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次世代音声合成技術

2008/1/22

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 ■企業から個人へ広がる利用/パソコンの高性能化で実現

 パソコンに打ち込んだ文字を自在に音声に変換できる「次世代音声合成技術」を使ったサービスや商品が、相次ぎ登場しています。アニメキャラクターに自由にせりふを話させるサービスや、仮想アイドルにユーザーが作成した歌詞やメロディーを歌わせるソフトが爆発的なヒットを記録しています。ユーザーが感情移入できるほどリアルな音声を生み出すこれらの技術は、今後エンターテインメント分野のみならず、多方面での活用が期待されています。

                ■ □ ■

 音声合成は、人が発する文章のアクセントなどを解析し、それを音声として生成するソフトウエア技術です。すでに駅のアナウンスや電話の応答などで実用化されています。これまでは企業のコスト削減を目的に利用されるケースが大半でした。

 この技術が個人でも利用できるようになった背景には、利用者のパソコンの処理性能が飛躍的に向上したためです。

 次世代ともいえる音声合成技術の火付け役となったのは、クリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)が昨年8月に発売した「初音ミク」というソフトです。同名の女性キャラクターにユーザーが作詞・作曲した歌を自由に歌わせるというもので、ネット上の掲示板や動画配信サイトなどで人気が広がり、昨年末までに2万7000本を売り上げるヒットを記録しました。

 初音ミクの声はもともとは実在する声優の声ですが、ヤマハが開発した「周波数ドメイン歌唱アーティキュレーション接続法」という技術を利用し、自在に歌わせることができるようになりました。ユーザーは画面上でメロディーを打ち込み、歌詞を日本語で入力するだけで、あたかも本物の人間が歌っているかのような、なめらかな音声になっています。

                ■ □ ■

 NECビッグローブも昨年12月、TBSの深夜番組「ローゼンメイデン」に登場するキャラクター「真紅(しんく)」に、ユーザーが作成したせりふを自由に話す実験ウェブサイト「アリス・プロジェクト」を開設。開設直後からネット上で話題を呼び、今月中旬までにユーザー登録数が1万1000人を突破しました。

 アリス・プロジェクトには、NEC中央研究所が開発した音声合成技術が採用されています。「文章を読むことに重点が置いて開発した」(同プロジェクトを考案したNECビッグローブの杉浦淳パーソナル事業部マネージャー)といい、ユーザーが打ち込んだ文字をサーバー上でわずか数秒で合成、再生できます。複雑に変化するイントネーションを自在に表現できるのが特徴で、どこで発音を強調するのか、間合いはどこで取るのかといった詳細な設定も可能です。文章を読む早さや、音の高低なども設定できます。

 NECビッグローブでは今後数カ月、この実験サイトを公開し、「ユーザーがどのようにせりふのアクセントやスピードなどを修正したかを分析し、音声合成エンジンの高度化につなげる」(同)計画です。今回の実験を踏まえて、携帯電話の着信音やテレビ番組の宣伝への活用など、多分野でのビジネスにつなげることを検討しているといいます。

 今後さらに技術の応用が進めば、身の回りにあるさまざまな商品やサービスが格段にリアルなものになりそうです。(黒川信雄)

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