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2010年11月号/氷堂涼二先生



氷堂涼二先生は都筑せつり先生からのご紹介です。

 今月は都筑せつり先生のご紹介で氷堂涼二先生を訪問しました。  プロになる前から同人誌活動をしており、その実力を認められプロデビューする。現在は新書館刊「月刊WINGS」にて『ナデプロ!!』を連載中。描き続けて来たそのキャラクターは繊細かつ綺麗と評判。そのタッチは、デジタルに移行した現在でも色褪せません。プロとして作品に対する思い、製作の仕方などこれからの時代を担う漫画家の気持ちをたくさん聞くことができました。

氷堂涼二先生/サイン色紙
誕生日
9月13日
血液型
O型
最近ハマっている事
基本的に無趣味ですが、デジタル化に向けて色々新しいソフトをいじるのが好きですね。
最近お気に入りあるいは気になるマンガや作家
小林賢太郎さんの鼻兎。友人にすすめられて読みました。ガツンときました。
愛用画材
Cintiq21(液晶タブレット)今はもうこれだけです。



▼ご出身は…?

 神奈川県川崎市です。

▼漫画は小さい頃から読んで…?

 両親が漫画好きだったので、それをつまみ読みする程度でしたが、絵を描くのは小さい頃から好きでした。

▼漫画家になろうとか思っていた?

 高校までは漠然と漫画家を夢見ていました。大学に入ってから誘われるままに同人誌活動をしていました。でも同人誌で真面目に漫画を描いていたというより、みんなでワイワイ騒ぎたいからやっていたというのが実情かもしれません。作品もパロディ漫画が多かったので、将来漫画家になるという実感は昔ほど強くありませんでした。そんな感覚のまま同人活動を楽しんでいた22歳…大学を卒業するタイミングで、運良く新書館の編集の担当者からスカウトされ、商業誌に描くようになりました。

▼デビューということですね…

 まだまだ実力もなく、まだ早いんじゃないか?って不安がいっぱいだったのですが、プロの技術を身につけるチャンスだと思いました。よく男性作家と間違えられるのですが、中学時代、ノートに落書きをしていた頃、同人誌時代から使っていたペンネーム「氷堂涼二」は思い入れがあるのでそのまま使用しました。プロになっても中学から応援してくれていた友だち、同人誌から応援してくれていた読者さんが大勢いらっしゃったので、本屋で私の名前を見つけて「あっ!」と驚いて欲しいなぁと思い、そのまま使うことにしたのです。

▼順調な滑り出しですよね?

 デビューから今まで基本的にギャグ・コメディー路線の連載をしていますが、ギャグの評価は自分では分からないんですよね。面白いと言われてはじめて面白いんだなと判断できる部分もあります。笑わせる事は泣かせる事より難しいんじゃないかと今も思います。自分への評価が分かりづらい中で続けて行かなきゃいけない状況もしばらく続きましたが、自分が描く作業そのものを楽しんでいたので継続できたと思います。その意味では順調と言えば順調ですが、商業誌はまだ七、八年ですから、駆け出し者です。

▼最初からギャグ漫画作品が好きなのですか?

 ギャグ漫画が好きというよりは、私自身、笑いがないと間が持たないというか…終始シリアスは難しいですね。そういった意味ではギャグ漫画が好きです。ギャグを基本にして、ファンタジーな作品や学園ものも描いています。幸いなことに他の出版社からも声をかけてもらって、色んな作品を作らせていただいています。…現在は「月刊シルフ」で『空から!マイ★NANNY』を「ニュータイプロマンス」でも『マクロスF S.M.S物語』、新書館の「WINGS」では『ナデプロ!!』『TEMPS‥QOVADIS』「WEB WINGS」では『ボクとかのーぷちゅ』も描かせて頂いております。

▼どういう世界観で作品を作るのですか?

 その雑誌が求める路線の漫画というのが第一前提ですが、純粋な少女漫画は少し苦手…というか、全く読んでこなかったので、基本的には自分の記憶にある映画やアニメ、旅行で見た風景などに影響を受けたファンタジーの要素が強い作品になっているのではないかと思います。自分自身、何に影響を受けているのか分かっていない部分が多いので、描いてみて初めて自分の好みや趣味みたいなものを発見する、という事もあります。ずっと女性向けの漫画を描いてきましたが、私の場合は私の描く「趣味」の部分に男性ファンがついてくれたというのが随分後押しになりました。例を挙げるならデビュー作の特撮ギャグ漫画がまさにそれに該当します。

▼商業誌で描いてさらに同人誌でも作品を発表されているのですか?

 私は漫画を描くだけではなく、漫画に関する企画とか編集、装丁など、自分でいろいろな演出するのが好きなんです。だから同人誌も商業誌も積極的にやっていきたいと思っています。…同人誌はパロディ漫画が多いのですが、E.T.D.(イーティーディー)というサークル名で、一人で活動しています。コミケにいらした時に、ついでがあれば!お寄りください。

▼作中において気をつけていることとかありますでしょうか?

 ストーリーを作る時は最初から最終回をイメージしてから描きます。…物語の中でキャラクターがどんどん成長していっても、収集がつかなくならないように、大きな話の中の組立から毎回小さな話を創り上げていきます。最終回までをパックにした、営業方針も含めた「企画」を先に作ってしまいます。このやり方は、初めて仕事をする編集者さんには結構驚かれますね。勿論、人気によって連載が続いたり終わったりもするので、当初の企画どおりに進めることは難しいのですが。…気を付けているのはキャラクターの表現です。読んでくれている方もそうですが、描いている私も感情移入がしやすいような表情を描き出せるように、日々頑張っています。

▼先生の大切にしているところは?

 沢山ありますけど、漫画雑誌は編集部、なにより読者との信頼あってのものですから、まず締め切りを守って出来る限りクオリティの高いものを納品することが最優先です。

▼今後描いてみたいものは?

 漫画と漫画を取り巻く業界が好きなので、作画だけではなく、チャンスがあればいろいろアタックしたいです。漫画に関しては…読み切りを何本か描きたいですね。今はデジタルに移行して半年位になりますが、奥が深くて面白いです。アナログらしさも好きですが、デジタルならではの作品も作ってみたいです。今までアナログでやってきた表現や作画の手法も変わりますし、自分もそれに合わせて変わる所・変わらない所を決めなくてはいけない。でも私はこの変動期に居合わせてワクワクしています。今以上に面白い画面が描けるのではと、とても楽しみです。

▼漫画家を目指す人にメッセージをお願いします。

 漫画はプロにならなくても描けます。現在はアマチュアでも発表できる場所、評価される場所がどんどん増えています。それでもあえて漫画家になりたいのなら、自分が「プロになる意味」は何なのか、「プロになる目的」は何なのかを自分の中で明確にしていた方が、前に進みやすいと思います。

▼次の先生を紹介してください。

 WINGS、あすか、シルフと、私とずっと同じ雑誌で描いている少女漫画家、左近堂絵里さんを紹介します。超美麗でスタイリッシュな漫画を描く人なんですが、ギャグのパンチ力も天下一品です!!


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