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June 11 平成の黙示録平成の黙示録
今から途方もない話をします。過去2000年以上にも渡り日本で行われてきた種族繁栄のメカニズムから始まり、それが現在多発している一連の事件に繋がります。つい最近起きた事件の源を1400年前に遡って検証します。もちろん、「検証」と言っても厳密なものではなく、そのメカニズムの確かな妥当性と歴史的事実を語るものです。それら諸々の事項に関連して現在進行している現象および将来の展望を示唆します。先ずは、本書執筆の切っ掛けとなった事件から始めてみましょう。
序の章 : 時期到来
近年は銃乱射事件が世界中で相次ぐようになり、日本でも昨年の12月に長崎県佐世保市で一件発生しました。こうした事件の捜査で最も特徴的なものとして、「犯人が犯罪行為に至った」という事実の検討に焦点が当てられてきました。もちろん当然のことでしょう。しかし、「どうして犯行に及んだか、及ぶに至った原因は何か、何故このような犯罪心理に至ったのか」等々の追求は軽んじられる傾向にありました。人の心は複雑であり、犯人の心理過程の厳密な捜査は困難とされていますが、今回の佐世保乱射事件には不自然な部分が多くあり、私自身の経験に基づく見解を書簡にまとめて佐世保警察と大阪弁護士会へ本年一月に送付しました。その内容を以下にコピーします。 平成の黙示録
宛先: 佐世保銃乱射事件捜査本部
発信元: 石垣眞人
件名: 原因解明への提案
当事件発生以来、関連メディア報道を詳細に追っていますが、そこには明らかな異常性が存在しており、それに関して一つの提案をしようと本書簡を執筆するに至りました。報道では、馬込氏が一方的に水泳インストラクタに異常な関心を示し、更には数年前から言動異常の兆候を呈しており、何かが高じて犯行に至ったとされていますが、そこには「何故至ったか」という疑問が全く解明されていません。何か外的要因があるのでは、と考えても当然かと思います。
昨今では犯罪が巧妙複雑となり、以前では考えられなかった手口が発生しています。その中でも、特に電話を利用した振り込め詐欺というものがありますが、今回の暴挙事件でも同様のトリックが疑われます。即ち、こうした異常行為は、電話を利用して発生させることが可能であり、以下に詳細を述べますが、その観点から本事件を考察するならば、未だに不理解な事項が辻褄合致するということです。
実際のところ、私自身が同様の電話犯罪の犠牲者であり、しっかりと物事を論理的に見据えることが出来なかったなら、馬込氏と同じように銃乱射事件を犯していたかもしれません。電話学とでも言うのでしょうか、電話で何が可能かを研究している連中が存在しており、私を含んだ数々の無垢な人々が勝手に生体実験の犠牲となっているようです。この見解の立証は現時点では不可能ですが、少なくとも私個人の場合は確信に至っています。以下、詳細を具体的に展開していきます。
昨年4月には、例の銃乱射事件がバージニア工科大学で発生し、世界中を震撼させました。それ以来、米国やフィンランドで同様の事件が異常なまでに多数発生しています。それ以前にも、同様の乱射事件は長年に渡って発生していました。私にとっては無関心な世俗事でしたが、本年4月以降、それが一変しました。というのも、私自身も以前に同工科大学に在籍し、乱射事件発生当時は、同校への復学申請の合否通知を待っていたからです。
私は1987年に渡米し、同工科大学には1991年まで数学部に在籍しました。日本の大学で修士号取得の2年後で、米国で博士号を取得して就職する予定でした。ところが、数学部教授の私に対する態度が奇妙に敵対的となり、筆記試験には合格しても、研究の段階となると全く評価が拒否されたばかりか、各年契約の助手解雇の通知をされ、他の大学へ移るよう余儀なくされてしまいました。結局、テネシー大学に移籍したのですが、そこでも同様のパターンで徹底的に敵対無視され、何の学位も取れないままに2000年に帰国することになります。 本来なら米国の主要大学で数学教授として活躍していたはずである、という自負は今でも待っていますが、なぜ果たせなかったかを考えてみますと、どうやら私の名前を無断で使用して私の友人や教授の中傷電話をかけている人物が存在したようなのです。更に思い起こしてみますと、そうした電話は私が中学生の頃ぐらいから発生していたようなのです。他人に知られたくない失敗談などを調べあげ、私の名前で方々に電話をかけまくることにより、はらわたが煮えくり返るような不快感が私の名前と一致するようになるのでしょう。こちらとしては何の理由も分からないままに、いきなり憎しみの感情を散弾銃のように浴びされるのです。最近の心理学研究によりますと、意思決定には事実よりも印象が左右するようで、とするならば、こうした電話により他人の人生を狂わせることは可能となります。私自身が生き証人であり、更には、今回のような銃乱射事件も電話により発生させることは可能であると確信しています。
