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役所広司主演で「山本五十六」 困難な時代の理想的リーダー像描く…映画「聯合艦隊司令長官―」

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 俳優の役所広司(55)が映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(成島出監督、12月23日公開)で、主人公・山本五十六を演じることが12日、分かった。さまざまな資料をもとに、これまで知られていなかった五十六像を描き出す意欲作。製作関係者は「日本のリーダーのあるべき姿、日本人が忘れてしまった心や誇りを、役所さん演じる五十六から感じてもらえると思う」と力が入っている。

 関係者によると、企画が立ち上がったのは4年ほど前。日本の戦史などを調べている中で、一般的には「真珠湾攻撃を成功させた人物」として知られている山本五十六が、誰よりも日米開戦を反対したことを学んだからだという。

 「当時は現在の日本と同様、国民が不況にあえぎ、首相が次々と交代していた。その中で五十六は、困難な時代における理想的なリーダー像を体現している人物ではないかと感じたんです」。約70年前の出来事でありながら、あまりにも現代に通じる点が多いことから、映画化に踏み切った。

 五十六役は、当初から役所しか考えていなかった。「2年前の夏にオファーしました。役所さんは日本一の俳優だと思っていますし、彼がオーケーじゃなかったら、企画をやめようと思っていた」と関係者。その心意気に応え、役所が引き受けることを決めたのは昨冬。偶然にも、真珠湾攻撃が行われた12月8日だった。

 脚本は、映画製作と同時に小説化も進められているオリジナル。CGを使った迫力ある戦闘シーンも、もちろん含まれるが、焦点が当てられるのは「人間・山本五十六」。国難の時における、リーダーのあるべき姿を中心に展開されていく予定となっている。

 役所は「二度と戦争は繰り返してはならない。そのためにも、太平洋戦争に踏み切った当時の日本のリーダーたち、メディア、国民の状況を知る必要があるし、忘れてはならない。そんな映画に参加できて、身が引き締まる思いです」と並々ならぬ決意。15日にクランクインし、防衛省と海上自衛隊の協力のもと撮影が行われる。

 ◆山本 五十六(やまもと・いそろく)1884年4月4日、新潟県生まれ。1904年に海軍兵学校を卒業し、日露戦争に参加。16年、海軍大学を卒業。その後、米ハーバード大学に留学し、25年から3年間、米大使館付武官を務める。帰国後、航空本部長、海軍次官を経て39年に連合艦隊司令長官に就任。ハワイ急襲作戦を立案する。42年、ミッドウェー海戦に敗れ、43年に「い号作戦」を決行。同年4月18日、現パプアニューギニアのブーゲンビル島上空で米軍機に撃墜される。享年59歳。

[2011/5/13-06:02 スポーツ報知]

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