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つるの剛士「つるのうた」CD+DVD PCCA-02896 \3,500つるの剛士「つるのうた」CD PCCA-02897 \2,940

つるの剛士「つるのうた」収録曲


つるの剛士「つるのうた」特典DVD

  • 「M」ミュージックビデオ(2バージョン)「M」ミュージックビデオ ver.1「M」ミュージックビデオ ver.2
  • 「永遠」ミュージックビデオ「永遠」ミュージックビデオ
  • 初回生産分には、イベント参加抽選券封入
  • フジテレビ系「イケタク」テーマソング「歩いて帰ろう」収録

「つるのうた」とは…

  • つるの剛士の色に染めた名曲
  • つるの剛士の長女の名前

つるの剛士「つるのうた」収録楽曲原曲紹介-commentary-

  • M|プリンセスプリンセス 1989.4.21 Sg「Diamonds」c/w収録
  • プライマル|オリジナル・ラヴ 1996.2.5 Sg「プライマル」
  • 最後の雨|中西保志 1992.8.10 Sg「最後の雨」
  • 愛し君へ|森山直太朗 2004.5.26 Al「新たなる香辛料を求めて」収録
  • 歩いて帰ろう|斉藤和義 1994.6.1 Sg「歩いて帰ろう」
  • 君に会うまでは|浜田省吾 1977.5.21 Al「LOVE TRAIN」収録
  • One more time, One more chance|山崎まさよし 1997.1.22 Sg「One more time, One more chance」
  • WINDING ROAD|絢香×コブクロ 2007.2.28 Sg「WINDING ROAD」
  • 何もかもが君だった|羞-shu- 2008.12.10 Sg「弱虫サンタ」c/w収録
  • オリビアを聴きながら|杏里 1988.5.21 Sg「オリビアを聴きながら」
  • 永遠|KAN 1991.5.22 Al「ゆっくり風呂につかりたい」収録
  • ペガサス幻想|MAKE-UP 1986.10〜放送アニメ「聖闘士星矢」初代主題歌

つるの剛士-Profile-


つるの剛士-Interview-

2008年という年は、この人にとって驚き続きの1年だった。“羞恥心”としてCDデビューを飾るやいなや、リリースしたシングル3作すべてヒットチャートにランクイン。その一方で“歌うま”(テレビ番組/お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル)の第11回と第14回で優勝。つまり“歌手”という部分で一躍脚光を浴びることになったのだが、それを一番驚いたのは他の誰でもない、当の本人のつるの剛士。

「音楽はずっと好きだったし中学からバンドもやってましたけど、歌に関してはまったくノータッチ。興味のありなし以前の問題として、自分にボーカルなんてできるわけないと思ってたんで」“歌うま”では聴く人の涙を誘った彼だが、意外や意外に「歌より楽器」というのがそれまでの主たるミュージックライフだったらしい。ちなみに初めての楽器はクラシックギター。父親の手ほどきのもと、3歳で弾き始めた。

「も〜ぉイヤイヤやってました。父のご機嫌をとるために(笑)。そもそもうちの父がクラシックギターをやってて、中学高校の音楽部で一緒だった母はリコーダーを吹いてたんです。で、二人でコンビを組んで演奏をしていたらしいんですけど、結婚して僕が生まれたんで父は銀行員になったという。そのあとは趣味で弾きつつ、毎日、僕に練習をつけて。しかも、かなりのスパルタ(笑)。結局それがイヤになって、小学校3年くらいでやめたんです」

その次に手にしたのは管楽器。父のおかげもあってすっかり音感がよくなっていたつるの少年、中学1年の時に音楽の先生にスカウトされて吹奏楽部に入部。見ためのカッコいいトランペットを狙っていたが、先生に「オマエの唇の形はこっち」と、あっさりホルン担当を命じられる。

「楽しかったですねぇ、吹奏楽は。3年間ずっと練習ばっかりやってましたもん。部長だった3年の時は、コンクールで金賞までもらったんです。」

ところで当時はバンドブームまっ盛り。つるの少年も親友に誘われて、ベースでバンドに参加。その親友が詞も曲も作り、最初からオリジナル曲を演奏していたという。そうした流れで高校でもバンド活動をし、聴くものも洋楽ロック中心になっていく。

「オールジャンルなんでも聴きました。吹奏楽をやってたから、ビックバンドのジャズなんかも好きでしたね。でも基本的にノリノリ系好きで、最終的にハマッたのがパンクとメタルだったんですよ。どんだけ音がグルーヴしているか、音圧は?勢いは?みたいな耳で聴いていたんで。ボーカルも楽器のひとつとしてとらえていたし。それもあってJ-POPはどんどん聴かなくなっちゃったんですよね」という“J-POP的浦島太郎&カラオケ嫌い”が“歌うま”で優勝してしまうのだから世の中わからない。

「僕が一番わからないっす(笑)。たま〜にバンドで歌うことがあっても、ガナッてシャウトしてただけですからね。だからホントに歌に関してはここ1年のことですよ。“歌うま”で僕の歌を聴いて泣いてる人を見た時、歌ってスゲーなぁと思って。そこから歌に対しての考え方も変わってきて、今はボーカルに耳がいっちゃうという。昔はバラードなんてありえなかったんだけど、最近はい〜い歌だなぁと思うし(笑)。だって僕、昨日、10年ぶりくらいに邦楽のCDを買いましたもん(笑)

そんなつるの剛士が、この春、ソロデビューを果たすことになった。“歌うま”をきっかけに熱い要望が寄せられた邦楽カバーが初の作品になる予定だ。「自分のなかではめっそうもないこと」「失礼のないようにしっかりカバーしないと」とひたすら恐縮している彼だが、選曲をかねた声合わせの様子を見る限り、意外性も聴き応えもあるアルバムとなること間違えなし。この1年で、さまざまな意味で“歌”に目覚めたつるの剛士のソロ第一作、ただ今着々と進行中である。

Text by 前原雅子 2009/1