さて、話をバージニア工科大学に戻します。本来なら、1991年もしくは1992年に博士号を取得して就職していたはずなのですが、いきなりの敵対行為に私も反発し、なんとか見返してやろうと感情的になって移籍してしまいました。しかし今になって考えますと、その時点で何らかの電話犯罪対策を講じるべきであったようです。何故なら、こうした他人名義を利用した電話は、なりすましの名義盗用であり、プライバシー侵害、個人情報漏洩、中傷といった犯罪ということになり、更には大学に対する事業妨害となるからです。私が同工科大学に復学を試みたのも、16年前にすべきことを実行するためでした。後で述べますが、長年の記憶を辿ることにより、私の名前で電話している人物の特定は推理してありました。そうした中で、例の銃乱射事件が発生したのです。それまでは、他人名義の電話犯罪の理論的説明を考えていただけでした。16年前には権力乱用して、私を雑巾のごとく扱った教授連中に説明をするためでした。論理的思考に長けた数学者なら理解可能と期待したのです。
バージニア工科大学銃乱射事件では、韓国系学生が男女二人を寮で殺害し、二時間後、Norris Hallという建物内で170発もの弾丸を発砲して30人殺害後に自殺するというものでしたが、ニュース報道では、事件発生以前に奇妙な電話や爆弾騒ぎが相次いだとのことでした。犯人がテレビ局に送ったビデオが公開され、憎しみを爆発させるような表情、訳の分からぬ言動を見たとき、それは16年以上も前に敵意と憎しみで私を罵倒した数学教授諸兄が彷彿と思い返されるものでした。私の名前である「Makoto Ishigaki」が、煮えくり返るような不快感の銘柄となっていたはずです。そして、もし当時と同様の電話犯罪者が、事件発生現場の建物名である「Norris Hall」を名乗って、当時のような電話をこの韓国系学生にしていたなら、そして、何らかの方法で拳銃を購入させていたなら、こうした乱射事件を発生させることは可能であると確信しました。これに関して私の知っている全ての詳細等を、同工科大学在学時に親しくさせて頂いたドナルド・マキーン教授に電子メールで伝えてありますが、未だに何の反応もありません。そして、同様の乱射事件が連続発生し、ついには日本にも上陸しました。
さて、今回の佐世保乱射事件ですが、同様のトリックが使われたのではと考えます。もちろん、捜査で裏付をしなければ何とも断言できませんが、私がこれから述べる方法で電話をすれば引き起こせると断言します。そして、私自身が同様の負目にあったことは紛れもない事実でありますし、そのような電話犯罪を行っている集団もしくは個人が存在することも事実です。何となれば、私自身も中学時代に加わらないかと勧誘されたことがありました。今後の捜査がどのように進展するかは知りませんが、たとえ電話犯罪の告発に至らなくても、こうした電話による社会悪が存在することは事実であり、実際、名前の無断使用電話で私の人生は既に狂わされており、従って本書簡での主張は断固として継続して行く所存であります。
まず注目したいのは、美人の水泳インストラクタが後ろから射殺され、次には幼年時代からの無二の親友が正面から撃たれていることです。報道によりますと、犯人の馬込氏は、かつて見合い話を持ち出された際に、「俺が女に興味があるか」と怒ったそうですが、親友以外にも高校時代の友人数名に来るよう誘っていることを考えますと、水泳インストラクタの殺害による自己主張が目的であったのでしょう。犯人を熟知している親友が止めようとしたのなら、「自分は撃たれない」という判断があったわけであり、その友人に数発の散弾を浴びせた馬込氏は精神的に爆発したと考えられます。そして、既に述べましたように、そのような爆発を電話で引起すことは可能なのです。犯行直後には、「船越教会」に急行して自殺したのですが、その時間帯に集会でもしていたなら、更なる乱射があったのではないでしょうか。こうして考えてみますと、もし電話犯罪が関与しているならば、「船越」という名字を使用したかと推理します。カトリック教会のイメージを加えるのは容易のはずです。
