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【社会】

勝どき駅ホーム増設 『ラッシュ』に切り札

2010年1月7日 夕刊

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 朝の混雑がひどい東京都営地下鉄大江戸線勝どき駅(中央区)のホームが増設されることになった。駅周辺の開発ラッシュで利用客が急増したためだ。地上出入り口を増やすなど対症療法を講じてきたが、大々的に改良しないと「もう限界」。東京の臨海部ではマンション建設が相次いでおり、東京メトロ有楽町線豊洲駅(江東区)でも、改札口の増設など混雑対策に乗り出している。

 東京都交通局によると、勝どき駅は島式のホームがひとつで、両国方面の内回り、大門方面の外回りの両方の乗降客が同じホームを使っている。これに並行してもう一本増設し、内回り、外回りでホームを別々にして混雑を緩和する。

 ホームの増設は都営地下鉄では初めてで、総事業費を約百億円と見込んで二〇一〇年度から準備工事に着手する。今後、都市計画決定や国の認可を申請するが、「駅をもうひとつつくるくらいの手間」が必要で、完成は五年以上先という。

 勝どき駅の〇八年度の一日平均乗降客数は前年度比8%増の八万二千人。〇〇年の開業当初の三万人からほぼ三倍に膨らんだ。〇一年にマンションやオフィス、商業施設が集まる晴海アイランドトリトンスクエアが近くにオープンし、高層マンション建設も相次いでいるためだ。

 特に午前八〜九時の混雑が激しい。電車を降りた人たちがホーム上にたまり、そのうちに次の電車も到着してしまう。改札を出ても地上まで長蛇の列で、混雑を嫌って隣の月島駅を使う人もいる。

 このため開業前の計画段階では二カ所だけだった地上の出入り口を現在の四カ所に倍増。誘導の警備員八人を配置したり、改札への上りエスカレーターを分速三十メートルから四十メートルに速めたりして、流れがよくなるように試みてきた。

 「今はこんなことしかできない。開発計画は続きそうで、抜本的に改良しないと追いつかない」と担当者。

 駅周辺の開発ラッシュは豊洲駅も同じ。東京メトロによると、〇八年度の一日平均乗降客数は前年度比11%増の十二万三千人で、〇三年度五万人余から五年間で倍増。一二年三月までの予定で、改札口を現在の一カ所から二カ所に増やす改良工事を始めている。

 

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