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【米金融危機】三菱UFJが正式合意、モルガン・スタンレーに約9500億円出資
このニュースのトピックス:金融危機
三菱UFJフィナンシャル・グループは29日、米証券2位のモルガン・スタンレーの議決権の21%を出資することで正式合意したと発表した。取得価格は90億ドル(約9450億円)で、モルガンは業績が三菱UFJの連結決算に反映される持ち分法適用会社になる。米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題の表面化以降、邦銀による米金融大手への出資額では最大規模。
三菱UFJは、約30億ドル(約3150億円)の普通株式と、約60億ドル(約6300億円)の転換権付き永久優先株式を取得する。出資比率20%以上を維持する間は、モルガンに取締役1人を派遣することで合意した。また、投資銀行業務やリテール業務など、幅広い分野で世界的な提携を行う方針。具体的な提携内容については来年6月までに詰めるとしている。
三菱UFJの水野俊秀専務は29日夜に会見し、「マーケットの動きが速い中で、人員を大幅に投入して早急に出資を決定した。今後は具体的な提携戦略を検討していく」と話した。