次に考慮したいのは、電話の内容です。乱射を引起すには、それなりの刺激を与えねばならず、「俺が女に興味あるか」という感情を核にして膨張させることが可能でしょう。「馬込という男性が、美人の水泳インストラクタと性的関係にあり、馬のような一物で手籠にしているのでウマゴメなのです」などと電話で吹聴しまくれば効果てき面でしょう。インストラクタに対する馬込氏の関心も納得できますし、「船越」が町名とするなら、交際相手に自宅住所を尋ねたことも理解できます。更には、電話内容に高校時代の逸話等を挿入したとするなら、当時の友人を呼び出して自らの女嫌いを見せ付ける目的で、性的関係との噂の女性を殺害したことも自然でしょう。馬込氏は数年前から言動が奇妙になったとのことですが、「女に興味あるか」と怒鳴る人物が銃を所持するに至ったならば、こうした乱射事件を電話で発生させることは至って容易かと思われます。もちろん、馬込氏が自らの才能でそうした精神状態に到達し、自らの意思決定で乱射というパーフォーマンスを行ったのかもしれません。しかし、馬込氏の生活環境は極めて安定的で、何らかの外的要因がない限り、こうした行為に至ることは不可能なのではないでしょうか。
ここで問題にしたいのは、こうした電話をする連中が存在することであり、普通の社会人を馬込氏のような精神状態に電話で引き込むことが可能であり、私自身がその被害者・証人であることです。馬込氏の名前を乱用して、勤務先であったクリニックの同僚や上司の私生活環境で中傷電話が鳴りまくったのではないでしょうか。些細な事で激しい叱責を受けて退職したとのことですが、それは私にも経験があるものです。いきなり散弾で撃たれるような感覚を覚えます。全く理解できず、問答無用の戦闘態勢の感覚となります。馬込氏が散弾銃の所持に至り、迷彩服を着用して夜な夜な徘徊するようになったのも理解できます。何かと怒りっぽくなったのも当然でしょう。また、精神的鬱積を発散させるためにスポーツクラブに入会したと確信します。私自身も異常なまでにジョギングをするに至りました。今では膝の故障で出来なくなりましたが、米国では夏の猛暑日にも20キロぐらいは毎日欠かさずノンストップで走っていたでしょうか。そうした中で、「船越」なる人物の電話攻撃が始まったのでしょう。最後には自ら首を撃って自殺しましたが、勤め先をクビになったのではない、自らの意思で退職したのだ、という意識があったのかもしれません。考え過ぎでしょうか。 さて、自分の名前で勝手に電話をかけまくられ、周囲の人たちから「リンチ」の如き扱いを受けるに至るとは、どのようなことなのでしょうか。それは、善意や好意、真摯な努力が憎しみや裏切りで応答されることです。具体的には、例の時津風部屋でのリンチ事件のように、稽古などと称して一見合法的に「リンチ」が行われるのです。私自身の体験に照らしてみましても、たとえ冷静なはずの数学者でも、たとえ電話手が本人でないことが明らかな場合でも、とにかく煮えくり返る憎しみの代名詞となってしまい、「リンチ行為」が発生するのです。ちなみに、先日の時津風部屋事件もこうした電話が関与しているのでは、と疑っています。力士としては凡庸であった親方を馬鹿にして、「自分は横綱」などと死亡力士の名前で吹聴し、さらには部屋の内部情報を詳細に挿入したなら、たとえ部屋で寝泊りしていたとしても本人が不快感の代名詞となってしまい、ビール瓶で殴る、「横綱になるつもりなら稽古をつけてやる」と法外なことを稽古土俵でやらせる、等々の行為が発生します。私自身が生き証人です。未だ解明されていない生理学的理由があると確信しています。どんなに冷静なはずの人物でも、不意にそのような電話攻撃を受けたなら、必ずプツリといくはずです。思い出してみますと、日本数学会の現理事長で東工大教授の小島定吉氏にも、いきなり「石垣バカヤロー」などと怒鳴りつけられたことがありました。今回の佐世保乱射事件に関しましても、もし馬込氏が以前の職場で同様な目にあっていたなら全く同情に耐えません。
もう既に繰り返し申し上げていますように、今回の乱射事件が電話で発生させられたと断言しているのではなく、そうした暴挙生産が確実に可能というのが私の主張です。更には、個人の名前を勝手に使用して電話をかけまくり、当人の人間関係を全壊させ、今回のような凶悪犯罪の潜在性を生じさせることが出来る、また、そのような電話行為を実際に行っている集団や個人が存在するのです。例え銃規制を強化しても、銃所有者が存在する限り危険は消滅しません。以下、具体的に電話人の名前を挙げて説明していきます。
