浜岡5号機、補助建屋排気ダクトで「ヒ素76」中部電力は18日、運転停止作業中に冷却水に海水が混入するトラブルが起きた浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)5号機に隣接した補助建屋の排気ダクトの出口で、ごく微量の放射性核種「ヒ素76」を検出したことを明らかにした。 周辺環境への影響はないという。 同社は、トラブルの影響で、海水中に存在する「ヒ素75」が原子炉内で放射化したものとみている。 また、同社は同日、トラブルの原因調査に向けた点検作業に着手した。混入が確認された「主復水器」内部の水抜きを行った後、混入経路や原因を調べるという。 同社によると、14日午後、原子炉を冷やす「冷温停止」状態への移行作業中に海水約400トンが混入するトラブルが発生。放射性物質の外部への漏えいはなかった。 (2011年5月18日21時14分 読売新聞)
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