メチル水銀が一旦、摂取されて体内にはいると、その後体外に排出されて、その量が半分量になるのにかかる時間を半減期といいます。メチル水銀は約70日が半減期と考えられています。
細胞体 | 樹状突起 | 細胞体の周囲の枝状にでている突起 | ほかの神経と接合する | |
核 | 白丸の部分 | DNAを有する | ||
核小体 | 核のなかの黒丸 | RNAを有する | ||
軸 索 | ニッスル顆粒 | 細胞体のなかの粒状のもの | 蛋白を合成する | |
髄鞘 | 軸索の回りをかこっている鞘 | 軸索を取り囲む絶縁体 | ||
神経終末 | 軸索の終末部 | 神経伝達物質を放出する |
アミノ酸 | |||
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アラニン | バリン | ロイシン | イソロイシン |
プロリン | フェニルアラニン | トリプトファン | メチオニン |
グリシン | セリン | チオニン | システイン |
チロシン | アスパラギン | グルタミン | グルタミン酸 |
リジン | アルギニン | ヒスチジン | アスパラギン酸 |
胎児期から小児期は、特に神経細胞の分裂、増殖が盛んで、この時期にメチル水銀を与えると、完成した脳にメチル水銀を投与する以上に脳に影響がでやすいことが推測されます。
毛髪は血液の250倍の水銀濃度を示します。これは、毛髪のケラチン蛋白に、システインが多く含まれているためです。またメチル水銀でカビ止め処理した小麦をあたえた鶏の卵は、とくに黄身に水銀濃度が高くなります。これもシステインが多く含まれているためです。メチル水銀は消化管から90%以上吸収されます。おもに魚からはいります。 | |
排泄の最大は胆汁から消化管、そして便に排泄されます。 それ以外に、尿、毛髪、母乳からの排泄があります。 |
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残留臓器は、最大が腎です。 そのほか、脳、肝臓があります。胎児にも残留します。 |
金属水銀(蒸気)は肺から吸収されます。虫歯の補填剤に使用されていました。噛むときの圧で蒸気化して吸収されることがあります。 | |
排出の最大は、便です。 | |
残留は腎臓、ほか脳、肝臓、胎児です。 |
消化管から吸収されますが、吸収率は高くありません。
以前使用されていた手あらいの消毒剤に利用されていました。 それを、自殺企図で飲むときに中毒事故がおきました。 |
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排出は腎が最大です。 | |
残留は腎、肝です。 |