その人は「篠原弥一」と称し、関西学院大学理工学部教授という職にあり、数学専攻で私の以前の担任教授であった人物です。このような社会的地位にある人物が何故このような卑劣な電話犯罪に手を染めるに至ったか、という疑問が当然起きますが、その裏には極めて根深いものがあり、本書簡の直接な目的には不適合なので言及は控えます。いずれにしましても、この篠原弥一が「石垣眞人」の名前を無断乱用して電話犯罪を行った、あるいは現在も行っていることは紛れもない事実であります。もちろん、篠原が今回の佐世保乱射事件に関与したかは断言できませんが、こうした暴力犯罪の潜在性を生産していることは明白な事実であり、そのような電話犯罪者が多々存在するとは考えられず、従って捜査対象となってしかるべきです。もし関与していても直接の目撃者は存在しませんが、「聴撃者」は存在すると考えます。ぜひとも、この悪党の声を採集し、電話を受けたかもしれない方々と確認をとってみて下さい。馬込氏が以前勤務していたクリニック関係者の生活環境に存在する方々、事件のあったスポーツクラブの会員の方々に篠原の声を聴いて頂くのです。ちなみに、私は2000年の夏に帰国以来、大阪刑務所国際対策室、奈良県大和郡山市のシャープ商品企画部で翻訳者として勤務しましたが、間違いなく「石垣眞人」の名前で関係者への電話攻撃があったはずです。更には、シャープへの派遣を斡旋してくれた「インターグループ」という会社が大阪の梅田にありますが、そこの関係者も被害に遭っているはずです。大学教授というオーラに惑わされることなく、決め付けて捜査して構いません。日本数学会理事長である小島定吉氏にも捜査協力を要請できます。関西学院大学副学長の浅野考平氏は数学専攻で、篠原と懇意にあるばかりか、篠原が自らの電話技術を得意気にしている場面を目撃しています。関西学院付属高校の数学教師である丹羽時彦氏と宮寺良平氏も、篠原と電話については何か知っていることは確かです。特に丹羽氏の場合は、かつて篠原の電話技術を煽てたりしており、私もその場面を目撃しました。
以上をもって、今回の事件に関する提案とします。もちろん捜査当局独自の方針がありますでしょうが、なにとぞ発生している潜在性の危険を察知して腰を上げられることを強く希望します。私自身は、篠原の電話犯罪のおかげで何の仕事にも就けない状況にあり、何らかの形で事態が打開されない限り、いずれは偽名で土木作業員としての飯場暮らし、更にはホームレスとなり野垂れ死にとなるでしょう。現時点では、何時でも取調べに応ずることが可能です。以下、連絡先を記しておきます。
住所 : 〒662-0857 兵庫県西宮市************** 電子メール : ********************************
電話は所有していますが、緊急の場合を除き、使用しないことにしています。「石垣眞人」は電話をしない人間であることを強調するためです。
送付以来、数ヶ月が経過しています。書簡の内容は全て正しいものですが、何故このような事件が発生するに至ったかに関しては触れていません。「そこには根深いものがある」と記してあるのみですが、それは2000年以上にも遡るものです。だだ、それは私自身が過去の記憶を元に再検討するもので、その信憑性を第三者に証明できるものではありません。本人が正しいと考える、もしくは、そのように妄想する私的論説としてまとめました。書簡にもありますように、私自身も現状を打開しない限り一生が事実上終わってしまいますので、「ダメモト」の心境で今回の事件を切っ掛けとすることにします。 平成の黙示録起の章 : 大復活理論
文明の起源は常に曖昧です。痕跡が乏しい時期に発生し、文字が導入される時点では一定の完成度に至っているからです。しかし、文明文化の発展のためには必要不可欠な事項が幾つか有ります。なかでも優秀な人材と組織力が重要となります。一つの集団内での能力を維持発展させるためには、次世代生産を組織的に操作するのが唯一の有効手段です。この章では、その過程を述べ、そうした操作が行われてきた歴史的事実を示唆し、次に過程の始まりを考えます。最後には、それらの操作が現代において如何に受け継がれているかを示唆し、そこから考えられる将来の展望を観ていきます。
先ず、過去から現在に存在した人間全体の中から一人を固定し、その人物をAと呼ぶことにします。ここでAとは、数学の未知数、たとえばxやyを実数、nやmを整数と考えるのと同様です。AにはPなる父親とMなる母親がいるとします。更には、Aの系図を可能な限り遡り、その末端に位置する全員N人の人々を{O(i) : i=1,2,...,N}で表しOシステムと呼びます。この際、遡る距離は充分に長く、Oシステムのサイズ、即ち判明している先祖の数Nも充分に大きいものとします。つまるところ、血統の良い人物をAとする訳です。更には、Oシステムから派出する人間山脈をGシステムと呼びます。このGシステムに属する人の先祖は全員Oシステムからのものです。更には、多少の外部の血が混じっている人々を含めてG(ε)システムと呼びます。多くの世代を経てAと同じ遺伝子を持つ人物を復活させる手法を以下に述べる訳ですが、その際、当初に少々雑りがあっても世代を経る毎に急激に減少し、最終的には問題とならなくなります。何となれば、人の染色体の数は46本で、一人から派出の遺伝子は各世代で半減しますから、祖父母に不明な人物が存在しても、数世代に渡ってGシステムから派出する片割れと交配することにより消えてしまいます。
