11月10日 「ショカツの女
〜新宿西署・刑事課強行犯係 」
[脚本]
安井国穂
[監督]
児玉宜久
[プロデューサー]
深沢義啓(ABC)
津川英子(ABC)
渡辺良介(大映テレビ)
[制作]
ABC
大映テレビ
[出演]
水沢礼子 ・・・ 片平なぎさ
萩尾康弘 ・・・ 南原清隆
大神瑞希 ・・・ 佐藤仁美
青野信吾 ・・・ 山崎裕太
柳井一郎 ・・・ 岡本信人
畠山義信 ・・・ 石丸謙二郎
篠崎貞雄 ・・・ 河原さぶ
篠崎芳江 ・・・ 根岸季衣
市川美加 ・・・ 吉村涼
水沢公子 ・・・ 冨士眞奈美
    ほか
 東京・新宿で、警備会社社長の相沢(山口河童)が殺害される。所轄強行犯係班長の水沢礼子(片平なぎさ)が副班長の萩尾(南原清隆)らと捜査を開始。まもなく本庁捜査1課が駆けつける。本庁が初動段階で現場に来るのは、事件を重大とみたためだ。現場から警察学校同期会が作った万年筆が発見され、礼子らの同僚のベテラン盗犯係篠崎(河原さぶ)の指紋が出た。本庁管理官皆川(中野英雄)の指示で、所轄に捜査本部が作られるが、礼子らは捜査の中心から外され、本庁と対立する。
 皆川は篠崎を殺しの犯人とみて、所在のわからない篠崎の身柄確保を指示するが、礼子ら所轄は納得できない。やがて篠崎が遺体で発見される。皆川は追い詰められての自殺とみる。
 さらに、篠崎の遺留品から17年前に起きた未解決の5億円強奪事件で奪われた1万円札が見つかる。被害者の相沢は、当時、強奪された現金輸送車に乗務していた警備員だった。
 5億円事件のあらましはこうだった。現金輸送車が銃を持った犯人に襲われ、相沢と同じく輸送車に乗っていた警備員の田代(伏見哲夫)が重傷を負った。そして犯人は、偶然通りかかって現場を目撃した妊婦・関谷由紀(久米田彩)を射殺し逃走した。現金輸送車はその日だけいつもと違う別ルートをとったが、事前に知っていたのは警備会社と、所轄の警備課のみ。当時篠崎は警備課にいた。5億円強奪事件の犯人は、まだつかまっていない。皆川は、相沢殺しが5億円事件とつながりがあり、篠崎もかかわっていたのでは、と考える。
 篠崎の遺留品のメモから、彼が死ぬ数ヶ月前から、A、K、T、Gと記された人物と会っていた事実が浮上。篠崎と田代は高校時代から親交があった。Aは相沢、Tは田代ではないか。しかしKとGは不明だ。
 皆川は、5億円事件は篠崎、田代、相沢の共謀で、仲間内での何らかのトラブルが殺人に発展したと断定する。しかし、礼子らは、篠崎は5億円事件の再捜査をしていたのではないかと推測する。ただ、証拠がない。
 礼子らは篠崎のメモに使われている文字の痕跡から、篠崎が犯人だと示す唯一の物証である現場に落ちていた万年筆が別人のものではないかとにらむ。礼子らの捜査から篠崎の万年筆は修理に出されていたことが発覚する。では、現場の万年筆は誰のものか。礼子と萩尾は、同期会のすべての人間をあたり、たった一人、万年筆の行方が定かでない人間をつきとめる。現在は貿易会社社長の黒井(森下哲夫)で、彼は17年前、篠崎と同じ所轄の警備課にいた。礼子らは、黒井がメモにあった人物Kではないかと見る。
 そんな中、田代が遺体で発見される。相沢殺しと同一犯の犯行の疑いが強い。礼子は黒井を怪しむが、彼は2つの殺しの時、いずれも海外にいたことが証明される。では、犯人はだれか。残るナゾのイニシャルGは誰を示すのか。礼子らは、Gが示す意外な人物をつきとめ、5億円強奪事件と3つの殺人事件の驚くべき全容に迫る。
11/17 特別企画のため休止
11/24 特別企画のため休止