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【ドラニュース】

福留8号 昨年より1カ月以上早い!!

2006年4月29日 紙面から

1回表2死、左越えに先制の8号ソロホームランを放つ福留。手前は上原(山根勉撮影)

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 ロッカールームから、帰りのバスへの長い道のり、福留孝介外野手(29)はずっと険しい表情だった。本塁打に好守に、十分に活躍したが「負けちゃしようがない」の言葉に悔しさが集約されていた。

 東京のドラファンをいきなり喜ばせた。1回2死、上原のストレートをとらえ、左翼席へ先制8号ソロ。7日の1号に続いて、今季、上原から早くも2本目の本塁打を放った。「左方向だったけど、会心の当たりだった」。鋭い打球で文句なし。打撃は満足いくものだった。

 開幕してまだ1カ月足らずだが、福留の本塁打量産ペースは勢いづいている。28本塁打を放った昨年は、6月2日に8号を記録。1カ月以上速いペースで数字を刻んでいる。「ホームラン? 狙って打ってるわけじゃないよ。たまたま結果としてそうなってるだけ」。昨年のこの時期は打率2割台前半で苦しんでいたが、今年は28日現在で3割1分6厘。本塁打が安打の延長だとしても、8本塁打は打撃好調の証明だ。

 守備でも魅せた。7回、2死一、二塁で阿部の中前打を捕球すると、本塁へダイレクト送球して二走・二岡を本塁でタッチアウトに。今季初の補殺を記録した。「あそこはやらなきゃいけない。自分の仕事だから」と淡々としていたが、巨人に警戒心を与えたのは大きかった。

 26日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の6回にも、2死無走者から二塁打を放って5連打3得点の口火を切った。この夜も1回の一発をきっかけに5連打、3得点と、福留が打てば打線が動く。「一発でうまく打線に火がついてくれたけど、(2回以降)続かなきゃだめだよね」。第2打席以降は凡退して、打線に活力を与えられなかったことを悔しがった。3連戦の初戦は落としたが、残り2試合、巨人追撃には福留のバットは欠かせない。 (山本諭)

 

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