次には、「如何にしてGシステムの純度を維持したままサイズを拡大するか」という問題を考えます。ここで、Aの父親であるPは{B(i) : i=1,2,....,M}なる子供を他に有しているとします。その数Mは充分に大きいとします。いわゆる種馬として活躍した場合、その数は優に四桁となります。さて、46のヒト染色体は23対として存在し、生殖の際には各親の各対から染色体が1つ合計23個分裂し、父親の場合には精子、母親の場合には卵子にそれぞれ振り分けられ、精子と卵子が合体して23対の染色体を構成して次世代が生産されます。Aの持つ23対の染色体での各対の片割れは父親からであり、もう1つの片割れは母親からのものです。ここでは、「染色体分裂は同等の確からしさでなされる」ことを仮定します。すなわち、2の23乗は8388608ですから、この8388608の分裂パターンの各々が1/8388608なる確立で発生することを仮定します。さて、各B(i)がPより受ける染色体23個の内でAと同じものがk個存在する確立は次の式で与えられます。
Pr(k) = [ 23 ! / {(23-k) ! k !} / 8388608 ]
これより以下の表が得られます。
すなわち、Aの父親であるPが{B(i) :i=1,2,...,M}を生産する際の染色体分裂では、7個以上をAと共有する確立が98%となります。更に、10%以上の確率で15個以上を共有します。同様に10%の確立で8個以下の共有となります。すなわち、{B(i) :i=1,2,...,M}の内で10人に1人の割合でAとの共有が8個以下しか持たない場合が生じます。そうした兄弟姉妹から派出する子供の内、Pから派出する染色体をAと共有しない場合が256回に1回の割合で生じ、1個、2個、3個の場合は各々256回で8回、28回、56回となります。こうした子供とAが交配した際に染色体対に同一の2体が入ってしまわない確立は、各々で1、3/4、9/16、81/256となります。 さて、外部から異なった遺伝子を取り込むことなしにGシステムの維持拡大をする方法を考えます。Aの場合では、10人に1人の割合で{B(i) :i=1,2,...,M}から自らと最も似ていない異性を割り出し、その異性が生産する次世代の異性の内で自らとの類似度が平均を下回る場合、交配をしても同一染色体が対でぶつかり合わずに成功する確立は3割以上となります。更に厳密に吟味することで成功率は向上します。失敗しても虚弱体質であるとか、知能が多少遅れているという程度で済みますから、社会生活をまともに勤めることぐらいは出来るはずですし、若死にする傾向にあります。もちろん、五体満足な成功品と比べると育てる費用や手間がかかりますが、Gシステムが強力な場合は許容されるものでしょう。更には、父親のPにも異母兄弟姉妹が多数いますし、母親のMに関しても同様です。そこから派出する人間山脈に対しても同様の交配が可能です。要は、「自分を感じさせないような異性が居たら必ず交配」という方針でやれば良いのです。考えてみれば当たり前かもしれません。
A以外にもGシステム内で能力の高い者には大量交配が許可されます。中には勝手にやってしまうのも出現するでしょうが、生まれてくる子供の能力が劣っている場合には自然と数が制限されて行きます。このように、Pから派出して、以下、ネズミ算式に次世代が次々と生産され、P以外からも人間山脈が同様に派出され、Gシステムのサイズは拡大して行きます。ここで、Gシステムに属する各々には、元々のN人から構成されるO集団{O(i) :i=1,2,...,N}が異なった割合で詰まっています。そして、その割合を計算することが出来ます。それをO値と呼ぶことにします。更には、Aの世代以前のGシステムと、そこに属する各々のO値が判明しています。サイズが拡大したGシステムのなかで、Aが生成されるに至るGシステムの部分システムと同じものが出現しないかと確認していきます。旨く行かない場合には、外部から他の血統を取り込むことにより、割合が調整されて行きます。その場合、Aの再生は更に数世代先になってしまいます。組織的に行えば必ず再生されます。こうした過程を繰返すことにより、最適な交配組合せ方法が発見され、同じ手法が何回も繰返されて行きます。
