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中国・李鵬元首相に重病説―89年6月、天安門事件時に在任
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Y!【政治ニュース】 2009/11/18(水) 17:17
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カナダに本社を置く明鏡出版社が運営する明鏡網は17日、中国の李鵬元首相が重病との情報を伝えた。李鵬氏は1989年6月の天安門事件当時の中国首相。香港や北米の中国語サイトの多くが、同話題を伝えた。
李鵬氏は1928年10月生まれで、現在は81歳。明鏡出版社は運営するウェブサイト「明鏡網」で、「中国政治ウォッチャーによる」として伝えた。今のところ、情報の信憑性(しんぴょうせい)には疑問も残る。
「中国宇宙開発の父」、「中国誘導弾(ミサイル)の父」と呼ばれる銭学森氏が11月12日死去した際、中国メディアは多くの中国高層部が病院で遺族を「さまざまな方法」で慰めたと伝えた。李鵬氏の名もあったが、実際に病院を訪れたかは不明。告別式に江沢民前主席は出席したが、李鵬氏の姿はなかったという。
李鵬氏は天安門事件に直接関与した政府首脳の中で、数少ない存命者のひとり。明鏡網は、中国共産党中央は、「李鵬後」を想定して対応策の準備を始めたと伝え、天安門事件の再評価を阻む要因が減るとの見方を示した。
これまでも、李鵬氏は同事件の再評価をかたく拒んでいるとの情報があった。
李鵬氏は、天安門事件直後にトウ小平が指名したとされる江沢民主席とともに、政局と社会の安定回復に尽力した。しかし、行政などの改革に着手しなかったが、成果を出せなかったなどの批判がある。
李鵬氏には、以前にも重病説が出たことがある。写真左は2007年10月15日、中国共産党の全国代表大会に出席した李鵬氏。右は朱鎔基前首相。(編集担当:如月隼人)
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