「優勝はスペイン、準優勝オランダ、3位ドイツ」。サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でのドイツ代表の試合結果を予測し、これまで6戦ともすべて的中させているドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」が9日、こんな最終予測をした。
大衆紙ビルトによると、2歳のパウル君は「年齢の限界」から、W杯の予測は今回が最後。2014年の次回ブラジル大会での予測はできないという。同水族館によると、タコの寿命は3歳前後。
「的中し過ぎる」と世界的な話題を呼んでいるパウル君。地元テレビが実況中継する中、まず10日に行われるドイツ対ウルグアイの3位決定戦を予測。ためらいながらもドイツ国旗の付いた水槽内の容器を選んで中にあった好物の貝を食べると、アナウンサーは「ドイツが勝つ」と絶叫した。
約30分の休憩後に11日のオランダ対スペインの決勝戦を予測し、迷わずスペインを選んだ。
7日の準決勝ではドイツがスペインに破れることをズバリ当てたことから、地元の一部ファンからは「シーフードサラダかパエリアに入れてしまえ」などと「国賊」扱いされた。
一方のスペインでは「英雄」となり、安否を気遣う同国のサパテロ首相は、冗談交じりでドイツへの救出チーム派遣検討を表明したほどだ。(共同)