次には、このような交配が実際に行われていたのか、更には現代でも行われているのか、という問題を考えます。答えは、「間違いなく行われてきた、そして行われている」となります。もちろん、「証明しろ」と言われても、まず資料が手元には有りませんし、見てきた訳でもありません。しかし、文明文化の進歩という動かし難い事実が存在します。また、日本の場合では、平安時代の貴族の性生活が歴史として伝えられており、それは前述のような意図的交配の存在を示唆するものかと思われます。こうした交配により、各世代で獲得された能力が次世代に受け継がれていき、それがGシステムに「進歩」もたらし、文明文化の発展を可能にします。これは何も日本に限ったものではなく、古代ギリシャ、古代ローマなどでの文明発達にも意図的交配が寄与します。日本の場合、おそらく中国から伝わったことは確かなことでしょう。島国のため外敵の侵略がなく、交配技術が世代を超えて進歩したのでしょう。明治維新の後、欧米列強に植民地化されることなく文明開化を可能にしたのも、こうして育んだ人材および次世代育成法が土台となったはずです。
さて、こうした意図的交配方法が中国から到来したことは間違いのないことなのですが、あるいは中国大陸から日本人の祖先が到来したのでしょうが、日本国の始まりの記録は存在せず、例の「神武」なる人物が紀元前6世紀に今の宮崎県である日向から瀬戸内海を船で渡り、近畿地方の既存勢力を制覇して大和の国を始めたと伝説で語られているだけです。ここで議論の確かな出発点として、「とにかく大和の国が近畿地方に出現し、それは外部からの力によるものである」という事実もしくは仮定を設けます。当然のことながら、この「神武」と称す人物は、前述の意図的交配方法を知っており、本人も同様に生産されたと考えます。充分な数の家臣と兵力を伴えて既存勢力を滅ぼすことは、相手の虐殺と奴隷化を意味しますが、相手勢力に属す若い女性は間違いなく強姦されまくり、結果として大量の子供が誕生し、到来勢力のOシステムからG(ε)システムが出現し、ここに種族発展の意図的交配が開始します。前述の「自分を感じさせない云々」という基準が開始から適用されたかは判りませんが、たとえ不良製品が誕生しても「始末」することに深刻であったとは思えません。(尤も、こうした推論は、多様化したイデオロギーで特徴付けられる現代社会においてのものであり、当時の人々の価値観は現代のものとは全く異なっていたはずです。既存勢力を後の時代での侵略対象のように考えるのにも問題があるでしょう。勢力の変遷は案外スムーズではなかったか、などと考えて良いかもしれません。)また、過去の人物、特に「神武」なる人物が数百年後に再来する際には、それに伴って生産される子供の群れに特徴が生ずるはずであり、それらは代々に渡り伝えられて行きます。聞いた話ですが、「神武」の復活を期待した交配は一過程で複数回行われ、旨く行けば立派な男子が生まれ、間違えれば虚弱体質の美人が生まれる傾向にあり、ここから「美人薄命」なる概念が誕生したそうです。 もちろん証明は不可能です。全く資料の存在しない時代の出来事を推論しているわけですあり、当然のことながら立証も反証も出来ませんが、系図を記録し始めて以来の「過程」が存在する限り、それ以前に「始まり」が存在した訳であり、「過程」の存在が記録されている時点での文明文化には見事なものがあり、とするなら、こうした推論も妥当かと思われます。
紀元1世紀には漢字が輸入され、交配に関する記録が可能となり、こうした次世代生産技術は更に進歩したと考えます。ここに登場するのが、例の「聖徳太子」という人物です。この方に関する研究は現代でも色々と行われていますが、私の手元には何の資料もなく、ここでは勝手に推論します。聞いた話ですが、この人物を中心にして意図的交配方法が厳密に設定されたそうです。もちろん、系図が手元に有れば一定の立証は可能となります。いずれにしましても、聖徳太子をAと見なした場合のGシステムは拡大し続け、文明文化は発展の一途を辿りますが、その一方で多種多様な能力や特質を有する人物が多く輩出され、当然の結果として意地と意地がぶつかり合うようになり、ついには戦国時代となります。次世代生産どころか、生き残りを掛けた戦いが繰り返され、こうした生産過程は一時的に中断します。せっかく次世代を生産しても、戦いに敗れれば何にもなりませんし、更には交配に参加する種馬の男性も、多くが戦場で命を落としてしまいます。やがて天下は統一され、江戸時代となり、再び意図的交配過程が復活します。前述では多少複雑な世代交代過程を定式化して示しましたが、これを数学的に厳密に記述するには、現在の大学教養課程で教えられている「線形代数」が必要とります。江戸時代には関孝和という数学者が登場し、西洋に数百年も先んじて、この「線形代数」を発展させたそうですが、とするなら、聖徳太子をAとして発展するGシステム内の各個人のOシステム値を計算することは既に可能であったはずです。案外、こうした計算が目的であったのかもしれません。
