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【8人殺傷 論告(3)】「極刑に見合う犯罪」 “望み通り”の死刑求刑に被告は口をもぐもぐ… (1/4ページ)
このニュースのトピックス:土浦8人殺傷事件
《最初に殺害された三浦芳一さん=当時(72)=の事件状況の説明を終えた検察官は、続いてJR荒川沖駅で7人を殺傷した際の状況を詳細に語り始めた。金川(かながわ)真大(まさひろ)被告(26)は視線を検察官の方に向けたままだが、まばたきの回数が多くなってきた》
検察官「被告はJR荒川沖駅で無差別通り魔を実行するため、平成20年3月23日午午前11時ごろ、荒川沖駅に到着しました」
《駅に到着した金川被告は、改札を出て、自由通路に近づき、血のりで手が滑らないようにするため、ゴム手袋をはめ、右手にサバイバルナイフ、左手には文化包丁を握りしめたという》
検察官「まず、被告は通路右側で携帯電話を操作していた男性の正面から、首をサバイバルナイフで刺しました」
《その後、やはり携帯電話を操作していた男性に駆け寄り、首にサバイバルナイフを突き出し、駅で一般人を装い警戒していた警察官にも正面から首をめがけてサバイバルナイフを振り下ろした》
《こうして6人に重傷を負わせた金川被告は、駅前にあるスーパー「長崎屋」出入り口を通行していた山上高広さん=当時(27)=に刃を向けたという》
検察官「その傷は頸(けい)動脈を完全に切断し、山上さんを殺害したのです」
《犯行の詳細が順番に説明される中でも、金川被告の視線は朗読を続ける検察官に向いたまま。ただ、まばたきだけを繰り返していた》
検察官「犯行現場は普段平穏な公共の場所でした。ところが戦場さながらの血まみれの凄惨(せいさん)な現場と化しました。被告人はテレビゲームの登場人物のように駆け抜け、総勢8人を刃物で切りつけ、1人を殺害、7人に重傷を負わせたのです。瞬時の犯行は誰にも止められないことを前提とした計画的な無差別犯行だったからに他なりません」
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