［国際］大統領公邸地下室を急襲　コートジボワール内戦（2011.4.6 19:21）

　【ロンドン＝木村正人】昨年１１月の大統領選をめぐり内戦状態に陥ったコートジボワールで、政権に居座るバグボ大統領が６日、投降を拒否したため、国際社会が当選を承認するワタラ元首相側部隊が最大都市アビジャンの大統領公邸地下室を急襲した。ロイター通信がフランス政府筋の話として伝えた。ワタラ氏側はバグボ氏の逮捕に向かったとみられる。

　バグボ氏側の国軍、共和国防衛隊、警察の３首脳は５日、投降に応じ、国連や旧宗主国フランスの仲介でバグボ氏と家族、側近の安全確保など投降の条件を交渉していた。しかしバグボ氏は同日、仏ニュース専門放送局に出演し「大統領選の勝者は私だ。停戦を交渉中だが、投降する用意はない」と強調。ワタラ氏を大統領として認めることも拒否し、交渉が決裂した。

　このため、ワタラ氏側部隊は６日、バグボ氏が立てこもっているとみられる公邸の地下室を急襲。ワタラ氏側の報道官は「バグボ氏を見つければ逮捕する」と述べていた。