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朝青、また疑惑の立ち会いで白星…大相撲秋場所7日目

朝青龍(右)はのど輪で栃乃洋を突き出し5勝目を挙げた

 ◆大相撲秋場所7日目 ○朝青龍(突き出し)栃乃洋●(9月20日・両国国技館) 横綱・朝青龍(27)=高砂=が、またも疑惑の白星を挙げた。連敗なら引退が浮上した西前頭4枚目の栃乃洋(34)=春日野=戦で、4日目の稀勢の里戦に続き左手を付かない立ち合いからの突き出しで完勝。依然として引退と背中合わせだが、歴代の大横綱は自重を求めた。また、疑惑の一番に「待った」をかけなかった貴乃花審判長へ疑問の声が続出した。全勝の豪栄道(22)=境川=が敗れ、横綱・白鵬(23)=宮城野=ら4人が1敗。7日目で全勝が消えたのは06年秋場所以来となった。

 まるで再現VTRのようだった。負ければ引退が浮上した栃乃洋戦。朝青龍は、立ち合いで左手が完全に付いていなかった。しかし正面の貴乃花審判長から「待った」はかからず、そのまま浮いた左手でのど輪で攻め一気に突き出した。

 4日目の稀勢の里戦とまったく同じ灰色の勝利だった。正面は貴乃花審判長。左手が浮いたまま立っても止められず、一気に寄り切った。ともに負ければ連敗だった一番。なりふり構わぬ姿勢がフライング立ち合いに表れた。「今日は立ち合いがすべてだった」支度部屋での言葉も稀勢の里戦と同じだった。

 6日目で早くも2敗を喫し、栃乃洋に敗れれば、一気に引退を決める可能性があった。「見た目ほど気持ちが強くないから、負けが続けば何を考えるか分からなかった」と関係者。自暴自棄になって決断を早める恐れのある優勝22回の横綱に対し、過去の大横綱たちはそれをいさめた。

 優勝32回の大鵬の納谷幸喜さんは「横綱の進退は、思いつきやわがままで決めるものではない。やれるだけのことをやり尽くし、熟慮するものだ。どんなに強い横綱も陰りが出る時が来る。朝青龍もその段階に入ったことは事実。まだ27歳。あと3年はやれるはず。じっくり考えるべきだ」と助言。優勝31回の九重親方(元横綱・千代の富士)は「いい時の何分の1も力が出ていない。ただ、出るからには泣き言を言っても仕方ない。横綱としてしっかりやることを考えるべきだ」と諭した。いずれも責任を全うするべきとの謹言だ。

 中日は栃乃洋と同様、先場所敗れた関脇・豊ノ島戦。「3敗したら休むはず」と関係者。危機的状況は何も変わっていない。

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(2008年9月21日06時03分  スポーツ報知)

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