現在位置:
  1. asahi.com
  2. 関西
  3. ニュース
  4. 記事

下半身も道頓堀川で発見、24年ぶり合体 カーネル像

2009年3月11日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真道頓堀川から引き揚げられたカーネル・サンダース像の下半身と右手=11日午前、大阪市中央区、諫山卓弥撮影写真道頓堀川から引き揚げられたカーネル・サンダース像の右手=11日午前、大阪市中央区、諫山卓弥撮影写真道頓堀川の水面に現れたカーネル・サンダース像の下半身=11日午前、大阪市中央区、諫山卓弥撮影写真10日に見つかったカーネル・サンダース像の上半身に、新たに引き揚げられた下半身と右手が合体された=11日午前、大阪市中央区、諫山卓弥撮影写真10日に見つかったカーネル・サンダース像の上半身に、新たに引き揚げられた下半身と右手が合体された=11日午前、大阪市中央区、諫山卓弥撮影

 85年の阪神のセ・リーグ優勝時にファンらに大阪・道頓堀川に投げ込まれ、10日に24年ぶりに上半身が見つかったカーネル・サンダース人形の下半身と右手が11日午前、川底から発見された。左手と両足先、トレードマークのメガネは見つからなかった。

 市発注の道頓堀川の遊歩道工事を請け負った業者のダイバー1人が、新戎(えびす)橋(大阪市中央区道頓堀2丁目)下流の上半身の発見地点近くに潜り、捜索開始から3分後に右手、20分後に下半身をヘドロの中から掘り出し、引き揚げた。その後も、周辺を丹念に調べたが、左手などは確認できず、50分後に捜索を打ち切った。工事関係者は、見つからなかった部分は像が流されるうちに砕けたとみている。午前11時25分ごろ、上半身と下半身を合体させ、同じ人形のものと確認した。

     ◇

 この日、捜索現場の道頓堀の新戎橋付近には、在阪メディアだけでなく東京からも含め約100人の報道陣が集まった。上空にはヘリコプターが飛び回った。

 午前8時53分、「あった! 右手」という水中からの無線連絡が、陸上の作業員のもとに入った。右手を引き揚げた10分後には、「下半身ありました」。

 水中では、ヘドロを吹き飛ばす機械を使い、捜索を進めた。見つかった下半身部分が水面近くに引き揚げられると、現場では「これはカーネルに間違いない」と声があがった。

 前日に続きサンダース像を見つけたダイバーの上村健二さん(62)は、ダイバー歴37年のベテランだが、人形の捜索は初めて。道頓堀川の濁りはひどく、視界はほとんどない。「大事な身体を見つけないと」と捜索を続けた。

 陸上から作業を指揮した建設会社の林信一さん(49)は「よかったなあ、の一言。100%ではないが、姿形の重要な部分が見つかって満足しています」と話した。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内
  • 近畿のお天気