社会
まやビューライン存続へ 新たな運営方針模索
存続が決まったまやビューライン=神戸市灘区 |
神戸市は15日、外郭団体の「神戸市都市整備公社」が利用客の低迷などから2011年度末の撤退を表明していた「まやビューライン」(同市灘区)を存続させることを決めた。11年度に再建策を検討し、今秋までに新たな運営方針を固める。(木村信行)
まやビューラインは、山頂からの眺めが日本三大夜景に数えられる摩耶山(698メートル)と市街地を、ケーブルとロープウエーで結ぶ。ケーブルは1925(大正14)年に開通、ロープウエーは55年に完成した。阪神・淡路大震災で長期間休止したが、2001年に神戸市が民間会社から無償譲渡を受けて公社に委託、再開した。
しかし、利用者が低迷。09年度はピーク時の3分の1の27万人となり、設備も老朽化したため、公社は11年度末の撤退を表明した。一方、地元では有志が「摩耶山再生会議」を結成するなど存続を求める声が高まり、これを受けた形で神戸市は方針を転換した。今後、老朽化した設備の更新や運営形態について協議を重ね、21億円の累積赤字や17億円とされる設備投資の負担についても公社側と協議する。
新たな運営方法は市が公社から資産を引き継いだ上で、(1)民間委託(2)市直営(3)運行のみ公社へ再委託‐などの案があるという。市は「歴史のある観光資源に加え、公共交通の側面もある。ふさわしい存続方法を検討したい」としている。
一方、地元の摩耶山再生会議は今後、市民に千円単位の出資を呼びかけて支援基金を設立する方針で、3月からは「摩耶山へ行こうキャンペーン」を展開する。世話人の慈憲一さん(44)=同市灘区=は「存続実現に、うれしさより責任を感じる。住民側もアイデアを出し、行政と一緒に再生の努力をしたい」と話す。
(2011/02/16 00:02)
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