さて、現代は遺伝工学を目覚しい進歩を遂げており、以前は性交による自然交配のみが行われていましたが、現代では人工授精ばかりか、予め染色体タイプを確認した上での体外受精が可能となっています。私自身をAとみなして考えますと、以前は数百年かけてGシステムを拡大調節した末に復活となっていまししたが、現代では遺伝子工学の基礎技術が応用可能かもしれません。但し、特殊な状況でなければなりません。私の場合は、母方の曾祖父と父方の祖父が同一人物であったそうです。前述で考察した場合に該当します。私の母方の曾祖父と祖父および父親は種馬として活躍しましたが、以下、それぞれMe(曾祖父であり祖父)、Ry(母方の祖父)、Ms(父親)と呼ぶことにします。更に、母方の曾祖母をKyとして話を進めます。以下、自然交配ではない人工的な方法による復活方法を考えます。実に簡単な操作過程ですが、実現には特殊な環境が必要となります。
私の曾祖母であるKyの父親も種馬として活躍したはずですが、当然のことながら、Kyにも大量の異母兄弟姉妹が存在します。Kyは父親が相当に若い時期に誕生しましたから、大正時代から昭和初期にかけて妊娠可能となる異母姉妹が多数いたはずで、それらの女性は私の母方の祖父であるRyと交配することが可能となりますし、間違いなく交配が実行されたはずです。そこから生まれた女性山脈と私の父であるMsから派出する人間山脈は、私と極めて近い血縁関係を持つに至ります。その集団の各個人と私の違いは、私にはKyが1/8、Meが1/4+1/8=3/8となっているのに対し、当個人にはKyの異母姉妹が1/4、Meが1/4となることです。Ryの値は互いに1/4となります。さて、Kyの異母姉妹でKyの母とも異母姉妹である女性が多数存在したはずです。すなわち、Kyとは75%同じ血を持つ方々です。以下、これらの女性山脈から上記のようにRyとMsを経て派出してきた人間山脈を考えます。ここで問題です。ヒトには23個の染色体対があり、生殖にはそれぞれの対から片方だけが選択される分裂が生じますが、そのパターンは2の23乗すなわち8388608通りとなります。詳しい計算は省略しますが、これらの人間山脈の内で3人に1人が8回に1回の染色体分裂の割合で私のもつ8388608パターンの1つと一致するものを生産することが可能となります。中には、4回に1回などという人も居るかもしれません。これが男性の場合、自然交配で生産される子供の内で8人に1人の割合で、遺伝的父親を複数持つようになります。私から派出する次世代の染色体を有するからです。骨髄移植で染色体地図まで変えることが出来るはずです。但し、後の章で詳しく解説しますが、生まれて来るまでの胎内での成長には、DNAの作用に違いが生じますから、たとえ生まれた直後に骨髄移植をしても、多少の違いが生じてきます。
さて、ここで問題になるのは、私のパターンの1つと一致する遺伝情報を有する卵子を生産できる女性軍団です。卵子提供に応ずることは確かです。自分の製造する卵子が無駄なく利用されて自分の子供が誕生しますし、月経などと言う厄介ごとからも開放されます。こうした卵子が現時点で何個採集されたかは判りませんが、少なくとも数千個に上っている可能性があります。こうした人間山脈は戦前から高度成長期にかけて出現したからです。幾らでも子供を作って構わない状況だった訳ですし、男の方が遥かに強かったからです。「女性は子供を生む機械」と決めつけて構わない時代でした。そこで本題の「復活」を考えますが、こうした数千個に上る卵子の各々が持つ23個の染色体と対になる23個の染色体を持つ精子が8388608匹のなかで一匹だけ存在します。すなわち、この卵子を該当する精子で対外受精させて人間を製造すれば、それは私と全く同じ人間となります。適合する卵子が数千個の場合、数千の精子につき一匹が該当相手を有することになります。電子顕微鏡で判定する訳ですが、出現する染色体は予め判っていますから、画像認知システムと連動させれば、各精子を顕微鏡の下に置くだけで判定が出来ます。すなわち、以前は数百年費やして行ってきた「復活」が、いとも簡単に実行可能となる訳です。ただし、状況が本当に整っているかは知りません。整っているのなら、特に数的に整っているなら、必ず実行されているはずです。私自身も記憶を辿っていくと、こうした再生産が実行されている気が強くします。果たして確認まで辿り付けるでしょうか。
