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メジロ牧場撤退、現役馬は移転へ (2/2ページ)

2011.4.27 05:02
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メジロ牧場撤退、現役馬は移転へ

天皇賞・春で史上初の父子3代制覇を達成したメジロマックイーン(写真は90年菊花賞)【フォト】

  • 97年オークスなどGIを5勝したメジロドーベル
  • 91年の宝塚記念を制したメジロライアン
  • 92年の宝塚記念を制したメジロパーマー

 メジロ牧場は67年に馬主の北野豊吉氏(故人)が創設。北海道伊達市北黄金町に繁殖牧場を開場し、71年には虻田郡洞爺村(現・洞爺湖町)に育成場を開設した。長距離に強い馬づくりをモットーに独自の馬産を実践。日本の競馬界を代表するオーナーブリーダーとして確固たる地位を築いてきた。自家生産馬以外にも、メジロデュレン、メジロマックイーン(生産は吉田堅氏)などを育て、数多くの優駿を輩出してきたが、近年は競走成績がふるわなかった。それに加え、東日本大震災の影響で3月中旬から約1カ月間、東日本地区での競馬開催が中止になり、賞金収入が途絶えたのも、牧場を閉鎖する要因となったようだ。

 長年、現場を取り仕切ってきた岩崎伸道専務は「(牧場が)解散の方向で動いていることは間違いありません。成績不振と競走馬の賞金だけで運営していくことに限界が見えたためです。借金もないうちに誰にも迷惑をかけず、きれいな形で解散しようということになりました」と辛い胸の内を明かした。

 現在所有している(有)メジロ牧場名義の現役馬やメジロドーベルなどの繁殖牝馬は、5月20日以降に所有者移転となる見込み。伊達の繁殖牧場と洞爺の育成場については大手牧場への売却が、ほぼ内定している。

 今週行われる天皇賞はメジロ牧場にとって象徴と言ってもいいレースで、メジロアサマ→ティターン→マックイーンが史上初の父子3代制覇を成し遂げたのは記憶に新しい。昭和40年代から平成にかけて、社台グループ、シンボリ牧場などと競馬サークルを牽引してきた名門牧場が、その輝かしい歴史に幕を下ろすことになった。

(紙面から)



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