John Wiley & Sons, Inc., 1971.

Bethke, E. Game Development & Production. Wordware, 2003.

Crawford, Chris. The Art of Computer Game Design Has Stuff About Genre, Games and Gameplay. 1983.

Huizinga, Johan. Homo Ludens: A Study of the Play-Element in Culture. Boston: Beacon Press, 1986.

King, Geoff, and Tanya Krzywinska. Screenplay: Cinema/Videogames/Interfaces. London: Wallflower, 2002.

Murray, Janet. Hamlet on the Holodeck - the Future of Narrative on Cyberspace. Cambridge: The MIT Press, 1997. (デジタル・ストーリーテリング―電脳空間におけるナラティヴの未来形、ジャネット・ホロウィッツ マレー 著、有馬 哲夫 訳、
国文社、 2000年)

Poole, Steven. Trigger Happy: The Inner Life of Videogames. London: Fourth Estate, 2000.

Sutton-Smith, Brian. The Ambiguity of Play. Cambridge: Harvard University Press, 2001.

Wolf, Mark J. P, and Bernard Perron. The Video Game Theory Reader. New York: Routledge, 2003.

Zimmerman, Eric , and Katie Salen. Rules of Play: Game Design Fundamentals. Cambridge: MIT Press, 2003.


ゲーム研究者のゲーム

 できる限り多くのコンピュータゲームを遊ぶようによく言われ、それはよいことではありますが、何を遊ぶのかということも問題です。コンピュータゲームがなんであるかという見通しを保つために、時には好みのジャンル以外のものも試しましょう。実際の体験に理論は影響されることがよく起こります。

重要なコンピュータゲームに関するリストについてはGeorgia Tech Game Morphology projectにもあります。

http://idt.gatech.edu/projects/gamemorph/overview.php,

http://jesperjuul.dk/ludologist/index.php?p=48, and

http://www.costik.com/weblog/2003_10_01_blogchive.html#106720019248778019.

ゲームの歴史に関する本もすばらしいインスピレーションの元となり、多くの輝かしい時の古典的ゲームはアバンドンウェアとしてオンラインで見つけることができます。(たとえば The Underdogs http://www.the-underdogs.org、もしくはエミュレータとして http://www.mame.net/)


見逃せないディスカッションメーリングリストやフォーラム

 活発さはまちまちですが、全般的にはGames networkが主要です。しかし以下のものも考慮に値します。

Games network [GAMESNETWORK@uta.fi]

Mud-dev https://www.kanga.nu/lists/listinfo/mud-dev

Serious games [seriousgames@listserver.dmill.com]

Game research http://www.groupcare.dk/en/group.asp?groupid=194146

Becta [gamesandeducation@lists.becta.org.uk]

Game culture [game-culture-subscribe@yahoogroups.com]

Education Arcade http://www.educationarcade.org/modules.php?op=modload&name;=PNphpBB2&file;=index


ゲームに関するコースのリスト

IGDAには世界中のゲーム研究に関したコースのリストがあります
http://www.igda.org/breakingin/resource_schools.php

コンピュータやビデオゲームに関連したコースを持つイギリスの大学のリスト
http://www.dcs.shef.ac.uk/~steve/games/gamesCourses.html


Acknowledgments

 これは未完成であり関連したインプットを受け取ることを期待しています。貢献者はacknowledgementにリストされるでしょう。上のリストを完成したものと誤解しないでください。私は新しい学生を多くのリンクと参考文献の中でおぼれさせたくないのです。上の参考文献はその質とゲーム研究における重要性で選ばれています。

 このことを提案や、批判、コメントを送る際に考慮してください。また完成している参考文献やリンクのみが追加されます。


貢献者:
Frans Mayra
Staffan Bjork
Robert L. Appelman
Jonas H. Smith


最終更新:2004年4月27日
翻訳 by 星野 瑠美子 2004/08/27,28
 
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