中国新聞LEADERS倶楽部
2009年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る。

PASPY拡大で利便性向上

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代表取締役社長
大田 哲哉氏
(おおた てつや)

―広電グループの取り組みについて聞かせてください。

中核をなす広島電鉄の運輸業をはじめ、流通、不動産、建設およびレジャー・サービス業を主体に計21社で構成しています。いずれの事業も市民生活に深くかかわっています。ですから、お客さまの視点に立って、満足いただける商品を提供することが重要な使命であると考えています。

―具体的にはどんなことに取り組んでいますか。

運輸業では、IC(集積回路)カードシステム「PASPY(パスピー)」の導入促進を最優先の課題として取り組んでいます。電車では現在、白島線のみで使用できますが、2008年度内に宮島線との直通運行車両を除く市内電車全線で、09年度中には宮島線直通車両にも導入し、全線で使用可能になる予定です。バスへの対応は、残りの西部方面の路線を中心に導入を進め、09年度中に整備を完了する予定です。
今年度内には「PASPY」に定期券機能を付加したり、広島県内の広島銀行の主要ATM(現金自動預払機)約200台にカードチャージ機能を持たせたりします。中国新聞社の「ちゅーピーくらぶ」の会員証やカード会社と提携して電子マネー機能を持たせ、一枚のカードで複数のサービスが受けられる多機能カードの発行も考えています。
さらに、09年度には、世界遺産の宮島(廿日市市)と本土を結ぶ宮島松大汽船、島内の宮島ロープウエーへの導入を予定。複数の交通機関や幅広いエリアで利用が可能となり、利便性は格段に向上するはずです。

―広島市中心部の紙屋町地区では、再開発工事も進んでいますね。

現在、紙屋町ビル(中区)の解体工事を進めており、まもなく地上14階地下2階建ての再開発ビルの建設に取り掛かります。11年夏完成見込みで、グループのブランド価値向上だけでなく、広島の経済価値の向上に寄与したいですね。 流通業では、PB(プライベートブランド)商品の開発に一層力を入れるとともに、広島市佐伯区にあるスーパー「マダムジョイ楽々園店」の敷地内に大手家電量販店を誘致し、集客力の強化を図ります。

―実現してみたいことはありますか。

道路の整備状況に合わせて、「連接バス」を導入したり、国土交通省、広島市の協力を得て、市内電車の速達性向上のために駅前大橋線、平和大通り線の計画を実現したいですね。

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広電本社ビル
会社概要
社名広島電鉄株式会社
所在地〒730-8610
広島市中区東千田町2丁目9-29
TEL(082)242-3521
設立1942年4月
事業内容運輸業、流通業、不動産業、建設業、レジャー・サービス業
資本金23億3562万5千円
売上高394億5500万円(2008年3月期)
従業員数1307人(2008年3月現在)
関連会社広電不動産、広電ストア、広電建設、広電観光、広電宮島ガーデン、宮島松大汽船、ヒロデンプラザ、グリーンバーズ・ヒロデン、ホテルニューヒロデン など計20社
ホームページhttp://www.hiroden.co.jp/