最近は少子化が問題となっていますが、それに比例して両親の染色体の合致を確認しての次世代生産は既に始まっており、この傾向は増加の一途を辿るでしょう。以前は優良遺伝子所有者が種馬として自然交配をしていましたが、今後は例の「臭い尻」を向けられる拷問から開放されることになります。更には、染色体地図を参考に特殊なDNAの断片を切取り、その部分が欠如している病人の骨髄に移植するなどといった医療行為が既に始まっているようです。これに万能細胞による再生医療が加わり、ヒトの平均寿命は100歳を超えてくるでしょうし、80過ぎても働くのが当り前になると予想します。手前味噌ならぬ手前ヒトゲノムですが、私の持つ遺伝子も大いに活用されていくと自負しています。再生可能な人間の数は大きいと予想します。自分と同じ遺伝子を持つ個体が生産可能とするなら、人生観も大いに変化しますし、「人とは如何なる存在か」などという哲学的問題にも対しても、以前とは異なった見解が生じるでしょう。
以前は自然交配のみでした。近代から現代にかけて、次世代生産技術が飛躍的に進歩した一方、欠陥も露呈されるようになりました。すなわち能力差が優越感になったり、不平等と批判されたりするようになります。一般に「否定」は「肯定」よりも簡単ですが、やたらと相手を批判したりする傾向が生まれますし、何とかしてシステムを切り崩して自らが優位に立とうとする場合もあるでしょう。こうした傾向等はGシステム発展過程で頻繁に生じていたのでしょう。上記にも述べましたが、戦国時代などは極端な例でしょう。あるいは、それが人間なのかもしけません。ある最近のテレビ番組で、「聖徳太子が第二次世界大戦を予言していた」などと取り上げたものがありましたが、原理的には戦国時代のようなものが極限な規模となることを予想したのかもしれません。上記では、文明文化の進歩発展とはGシステム発展過程であると述べましたが、それは世界中でも同様だったのでしょう。次の章では、第二次世界大戦をGシステム発展過程という観点より述べることにします。 平成の黙示録
承の章: 裏切の真珠湾
前章では意図的次世代生産の結果として、実力はあるがトップになれない集団が登場することを述べましたが、その弊害が如実に具体化したのが日本軍による真珠湾奇襲攻撃となります。元々は、米国と戦争をする場合の勝利の可能性として提案されたものだったそうですが、余り良いものではなく、それを取下げる役を担った人物が逆に「日本の勝利、間違いなし」などとして引起すに至ったそうです。それどころか、機密情報を米国側に漏洩させたり、嘘の報告をしたり、等々の「バカ」行為を行った人物です。具体的に誰であるのかは特定せず、匿名で登場させることにします。
「序の章」でも述べましたが、私は勝手に自分の名前で大量の電話をかけられ、周囲から些細なことでバカ扱いされたりしました。後の章で詳細を述べますが、この人物が犯したバカ行為が電話犯罪開始の原因となっており、更には、こうした目に遭うことこそが「良い思い」をすることになるそうです。その人物によると、「する思いが良い思い」となってしまうからです。前述しましたように、数学関係者からも「バカ」呼ばわりされましたが、この人物も数学関係の職に在ったそうで、「良い思い」をさせて頂いた御礼もかねて、「バカ」なる概念を擬人化した苗字を付けることにします。擬人化をする1つの手段として、「木」を採用し、「バカ木」とします。この「木」ですが、「人」の字に両手を加えて「大」として、股の部分に棒を挿入して「木」となったものです。この「木」の解釈は「バカ木」に相応しいものであり、本人も自らを「黄門さま」と呼んでいたそうです。この解釈に対応した行為を繰返し犯していたそうで、ある朝の煙草一服の際に指に着いた臭いに気付き、考え深げに何かを独白したそうです。ピースという最強ニコチンの両切り煙草がありますが、バカ木は「ピースを吸うことが自分の仕事」として怠慢な人生を送り、最後には気管支を悪くして死んでしまいます。
次に、名前を付けることにします。「バカ木」の特徴として、祖国を裏切ったこと、「黄門さま」などと自称して低レベルな行為を繰返し犯したこと、裏切り行為を誤魔かすために子供じみた提案を強弁に主張したこと、等々が挙げられます。「裏切り行為」と言えば「本能寺の変」が連想されますし、更に、「バカ」の正式な名称は「低能」であることから、「低能児」が適当と考えましたが、どうも語呂が良くありませし、よく考えてみますと「バカ木」の裏切り行為は、明智光秀の場合とは質的にも量的にも掛け離れていますので、単に「低児」とすることにします。聞いた話ですが、この「バカ木低児」は私の母方の曾祖母であるKyの実弟に相当する人物だそうです。すなわち、Kyと両親が同じであり、能力には「高き」ものがあったにも拘わらず、努力を怠り「低き」に流れ、「低児」となったのです。「高き」の「低児」が「バカ木低児」なのです。
さて、私の曾祖母であるKyの系列の人間山脈は、前述のGシステム拡大の際に重要な役割を演じます。当然のことながら、能力がトップである
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