2010年11月20日23時54分
【動画】尖閣近海に現れた中国の漁業監視船2隻
尖閣諸島・魚釣島の西約26キロの接続水域内を航行する漁政310=20日午前10時ごろ、海上保安庁提供
中国の漁業監視船「中国漁政310」(手前)と海上保安庁の巡視船(後方)=20日午後6時14分、沖縄県尖閣諸島の魚釣島沖約50キロ、朝日新聞社機から、水野義則撮影
中国の漁業監視船「中国漁政310」(手前)と海上保安庁の巡視船(後方)=20日午後6時14分、沖縄県尖閣諸島の魚釣島沖約50キロ、朝日新聞社機から、水野義則撮影
海上保安庁は20日、沖縄・尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で中国政府の漁業監視船2隻を発見したと発表した。2隻は領海の外側の接続水域を航行しており、海保は領海に侵入しないよう無線で警告を続けている。中国の漁業監視船が尖閣近海に姿を見せるのは10月下旬以来で、衝突映像の流出が明らかになってからは初めて。
尖閣沖に現れたのは「漁政201」と「漁政310」。
海保によると、20日午前8時25分ごろ、海保の航空機が魚釣島の西北西約37キロ付近を航行している漁政310を発見。同47分ごろには魚釣島の西北西約36キロを航行する漁政201を見つけた。
2隻は夕方から夜にかけて、久場島沖の接続水域を領海線に沿うように反時計回りに周回。警告に対し「正当な任務に当たっている」と主張しているという。
中国メディアによると、漁政310はヘリコプター2機を搭載した最新鋭の大型漁業監視船。16日に広州を出港し、尖閣付近の海域で監視任務に当たるとしていた。尖閣沖ではヘリの格納庫を閉じた状態という。